てつまろの気儘な日常

日常生活での出来事や趣味のことなど気儘に書いております。
09年に開設、22年6月にこちらへ引っ越しました。

2020年夏の旅-6-

2020-10-04 21:00:00 | 山歩き
間が空いてしまいましたが、夏旅の続きです。
小松駅前の旅館に泊まり、8時前チェックアウト、駅のコンビニでお昼を買ってから、登山口までの乗り合いタクシーを待ちます。
この日は自分ひとりでしたので、10分弱の早発。

山へ向かって走って行くと、右手に微妙なカーブを描く細道が。運転手に聞いたら、やはり北陸鉄道金名線の跡でした。
9時には登山口下の駐車場に到着。運賃を払って支度を始めたら、タクシーが戻ってきて・・・再度乗車。今年から上の登山口まで行けるようになったとのことでした。

登山口の休憩所。登山届をここで出します。

準備を済ませていざ出発。直ぐに二手に別れます。

右のルートは谷沿いのルート、左は一気に尾根へ出るルートです。
迷わず空いている左の尾根ルートを選択。

途中、休憩をはさみながら4時間でここまで登ってきました。
高山植物のお花畑。左下に登山口がかすかに見えます。

晴れていたらいいんだけどなぁ。

もうひと登りしたら白山が正面に見えるはずなんですが、

見事にガスの中。

時折ガスが薄くなる中、今宵の宿泊地の白山室堂に到着。
体温チェックを受けてからチェックインします。

今夏は臨時郵便局と金沢大の診療所は休業でした。

御前峰が見えそうで見えない。

今日は疲れたので、明朝ご来光を拝みに登ることにしましょう。

17時過ぎから晩御飯になりますが、COVID-19対策でレトルト食品になります。

ご当地?の金沢カレーでした。副菜を自前で持ち込んでも良かったなぁ。

日没近くになって、ようやくガスが晴れてきました。

明日歩く別山方面がよく見えました。明日は長丁場になります。

世界文化遺産の道を歩く-10(終)-

2019-06-29 10:30:00 | 山歩き
いよいよ最終日。3時過ぎに起床して、日の出前に出発です。
舗装路をしばらく歩き、再び古道へ。

お地蔵さんが行き交う人を見守ります。

途中、船見茶屋跡の展望台に寄ってみました。そこから広がる景色は・・・

あぁ、海だぁ。
長いこと歩いてきたことを実感します。

ここからは緩やかな下り。
那智高原の公園?の中を抜けていきますが、

う~ん、これが古道?って感じ。

那智大社まではもう少し。杉木立を抜ける石段を下っていき、

青岸渡寺の脇に到着、すぐとなりは熊野那智大社です。

朝7時半なので、観光客は少なめ。

ここまで無事に来れたことに感謝しました。
早朝出発とした作戦が大当たり。

しかし、デジカメのバッテリはあと僅か。スマホと併用しての撮影となります。

参拝後、飛龍神社へ向かいます。


登ってくるクルマが増えてきました。
石畳を歩いて、御神体の那智大滝を眺めます。

いやぁ、素晴らしい大滝ですね。

ここからはバスに乗ってもいいんですが、ダイヤが空いていたので、再び歩きます。
大門坂へ。

上がってくる観光客とすれ違いながら、スイスイと下ります。

大門坂は整備されてて、現代の熊野古道って感じ。あまり好みではないね。

大門坂のバス停で歩きは終わり。バスを待ちます。


那智大社方面バスからは次々とハイカーと観光客が降りていきます。
反対側でバスを待つワタシを見て?な感じの視線を向ける人も。

待っていたら、犬の散歩をする地元の方と逢いました。
九度山から来たことなんぞを話し、このあと速玉大社にも参拝すると伝えると、
「烏帽子山を越えていったら?景色もいいよ。」
いやいや、もう十分です(苦笑)。

やがてバスの時間になり、乗り込みます。
那智駅前で熊野交通のバスを乗り換えて新宮市街へ。
速玉大社へ参拝。

熊野本宮ほどの混雑ではありませんでした。

境内に観光協会のブースがあり、街ナカの飲食店ガイドを頂きました。
お昼には早かったんで、オススメの新宮城址にも立ち寄りました。

さて、どっちのお店にしようか?と迷いましたが、

ちょうど開店した左のうどん屋さんでお昼に。
山かけぶっかけうどん+天麩羅の定食でガッツリと。美味しかった。

新宮駅に到着。

お昼すぎの南紀号に乗車し、名古屋の実家へ向かいました。
120kmの古道歩き、充実の6日間でした。

世界文化遺産の道を歩く-9-

2019-06-23 22:00:00 | 山歩き
翌朝は4時前に起床、空を見上げれば天の川が見えました。
そそくさと出発準備を整えます。
舗装路をてくてく歩き、再び熊野川沿いへ。

朝靄がかかったおかげで、陽射しは穏やか。

請川の集落を抜け、小雲取越えへ。


高度を上げていきます。


朝陽が差し込む古道、快適に進みます。

メジャールートですが、流石にここまで早朝だと数人しか会いませんでした。
更に高度を上げていくと、展望が開けてきました。

小雲取越えルートで一番の展望地、百間グラです。
やがて峠を越え、小口集落への下りになります。

桜茶屋跡の石垣。

苔むした石垣が、歴史の長さを物語っています。
更に茶屋跡には、

こんな御札が。古からの信仰が息づいています。
行き交うハイカーが増えてきました。皆さん軽装。

急な下りを降りれば、住宅地裏で現代の道に合流。
橋を渡ったところが、渡し場の跡でした。

ここの東屋で一休み。

小口集落までは舗装路歩き。陽射しが強くて辟易します。
集落内の旧道を歩くはずでしたが。小口キャンプ場への看板に気を取られて新道へ。
間もなくお昼。大雲取越への入り口近くの商店で練乳かき氷を買ってクールダウン。

レジ横には自家製生節があったんで、晩ごはんのおかずとして購入。

さて、行程最後の峠越えに挑みます。

のっけから石段で気が滅入る。

更に、デジカメのバッテリ、予備3台目の充電が不十分だったのか、早々と警告表示が。
気を使っての撮影になりました。

いかにも熊野古道という、風情のある道が続きます。



ただ、気温が上がった昼下がりではしんどいばかり。
更に最後の難所が。

「胴切坂」と呼ばれる長い坂道。


嫌になるほど続きます。
それでもなんとか峠を越えて、石畳の下りへ。
ちょっと雲が出てきました。

この先、石倉峠を越えるのですが、以前の豪雨で通行止め・・・らしいんです。
迂回路を通ると所定より+40分なんですが、前日に渡瀬で会った方によれば通れるとのこと。

うりゃ、っとゲートを迂回して行ってみました。

石倉峠までは全く被害はなし。


そこからの下りを見れば・・・

ありゃ、昨年見たような景色が。
よく見れば足元は安定しているようです。普通に登山しているひとにとっては問題にならないレベルの道ですね。
観光客が入ってトラブルになると大変なんで通行止めにしているのでしょう。

再び舗装路をちょいと歩くと地蔵茶屋跡に到着。

ここにはトイレと自販機があります。
流石に観光客が多いエリアになると施設が充実していますね。

地元の林業業者が建てた、杉の香が素晴らしい休憩所は宿泊不可なので、

今宵もテント泊です。
明日で長旅も終わりですね。

世界文化遺産の道を歩く-8-

2019-06-22 16:30:00 | 山歩き
やっとこさ着いた熊野本宮、お参りするために参道の方へ回っていくと・・・

うわっ、なんじゃぁこの行列は!
新元号になって2日目、参拝者が押しかけていたのでした。
パスしようかとも考えましたが、流石にねぇ・・・ということで手水で清めてから並びます。

行列は二列、右側は御朱印をもらう方々の列。

30分強並んで参拝。四社あるのですが、全部参拝すると1時間以上掛かりそうなので二社だけにしました。
観音堂で幕営していた二人組にも再び会いました。元気そうだったので、渡した風邪薬が効いたのかな。

ちょうどお昼時、参拝者が次々とやってきます。

長居は無用ですんで、参道を下りかつての本宮があった大齋原へ向かいます。


大鳥居が水面に姿を映していました。こちらは空いています。
鳥居をくぐり、本宮跡を巡ってみると、

かつての隆盛が偲ばれます。当時は凄い賑わいだったのでしょう。

本宮あたりでゆっくりしようかと考えましたが、観光客で込んでいるんでさっさと退散。
今宵の幕営地に向け、国道沿いをてくてく歩いて行きました。

熊野川の流れは緩やかです。新緑が美しい。

さて、歩くこと40分ほど。幕営地の渡瀬キャンプ場に到着。

一泊は620円なり。温泉もありますんでゆっくりできそうです。

すでにたくさんのテントが張られていましたが、ほとんどは一般用。
まだ山岳用のテントは数えるほど。
川べりにちょうどいいスペースがあったんでここに張ることにします。
まずはテントの乾燥から。

組み立てたテントを横にして、内部を乾かします。
続いて、シュラフと衣類の乾燥。

爽やかな風が抜ける昼下がり、ゆっくりと時間が流れていきます。

気づけば周りには山岳用テントがちらほらと。
お隣さんはソロ縦走の女性。なんと吉野から奥駆道を歩いてきたとか。
軽量化のためテントではなくシェルタでしたが、行程前半は荒天で大変だったそうです。
凄いなぁ。

食堂があればよかったんですが、残念ながらなし。
受付で教えてもらった近くの食料品店に行き、晩御飯を仕入れました。
始めてみた「昆布ずし」があったので迷わずチョイス。あとはご当地?の和歌山ラーメンのカップ麺を買いました。
保冷ケースにあった鮪の刺し身にもそそられました。

道の駅で買ったさんま寿司と半分ずつ組み替えて晩ごはんに。
残りは明日の朝とお昼にします。


日がくれる頃、テントでいっぱいになりました。
豪華な設備がないせいか、夜遅くまで騒ぐようなグループなおらず、しっかり休めました。
次の目的地は那智大社。天気予報は晴れとのことなんで、早朝出発で距離を稼ぐことにします。