てつまろの気儘な日常

日常生活での出来事や趣味のことなど気儘に書いております。
09年に開設、22年6月にこちらへ引っ越しました。

豪華な連休の使い方-7

2010-05-31 00:01:00 | 光画部
陽もどっぷり暮れて出港時間。だけどタラップが降りたまま。
「あれっ?」と思って見ていたら、乗船客が走ってきて駆け込みセーフ。寄港地での初乗客であった。


名瀬新港を出港

甲板で名瀬の灯りを眺めていたら、さっきフェリーターミナルでお土産を買っていたNさんが
上がってきて、「もうすぐ、マルエーの鹿児島行きと反航するはずだけど、どこ辺りで出会うかなぁ。」と言う。この暗がりでは判んないよなぁ。とは思いつつ、本航海で唯一?の反航となるので、暗闇に目をこらす。
出港から20分位だったか。左舷前方にそれらしき灯りが。



互いに近づいてきたら、ファンネルをライトアップ。

流石にこれだけでは船名は判らないが、ダイヤによると”フェリーあけぼの”のようだ。
コンデジ使用のNさんは上手く撮れずに悔しがっていたので、後日データを渡すことにした。
そりゃ、こんな写真を撮ろうとするほうが間違っている。ウチも撮影は一か八かのフルマニュアルだもの。

こうしてわーわーやっていたら他の乗客数名も出てきて、「おっ、へぇ~。」

寝るには未だ早いので、プロムナードでNさんと談笑。そこへ乗客数人も集まってきて、プチ宴会となった。
Kさんはワインのフルボトルを持ち出して皆に勧める。うーん、美味いなぁ。ウチもおつまみを提供。
乗船前にどこで買ったのと尋ねたら、豊洲のスーパーとのこと。食料調達はそっちの方がいいようである。

沖縄まで行く乗客のほとんどはバイク持込み。でなければ長期のバカンスの人である。ウチみたいに那覇1泊で飛行機で本土に戻る人はいないと思っていたら、Nさんは「明日の午後の飛行機で戻ります。チケット取れなかったから。」と。50時間近くかけて沖縄へ来て、滞在10時間とは・・・恐れ入りました。さらにNさん、滞在10時間を使って、バス&船で久高島&斎場御嶽へ行くとのこと。すげー行動力である。
ウチは博物館でも行こうかと思っていたが、Nさんのプランがすごく面白いので、勝手にご一緒させてもらうことにする。

案内所のホワイトボードには入港予定時刻4:45と記入。そんなに早く着かなくてもいいのにと思いつつ、荷物をまとめて早めに就寝。
奄美大島から与論島にかけてはちょっと揺れたかな。

翌朝は未だ真っ暗のなか、4:00頃に起床。入港時刻を見れば、あ、5:00になっとる。
泊大橋の灯りを見ながら新港へ入港。



岸壁ではターミナルへの送迎用バスが待機中。

有明埠頭→那覇新港、1,743kmの旅の終わりはあっけなかった。
 

送迎バスからのショット。
”飛龍21”の乗組員の皆さん、素晴らしい船旅をありがとう。

で、朝5時過ぎにターミナルに放り出されたウチとNさん、とりあえず朝ご飯を求めてタクシーで中心部へ・・・

<つづく>


豪華な連休の使い方-6

2010-05-30 14:59:00 | 光画部
種子島を左に見ながら、針路を南南西へ。


右手には平べったい馬毛島が見えた。

驚くくらいの凪の中、靄の中に大きな島影が見えてきた。


洋上アルプスとも言われる屋久島。フィルタをかけてもココまでしかシャープにならなかった。
うーん、靄がなければなあ。

海の色はますます濃くなってくる。
ぼんやり海面を眺めれば、時折魚が飛んでいく。トビウオだ。

おおっ、コレを撮影しちゃろうと、デジ一で海面を狙うがダメ。
ファインダー倍率が低い上に、海面スレスレを飛びためにピントを合わせられないのである。
ならば、と手に馴染んだOM-3Ti+180mm X1.4テレコンを構える。
どこから飛び出すか全く解らないうえ、ずーっと海面を見つめるので酔いそう。
5カットほど撮影し、手応えは3カット。ベストショットはコレ。


拡大してみると・・・

そこそこピンが来ており、構図的にも悪くないかな。と自己満足。
それにしても良く飛ぶもんだ。100mなんか普通に飛んでしまう。

そうこうするうちにお昼になった。醤油ラーメンにしてみたが、こちらは関東醤油だった。
そして、また海風に吹かれながら、”午後の麦酒”の時間となる。

こんどはオリオンビール、因みに2本目。

船は一路、次の寄港地の名瀬新港へ向かっていく。


視程が良ければトカラ列島の島々が見えるはずだが、この天気ではとても無理。
途中、イルカの群れと遭遇したが、17mmレンズだったので撮れずじまい。
とても残念である。

名瀬新港入港が夕食時間と重なるため、どうなるかなぁと思っていたら、夕食の時間が繰り上がった。
今回は日替わり定食をゲット。またもや大盛り。


夕食を終える頃、名瀬新港へ入港となる。



船から見る名瀬市街はこんな感じ。




朝の志布志港に比べれば、なんと立派なターミナルか。
10名ほどのが下船。30分程度の停泊時間だが、乗組員に一寸下船したいのですがと頼んでみたら・・・15分以内に戻ってきてくださいね。と。お礼を言って待合所へ急いだ。
コレで奄美上陸。お土産(自分用ね)に喜界島の魚味噌と豚味噌、あとTシャツも。

翌朝の入港でこの船旅も終わりだ・・・

<つづく>


豪華な連休の使い方-5

2010-05-29 22:52:00 | 光画部
翌朝は5時前に起き出し、カメラを持って甲板へ。
海はべた凪。海霧が少し出ているようだ。
右手に都井岬燈台?の灯りを見ながら志布志港へ。



日の出前に接岸した。



5-6名が下船。続いて貨物の荷扱いが始まった。
いつもなら貨物の出し入れで賑わうところだが、連休中のため数個のコンテナを出し入れして終了。
埠頭のハッチ?から給水を行う。

甲板から眺めていたら、乗船客が数人、岸壁を散歩していた。
途中下船は確か不可のハズだが・・・と思い、乗組員に尋ねると、
「荷扱いも終わってますから、下船してもかまいませんよ。ただし、乗り遅れや怪我に関してはお客様の責任で・・・」という内容であったので、有難く岸壁へ降ろさせていただいた。
柔軟な対応をしてくださった乗組員に感謝である。


待合所はこんな感じ。売店はなく、右側の自販機のみ。


乗船した”飛竜21”はこんな船。乗客用の船室は窓のある1フロアのみ。
マルエーフェリーの他の船舶に比べ、スタイリッシュである。

停泊中に丁度朝ご飯の準備ができた。和定食(目玉焼)を注文。

醤油は甘い薩摩醤油。ウチにとっては懐かしい味。

志布志出航後、靄のむこうに”さんふらわあ”が見えた。右手に大隅半島を見て南下する。


内之浦のロケット発射台。実物は初めて見た。



昨日よりも日差しが強く、風も暖かくなり、南へ来たことを実感。
海の色も変わってきたように思える。

大隅海峡へさしかかるころ、左手に種子島が見えてきた。

”トッピー”が一気に駆け抜けていった。
そろそろ屋久島が見えてくるハズだけど、この靄ではどうかなぁ。

<つづく>

豪華な連休の使い方-4

2010-05-23 18:20:00 | 光画部
一週間ぶりの更新になってしまった。というのも、19-22日出張で記事をUpできなかったから。
では、本編を。

航海は順調。べた凪の遠州灘を西進する。


で、うとうとしていると12時前に昼食の案内が。お昼はカレーにした。


カレー皿には船のロゴマークが入っていた。味は普通ですな。
スプーンの他に船会社名入りの箸袋に入った割り箸がついていたので、乗船記念に持ち帰った。
だって、日本最長航路にも関わらず、記念になるものが何もないんだから・・・

お昼下がり、天気がいいので水洗いしたTシャツを甲板に出して乾かした。
風で飛ばされないのを監視しながら、”午後の麦酒”を愉しむ。

いやぁ、優雅である。

気温も上がってきたので、他の乗客も甲板に出てきた。
話を聞くと、飛行機の予約が取れなかったか、バイクを航送する必要があるために利用した人が多い。
休みが9日までという人がほとんどで、うらやましい限り。

陽が徐々に傾いてきたころ、右手に陸地が見えてきた。
船員さんに尋ねると、紀伊半島とのこと。よーく見れば紀州製紙鵜殿工場の煙突も見える。
ということは、小一時間で本州最南端沖を通過するなぁ。

だんだんと半島が大きくなってきて、レーダーや燈台、大島大橋まで良く見えた。




17:30を廻るころ、夕ご飯の案内がある。
案内所へ向かうと、乗客がメニューを見ながらいろいろと注文している。
どれどれ・・・メニューを見ると、お、”日替わり定食”があるやないの。10食限定である。
うーん、これがいいなぁと思って並んでいたら、2人前で売り切れてしまった。残念!

前の方は「うーん、アテがないなあ」といいながら、定食のご飯+汁物抜きを注文していた。
お、結構オーダーは融通が利くかな?と思い、
魚フライ定食を頼む際に、「ご飯大盛りできますか?」と尋ねたら、
ちょっと考えて、「50円増しでいいですよ」とのこと。ラッキー!。


小鉢の豚味噌が絶品!!ご飯がすすんだなぁ。
汁ものが味噌汁ではなく、すまし汁だったのも良かった。

18:30頃、丁度夕ご飯どきに室戸岬沖を通過。綺麗な日没だった。




室戸沖から針路は南南西に変わったみたい。21時頃だったか、かすかに足摺の灯りが見えた。
甲板に出てみれば満天の星空。明日もいい天気になりそうだ。
最初の寄港地である志布志港は5時過ぎ入港になりそうなので、早めに寝ることにする。

<つづく>

豪華な連休の使い方-3

2010-05-14 21:27:00 | 光画部
空調がちょいと寒くて目が覚めた。時計をみれば5時前、窓の外は意外と明るい。
まさかと思い、機材をもってあわてて甲板へ出てみると・・・、すでに陽が昇ってました(T_T)。


かすかに見える島影は伊豆大島かな。

右手には半島、左手には島が見える。
半島はどうやら伊豆半島、左手の島は新島のようである。


こちらは神津島。


東京湾へ出入りする貨物船が多いなあ。

一旦船室へ戻って身支度を整え、撮影態勢に入る。
ちょっと霞んでいるが良く晴れている。うねりもなく、今日はいい航海になりそう。

神子元島燈台が意外と近くに見えた。

水平線が傾いてしまった(汗)

ipodのFMラジオではj-waveが受信でき、これにはびっくり。

7時過ぎに放送で朝食券の販売案内。メニューをみたら結構まともじゃないの。
以前乗ったこの会社の沖縄~阪神航路では供食が悲惨だったので乗船前に購入してしまったが、これは失敗だったかな。
とりあえずホットコーヒー(200円)だけ購入した。

15分くらいで食券販売は終了し、20分くらい経ったら「食事の準備ができましたよ」との案内放送が。
申し訳ないなぁと思いつつも、持込のサンドイッチとホットコーヒーで朝食とした。
明朝は和定食にしよっと。

本州から奄美・沖縄航路は貨物輸送がメインになってしまっており、旅客輸送はこの1社のみ。かつては4社もあったのだが。
そのため、供食は船員さんと共通化?されており、こんな体制になってしまった。
まあ、某船のように食事がすべて冷凍食品&電子レンジ食品となっているよりかはマシである。

朝食を済ませたら、う~ん、何もすることがない。まあ、これが一番いいコトであるのだが。
甲板に出て、FMを聞きながら行きかう船を眺める。風はそれなりにあるが、波は穏やか。

貨物船や漁船、ヨットなどいろんな船と出会う。

甲板で横になり、ゆったりと時間を過ごした。
渋滞も喧騒もない、穏やかな船旅。日常を忘れられる、優雅なひととき。



<つづく>