突然ですが、デジタルTvとアナログTvで、同じ番組を見ると何が起こるか?
最初に気づくのは、音声がデジタルTvの方が遅れて聞こえる。
はっきりと遅れていることがわかる。数秒の遅れであるがゆえに、はっきりと遅れて聞こえるのだ。昔の衛星中継のようだ。当然ではあるが、画像も遅れが発生しているが、画像全体からすると、画像の変化する部分が少ないので、僅かの時間だと判別つかない。だから、画像は、はっきりと遅れがわからない。(口元は、よくわかる)
これは、何故?
「遅延現象」と呼ばれている。なんのこっちゃと思われるだろう。
これは、テレビカメラ映像(アナログで撮っていた情報)を、デジタルに変換するために費やされる時間分だけが、遅くなる。変換だけにそんなに時間がかかるの?と思われるかもしれないが、デジタル化にする場合映像・音声の情報をそのまま送信することは、意味が無い。情報を圧縮し、付加情報を追加してこそ、デジタル化する意味がある。もちろん、それだけではなく、電波帯の有効利用も含めての話であるが。
情報を圧縮して送信すれば、受信側で、圧縮された情報を元に戻す(伸長)ことが必要で、この処理にも時間が必要だ。
これらの送・受信に於ける処理時間が、デジタルの遅延現象である。
従って、ナマ放送の番組中に、中継放送などを行う場合には、計算上では、4回の遅延が発生する。
現在のデジタル放送で、番組のマナ放送中に中継放送が入る場合、相互に呼びかけする場合に少し遅れが発生していることに気づくでしょ。
「あれぇ、衛星放送じゃないのに、中継局の応答が遅れているなぁ~」と感じることはないだろうか?これが、その遅延現象である。
気になる人は「きに」なるだろう。
正確な時間を刻んでいるビデオで、デジタルTVを録画すると、始まりと終わりで、数秒の遅い・早いが発生することになる?(実際には、デジタル放送対応のビデオデッキなんて無いと思われるが・・性能を落としての録画となるから、それでも録画するのなら、Tvの出力端子からデッキの入力に接続でオンタイム録画できる。タイマー予約は難しいが・・)
いずれにしろ、2011.7月からは、アナログ放送は、終了するので、この現象を見ることもできない。
今のうちに、楽しんでおこう、やまびこ音声を!