宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

台風一過のスーパームーン

2014年08月10日 22時28分53秒 | 

台風が接近していた。予報ではみかんの丘直撃コース。手持ちの建設材料が無い今、大した事は出来ないが、少しでも防災対策をしなければという気持ちで夕方から丘に上がった。やはり風が強い。目の前の海の白波はまだそれほどでもない。しかし島に掛かる雲は天気の悪化を告げていた。とりあえず有り合わせの合板で増築部分の隙間を出来るだけ塞ぎ、望遠鏡のカバーを確認して丘を下りた。

雨風はその夜から強まった。家の近くの電線が悲鳴を上げている。四国への上陸は朝6時頃。どうなるんだろう。天気図によると勢力はほとんど弱まっていない。

丘から遠く離れた寝床ではどうすることも出来ない。ただ時折起きて雨雲レーダーと進路図を見比べていた。そうこうするうちに台風は進路を東に取り始め、丘は思ったより早く暴風圏から外れていった。

一夜明けた今日の朝、一刻も早く丘に上がりたかったが、家でしなければならない事が有る。ゲストも来る。買い物にも行かなければならない。結局丘に上がることは不可能で、そのまま夕暮れを迎えた。黄昏がせまる中で雲が切れ始めた。台風一過の青空だ。透明度も悪くない。撮影に行けるかな、へとへとの体でそんな事を考えているうちに月が昇ってきた。それを見て驚く。大きい。そうだ。今日は今年一番のスーパームーン。

竹取庵を手前に置きたかった。しかし今からでは間に合わない。それに雲が切れたのは月がかなり昇ってからだ。仕方が無い。家の前の銀杏の枝を取り込んで撮って見た。ガイドナンバー58のストロボを大きいカメラに取り付けてフル発光。月と銀杏の枝の露出バランスを絞りとシャッタースピードとカメラ感度で調整し、これかなと撮った一枚が上の写真だ。
この時の月齢は14.6。視直径33.8度。地球との距離35万7000キロ。いつもより3万キロも近づいてくれた女神アルテミスの姿だ。

この写真を撮りながらも思う。明日は大工仕事に上がらなければ。姫の館が無事であればいいが。

コメント (1)
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