宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

ギリシャの神々の光景

2012年03月27日 08時26分52秒 | 

今月15日にギリシャ神話に出てくる2神のランデブーをブログアップした。これはゆっくりと歩くゼウスの前を足早に進むビーナスの姿だった。その2人を追いかけて西の地平から月神アルテミスが近づく。やがてこの3神が等間隔に並んで西の空に輝く時が来た。

この日は午後から移動性の高気圧が西日本を覆い、絶好の撮影チャンス。でも平日、しかも夜中まで掛かる仕事を抱えていた。仕方なくカメラと三脚を会社に持ち込んで撮影する事に。
午後7時半、職場の同僚を誘って屋上へ上がる。街明かりで他の星達の影が淡い中、この3つの天体の輝きは際立っていた。上から「金星」「月」「木星」。僕は驚きと歓声が上がる中で三脚を広げて撮影を始めた。本当にきれいだ。他のみんなも携帯やスマホを取り出して撮影に挑戦していた。まるで天体撮影会だ。

ところで、真ん中に居る月の神アルテミスはゼウスの娘だ。先に行くビーナスはゼウスの息子ヘパイトスの妻だと言う。ならばゼウスは娘と息子の嫁に引きずられて後をついて行くお父さんと言う事になる。そう考えるとこの光景もなんだかほほえましい。

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大神を従えたビーナス

2012年03月15日 21時25分28秒 | 

近頃、西の空に輝いている二つの星はなんですかという問い合わせを時々受ける。明るいほうが金星、暗いほうが木星。しかし暗いといってもマイナス2等、全天一の輝星マイナス1.4等のシリウスを凌駕する明るさだ。

天文の世界では、こんな風にいくつかの星が近づいて見える様子をランデブーと言う。木星の英語名「ジュピター」はラテン語で「父なるゼウス」が訛ったものだそうだ。ゼウスならば大神ではないか。しかし、どう見てもこの光景はビーナスのほうが偉そうに見える。何しろ金星はマイナス4.3等で、木星よりはるかに明るい。きっとゼウスは部下のビーナスの買い物か何かに付き合わされているのだ。その証拠にビーナスのほうがはるかに足が速い。1日でずいぶん位置を変えてしまう。この二つの星が最も近づいたのは実は昨日。しかし地区の寄り合いを終えて空を見上げた時、二人は西の山に沈んだ後だった。今日撮らなければランデブーが終わってしまう。とは言え仕事の後でみかんの丘に上がっていては間に合わない。そこでやむなく我が家の庭から望遠レンズで狙ってみた。ピントを合わせようとカメラのモニターを拡大すると、木星の衛星も見えた。ああ、やっぱりこっちがジュピターだ。

うちの西には大きな古墳がある。この写真を撮った後まもなく、二人は古墳に茂る木立の向こうに消えていった。

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春うらら

2012年03月14日 22時30分43秒 | Weblog

仕事が忙しい。週末もなかなか丘に上がって来られない。肉体的な疲れもあるが、精神的にすごく疲れてしまう。数年前まではそれを竹取庵で過ごすことで解消していたが、最近はそれが難しいような時間設定で仕事がやって来る。そこで今日は無理やり昼から調整休暇を取って丘に上がってきた。

春の日差しが降りそそぐみかんの丘。遠くには春霞の島影が浮かぶ。ああ良いなあ。
実はこの丘に去年の秋、植木屋さんをやっている身内の人の力を借りて枝垂桜を4本植えもらった。桜は今年の冬の厳しい寒さに耐えて立派に根付き、今つぼみを膨らませている。

咲き始めるのは来月の中ごろ。咲いたらおばさんやその娘さんたちもお呼びして花見をしよう。忙しいけど、出来るかな。出来たらいいな。丘を渡る春風に吹かれながらそんなことを考えた。

さあ、そろそろ帰らなくては。今日は夕方から僕の住んでいる地区の寄り合いがある。これが無ければ、夕暮れに輝く金星と木星のランデブーをカメラに収めたかったのだが。

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