宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

ゴールデンウィーク初日

2017年04月30日 00時35分27秒 | Weblog

ゴールデンウィークの初日は休み。ただし明日以降しばらくは出社しなくてはならない。そう思って少し早く丘に上がった。マツバウンランが前来た時より沢山花を付けている。本当にきれいだ。それも、植えた訳でも無いのにこうして毎年花を見せてくれる。確かに外来品種で、繁殖すると在来種の生活を脅かすと言うのだが、この植物が一体だれを脅かすのだろう。綺麗ならいいかなとも思う。美人は得だ。

今丘に咲いているのはマツバウンランだけではない。紫色の絨毯のあちこちに、アクセントのように黄色い花を見せているのはカタバミ。

カタバミの近くで咲いているピンクはアメリカフウロ。これも外来種だ。ただ、こいつは花こそ可憐だが体は巨大。花が終わったら悪いが除草の対象になる。それでも毎年咲いてくるタフな植物だ。

もちろんみかんの木にもつぼみが付いていた。今年は遅い。丘に香りが漂い始めるまでにまだ一週間以上掛かるだろう。それに去年に比べてつぼみの数が少ないのは、今年は裏作だからだ。花が少ないという事は実の生りも少ない。その代り大きな実が生る。

そういえばカラスノエンドウの花が少ないと思って見てみると、 え、 茎の太さが何倍にもなったように見える。ビッシリアブラムシが付いていた。これはいけない、放って置くとみかんにも移る。慌てて噴霧器と農薬を取り出して駆除した。去年は見られなかったヤガの幼虫もあちこちに居る。今年は害虫の当たり年になるのかも知れない。なんとなく気が重くなった。

 丘の探検はいい加減して大工仕事に掛かる。午後の3時間ほどで出来たのは窓一つ。なかなかの出来だと一人悦に入ってみるが、窓の左側はまだ下地板がのぞいている。化粧板の貼り付けはこれからだ。

大気が不安定で時折雷すら鳴る天気。星の写真はお預けだな。明日は仕事だしそのあと予定も有る。今日は早めに切り上げよう。丘を降りる間際に竹取庵の東側から夕陽を撮ってみた。マツバウンランの絨毯が美しい。

この連休、まだ来る事が出来るかな。それは仕事のはかどり具合によるのだけれども…

帰る途中でまた子ヤギたちに会った。めえぇぇと鳴くと駆け寄ってくる。怖がらせないようにゆっくりと近づいてオデコを撫でるとその手をなめてくれた。名残は惜しいがさようなら。また来るね。

 

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さようなら冬星座

2017年04月25日 22時35分24秒 | 

大工仕事をしているうちに日がとっぷりと暮れた。観測デッキの屋根を開けてみると、西の空に冬の星座たちが沈もうとしている。さようなら、ごめんね、忙しくて逢いに来ることが出来なかった。バーナードループももっとかっちりと撮りたかったけれども、今年の冬までのこれも宿題。それよりも、この観測デッキでゆっくりと満天の星を楽しむ幸せを感じていたかった。本当に年々忙しくなってゆく。この先どうなるんだろう。

目を東に向けると春の星座のうしかい座やおとめ座が昇ってきている。 「春の大曲線」 今の季節プラネタリウムに行くと必ずこの言葉を聞く。
明るい星が形作る幾何学模様はそれぞれの季節にある。もっとも有名なのが冬の大三角。夏にはこと座とわし座、はくちょう座のアルファ星が作る三角形がある。アンドロメダとペガサスが形作るのは秋の四辺形だ。これに対して春はめぼしい星の連なりがほとんど見当たらない。そこで思いついたのが、北斗七星のひしゃくの柄の曲がりをそのまま伸ばしていく方法だった。

対角線魚眼のレンズでは少しひずんでいるが、北斗の柄はかなり美しいカーブをなしている。このカーブをそのまま伸ばしていくと行き当たる二つの星。うしかい座のアークトゥールスとおとめ座のスピカ。この線を春の大曲線と呼ぶ。これは少し無理じゃないかと、思うのは僕だけだろうか。スピカの上で輝いているのは木星。曲線の焦点あたりにみえる星の塊はかに座の泡ぶくだ。

それはともかく、今夜は望遠鏡を使うつもりが無かったから敢えてセッティングはしなかったが、いい加減に望遠鏡とPCの接続もやり替えなければそのうち動かなくなる。だいたい観測デッキのPCのOSは二台ともWindowsXPのままだ。今の増築部分の工事が一段落したらここの工事にもかからなければ、そのうち望遠鏡で星が撮れなくなってしまう。増築部分と言えば今日の昼間までに壁が三分の一と屋根裏の一部の断熱材貼りを終えた。はは、まだまだだ。

まあ、いつかは出来るだろう。出来なくても仕上がりは頭の中にある。それを思うだけでも幸せな気持ちになれる。

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めえぇぇぇ

2017年04月25日 00時47分46秒 | Weblog

移動性の高気圧が日本を覆っていた。朝から青空が広がっている。うまく行けば今夜は晴れるかも知れない。そう思ったきのうの日曜日、大工仕事の後に星を撮ろうと、久々にカメラバッグを車に積んだ。
丘に向かう道の少し手前には小さくなだらかな峠が有る。そこに差し掛かるあたりの草原(くさはら)には、いつも何匹かのヤギが居て、この春そのうちの一匹に子ヤギが生まれた。子供の数は3匹。通るたびに大きくなっている。そこで今日こそはと道端に車を停めてカメラを取り出した。初めに警戒したのは母ヤギだ。そこで僕がカメラを構えながら「めえぇぇぇ」と鳴いてみた。すると親子4匹が一斉に「めえええ」と鳴く。ヤギたちの緊張感が一気にほぐれた。え、こんなもので仲良くなれるのか。面白いので「めえぇぇ」と応えると「めええええ」と返してくる。写真を撮りながらメエメエやっていたら、向こうのおじさんが冷たい目でこちらを見ていた。

みかんの丘はヤギたちの草原から5分ほど走ったところにある。上ってみると前にも書いたマツバウンランの花盛りだった。桜のあとはこの花。ああ、初夏が近いんだと実感する。周囲では相変わらず歌のへたくそなウグイスが「ほー、ちゅうしょうきぎょう」「フォト美女!」と唄っている。

この春竹取庵の北側に親戚の植木屋さんを頼んで、みかんの苗を20本植えてもらった。去年の秋僕が植えた15本。その前の年の10本。花に埋もれて分かり難いかもしれないが、丘のみかんは本数だけでみるとおじさんに初めて会った頃に近づいている。大きくしなければ。丘がみかんに覆われれば、おじさんもきっと喜んでくれる。そう思いながらほこほこした気持ちで大工仕事に取り掛かった。

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さくら満開

2017年04月11日 00時11分16秒 | Weblog

いくら待っても青空は来そうにない。このままでは丘の桜が散ってしまう。そこで昨日の日曜日、無理をしておばさんたちを誘って竹取庵の前で恒例のお花見をした。丘の桜は二種類。このうち先に開いた白っぽいほうはすでに散りかけていた。いつも車を止める場所にテーブルを置いて呼びに行くと、おばさんは娘さんと一緒にやって来た。今年95歳。ずいぶん前から足を傷めていて本当はここまで登るのもやっとだった。

それでも今年花見が出来るのを歓んでいる。「もうこねえ生きんでもええのに。」とはいつも聞く口癖だ。ただ、おばさんにとってこの冬は本当にきつかったようだ。それだけに冬を超えられたのは家族にとっても喜びだった。僕も嬉しい。丘の番犬太郎も今年18歳。人間で言えば90歳をとっくに超えている。おばさんと同い年だ。

もうあまり耳が聞こえない。目も良く見えていない。以前は僕が大工仕事をしていると、まるで元の主人のおじさんを懐かしがるようにそばにぴったりついていたが、この頃は丘をパトロールするのがやっとだ。「一緒に行くんじゃ。」と、おばさんはよく口にする。本当にそうかもしれないと思う。「ペット」とか「飼い犬」とか言う言葉にはどうしても違和感を覚える。共に暮らす仲間。どちらが偉い訳でもない。支え合って生きる命だ。

竹取庵の西で枝を広げるもう2本の桜は花の色が紅。やや遅れて花を付け、今は三分咲きになっている。これも来週には満開になるだろう。みかんもそろそろ新芽を吹き始めた。丘の季節はかなり足早に初夏への坂を登っている。

ただ、空はなかなか晴れてくれない。星の写真はいつになったら撮れるんだろう。まあ、仕事も目白押しで夜中まで観測デッキでゆっくりするのは難しいのも事実だが。

ところで、ずっと前にも書いたが、丘のウグイスは本当に歌が下手だ。「ホーホケキョ」などと鳴く奴は一羽もいない。「ほー、ちゅうしょうきぎょう」「えー、もがじしお」と、分かって言っているだろうと思いたくなるような鳴き方だ。この日たまたま捉えたのはこれ。https://youtu.be/NSKa1F38WV4
僕には「フォト美女」としか聞こえない。

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さくら開花

2017年04月02日 00時50分00秒 | Weblog

岡山では昨日から桜カーニバルが始まっている。職場の近くの桜もちらほらと花が開き始めた。
みかんの丘には4本のしだれ桜が有るが、今年は桜の開花が遅いと言われていたのであまり気にしていなかった。だから丘に到着して視野の中にポッと明るいものを感じた時には驚いてしまった。  咲いている。  もちろんわずかだ。それでもちゃんと咲いている。一分咲きにも届いていないかもしれないが、みかんの芽がまだまだ堅い中でいち早く春本番の到来を告げていた。そう。先週ここでウグイスの声を聞いた時は桜はまだ遠い先だと思っていたのに。

丘のしだれ桜は2種類。早く咲くのはこちらの白っぽいほうだ。ブログを遡ってみたら去年は4月2日にはすでに満開で、おばさん達と花見をしていた。今年出来るとしたら1週間先だろう。紅のほうはさらに1週間先かも知れない。春仕事に追われるのはいつものことだが今年の春は格別だ。だから花見はゆっくりでいい。慌てないでいいからね。写真を撮りながら桜にそう言い聞かせた。

お花見前線とも言われる菜種梅雨の停滞前線が本州の南に横たわっていた。それでもと車にカメラを積んだが、昼過ぎに到着したとき広がっていた青空は午後3時を回る頃雲に閉ざされてしまった。これから月が膨らんでくる。黄砂や花粉も濃くなるだろう。撮れるだろうか。いずれにしても仕事のスケジュールと相談だ。

 

仕方が無い。今日は大工仕事だけで帰ろう。
その大工仕事、長い間ブログにアップしていなかったが、月に2回くらいは丘に来ていた。ただ作業時間は長くて3時間。まとまった仕事はなかなか出来ない。そして今日ようやく建て増し部分の北の妻の天窓に外枠をはめる事が出来た。来週ここに入れる三角形のガラスを発注する。

 

少しずつ。少しずつ。本当に僕の寿命が有る間に出来上がるのだろうか。と言うよりも、どの時点を以って完成と言うのだろうか。完成してしまったら面白くないだろう。と心のどこかで思っている自分が居る。

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