宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

星の見えない丘で出来る事

2009年06月29日 19時41分30秒 | Weblog
空がちっとも晴れないうちにみかんの丘は梅雨に入ってしまった。今年は空梅雨だというが、雨が降らないのに雲だけはいつも広がっている。お陰でブログに書き込むほどの撮影が出来ないまま、月日だけが過ぎていった。
もちろんその間何もしなかったわけではない。大工仕事だけはほぼ毎週、細々と、コツコツと続いていた。その工事の場所は一階の居間。ホームセンターや製材会社のホームページなどで目に付いた材料を取り込みながら、小さな居間の南側から少しずつ形が出来てゆく。その、まだ4分の1も出来ていない居間の天井に、昨日ランプを一つ吊り下げた。
みかんの丘に行く道中のアンティークショップで見つけたランプ。仕事が元で親しくなったその店は、イギリスでの商品調達から修理販売まで、すべて家族でやっている。
けっして安くは無かったけれども、さすがに本物。なんだか深みと温かさを持っている。仕事の手を休めてランプを見上げながらそう思う。
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月明かりの中で

2009年06月08日 22時41分38秒 | Weblog
先週末は一日だけ晴れた。とは言うものの、満月に近い月明かりの中。しかも風がかなり強い。これでは星雲などの淡い天体はもちろん惑星もろくに見えない。仕方なくのっぺりとした月の表面を眺めていたが、ふと思い立って外に出てみた。
案の定、屋根を開いた竹取庵が月明かりに浮かぶ。幻想的な世界。三脚を立ててカメラを載せた。ISO感度800、F4.5、露出15秒。街の明かりにややぼやけてはいるが、バックの空に沈み行くしし座が見えるだろうか。左上に明るく光るのは土星だ。もう春も終わってしまった。もうすぐ梅雨。観測デッキの湿気対策を考えなくては。そう思いながら屋根を閉めた。
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なぬかの月

2009年06月03日 01時07分04秒 | 

新月から数えると満月は15日め。だから七日(なぬか)の月はちょうど半分になる。この月が夕方の西の空に掛かるとき、欠けたまっすぐの部分が上に来る。だから『上弦の月』。月の外側、丸いところを弓と見て、欠けた真っ直ぐの部分を弦と見立てた呼び名だ。
月はこれから『十日夜の月』『十三夜』『小望月』と次第に膨らんでゆく。満ちてゆく月を見るのは楽しい。

この日、みかんの丘は強い風が吹いていた。脚立に上がってかぐや姫の筒先でカメラを構えていると、突風で姫があおられて何度か落ちそうになった。そんな日は視野一杯の月のあちこちで像が揺らぐ。
収まれ。収まれ。心の中で祈る。そして切った何度かのシャッター。これはその中の一枚だ。

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ヘルクレスの印籠

2009年06月01日 09時24分56秒 | Weblog
31日の日曜日朝、ようやく青空が広がった。先月末から待ち続けて1ヶ月ぶりの青。
あれこれと用事を済ませてみかんの丘に登った昼下がり。今日はまず、みかんの木の摘果をする。小さな実を間引いていると雲行きが怪しくなり、大粒の雨が降ってきた。また今日もダメかと諦めかけていると、しばらくして西の方から次第に青い空がのぞき始める。気を取り直して大工仕事に掛かり、夕方屋根を開けてみた。
群雲の間に掛かる上限の月。その月を基点に、200ミリの反射望遠鏡をヘルクレスに回す。目標はM13。ヘルクレスの腰骨のところにぶら下がるこの球状星団はギリシャ一の怪力男の印籠だ。
ドロチューブに取り付けたエクステンダーが効いている。カメラの感度を3000に上げて露出20秒、30秒、40秒と3枚。それを段階別に重ね合わせたのがこの写真。

齢(よわい)100億年を越す印籠のディテールが浮かび上がった。
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