宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

梅雨の晴れ間にすること

2021年05月31日 22時39分36秒 | Weblog

この週末、移動性の高気圧が梅雨前線を押し下げて西日本は久々の青空となった。この穏やかな日和にしなくてはならないことがひとつ。それは今年の8月に大和公民館で開く天文教室の準備だった。みかんの丘のある岡山県もついに新型コロナの非常事態宣言。最近になって新規感染者はずいぶん減ったものの、いつまた急増するか分からない。そんな中で天文教室をどうするか考えた末に、今回は屋内の作業を極力減らして、ほとんどを校庭のような広い場所で出来るようなことをしようと思い付いた。そのためのアイテムがこれ。

去年は日本の誇る「はやぶさ2」が「リュウグウ」からたくさんの小惑星のかけらを持ち帰ってくれた。日本人宇宙飛行士の活躍も目立った。だったら子供たちにも宇宙を。望遠鏡でながめるだけでなく挑める場として。などと適当に理屈をつけて、前からやってみたかったペットボトルロケットに挑戦することにしたのだ。
ロケットの側面のデザインにはいつもの通り公民館の名前と子供たちの名前を入れるのだが、こうしてみるとこの地区の名「大和」はロケットにぴったりの名前だ。と悦に入りながら竹取庵の横のみかん畑で試作ロケットを飛ばしてみた。ロケットには自転車の空気入れで空気を送り込む。そしてロケットを空に向け、黄色と赤のバルブを下にひくとラッチが外れて飛ぶ仕組みだ。説明書には空気入れで15回ポンピングしろと書いてあったがパンパンに張ってゆくペットボトルが恐くて10回でやめ、バルブを引いて飛ばしてみた。安定しないが何とか飛ぶ。次にあらかじめ70㎖の水を入れてポンピング10回。それがこの写真だ。

説明書には150㎖の水を入れてポンピング15回すると150メートルは飛ぶと書いてあったが、実際は半分の70㎖の水にポンピング10回で優に100メートルは飛ぶ。子供達にはこれで十分だ。歓声を上げながら跳ね回る子供たちの姿が目に浮かぶ。

ところで、この日は久しぶりに丘の番猫はなまるに出会えた。むすめさん夫婦が作業をする小屋の前で行儀よく座って迎えてくれる。嬉しくなって煮干しをあげたらうれしそうに食べてくれた。

初めて出会ったころに比べると少し小さくなったように見えるが、これくらいが健康には良いと思う。

この丘にはもうひとつの名所と言うか不思議空間がある。それがこの通路だ。まるでトトロの通り道。ここを抜けていくと竹取庵の上の畑に出る事が出来る。いつ通ってもワクワクする通路。ずっと以前この丘に上がる「緑のトンネル」の写真をアップしたことが有るが、不思議感はこの「トトロの通り道」が格段上だ。

竹取庵の工事はほとんど進んでいないが、何とか観測デッキのOAフロアーと内装壁面の一部が姿を現した。進まない原因はいろいろあるが、材料調達の大変さもその一つだ。肝心の望遠鏡はまだ覆いをかぶったまま。スズメバチ騒動で塩気のある雨水が浸み込んだwebカメラの代替えが手に入らない。かなり古いので。動きを止めたノートパソコンの代替えは確保しているが、このカメラが無ければ星を正確に追尾できない。どうしてもだめなら、大金はたいてシステムをやり替えるほか無い。

それはあまりにも辛いし、スズメバチに賠償を請求しようにも全滅させてしまった。なのでなんとか出来ないかと中古を物色中。ただ星夜写真くらいなら十分撮れるので、梅雨が明けたらカメラを向けてみようと思う。思えばこのシステムを構築してから13年も経っている。システム再構築も仕方ないのかもしれない。


宇宙(そら)に続く丘ホームページ :http://taketorian.org/

コメント (1)
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