宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

残念な黄昏

2013年05月20日 00時05分20秒 | Weblog

久々に、本当にひさびさに竹取庵の北側にブロックを積んだ。積んだと言ってもたった2個。それでも2時間も掛かってしまった。なにしろセメントを練る道具やブロックを切る工具など、みんなどこに置いたか分からない。ようやく探し出して地面を均し、水平を出しながらブロックを仮積みする。その後場所に合わせてブロックを切りながらモルタルで固定するのだ。これにも結構時間がかかるのに、作業途中でディスクグラインダーというブロックを切る道具が故障してしまった。モーターが過熱したのが原因かもしれない。仕方無い。ノミとハンマーで少しずつブロックを掻き落として必要な形にしてゆく事にした。

時間と手間と体力を消耗する作業。文明の利器の有り難さが身に染みて分かる。やっと終わったころには太陽が西の山に沈もうとしていた。天気予報では明日は雨。それでもみかんの丘は、薄雲を通して差し込む日の光に染まっていた。今夜は晴れないだろう。それは分かっていたが、せっかく自由な時間が出来たのに。そう思うと雲量の増す黄昏が恨めしくもあった。

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甘い香りに誘われて

2013年05月19日 01時36分27秒 | Weblog

激しすぎる勤務がようやく峠を越え、何とか週末に休めるようになった。今ならきっと咲いている。止まったままの大工仕事も進めなければ。そう思いながら上がったみかんの丘は、思った通り甘い香りに包まれていた。まだ満開ではないが陶酔するには充分な開花量だ。丘への道の途中から車の窓を開け、速度を落として香りを堪能する。

来ることが出来た。無理だと思っていたのに。それが嬉しかった。大きな木の数は以前より減ったけれど、丘のみかんは今いっぱいの花を付けている。

ただ、良く見ると、枝のあちこちにハナムグリが居る。おしべや花びらを食べているのだ。そう言えば、前に見たアカホシテントウの幼虫はどこに居るのだろう。いくら探してもあの怪獣のような姿は見当たらなかった。殺虫剤にやられたのだろうか。それなのにこのハナムグリ。悔しい思いで花から弾き飛ばした。

ハナムグリだけでは無い。葉の上を、地面を、いろんな毛虫が這い回っていた。なぜ天敵の幼虫のほうが死ぬんだろう。少し悲しくなって竹取庵に入ったら、居間のカレンダーが1月のままなのに気付いた。そう。この部屋にちゃんと入ったのは4か月ぶりだ。

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今年は表作

2013年05月01日 00時59分31秒 | Weblog

昼過ぎまで仕事。夕方から仕事。その合間を縫ってみかんの丘に上がった。ゴールデンウィークに入って2日間は青空が広がって暖かかったが、次の日は曇り。今日は午前中雨。まあいいか、どうせ星の写真を撮れるとしたら5月末だ。

何本かずつ植えているみかんの木が青葉を付けている。その間に黄緑色の若葉とつぼみがのぞいていた。そう。丘は今初夏の準備をしている。去年みかんは裏作。散々な収量だった。その分今年は花をいっぱい付けている。

ここまでしなくても「と思うのだが、みかんにも都合が有るのだろう。今間引いておけば木が傷まなくて済む。しかしそうしたらあの甘い香りが薄くなる。どちらが良いのか一瞬迷ったが、そう、甘い香りは丘のトレードマークだ。と思いついて間引かないほうに決めた。まあどう決めようが、今の僕にその暇は無い。心配なのはむしろ、その甘い香りがするタイミングにここに来ることが出来るかどうかのほうだ。

ふと見ると、つぼみの間にアカホシテントウがいる。交尾をしていた。頑張ってたくさん子供を作っておくれ。アカホシテントウはアブラムシの天敵。みかんにとっては強い味方だ。ただ害虫防除の薬剤散布に、このアカホシテントウも無事ではいられない。そうかといって彼らだけに頼っても、天敵と言うものはなかなか害虫を食べつくしてはくれない。だから薬剤散布もやむを得ない。なやましいところだ。
次はいつ来られるかな。来られたら枝の間を覗いてみよう。きっとあの怪獣のような灰色の幼虫がアブラムシを食べているはずだ。

 

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