宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

そろそろフィナーレ

2015年01月15日 00時01分26秒 | 

午後7時過ぎに撮影を始めた星空だったが、ふと時計を見るとすでに10時が近づいていた。通過する千切れ雲を待っていたせいも有るが、もっとも大きな理由は望遠鏡のコントロールが途中で効かなくなったことだ。暗がりの中でコンピュータと赤道儀の間を行き来するうちに、お互いをつないでいるUSBケーブルのハブの部分が激しく錆ている事が分かった。とりあえず抜き差しを繰り返し、錆を落として再起動。今度は動く。それだけではない。以前モニターの中で暴れていたガイド星も少し大人しくなっていた。おかげで星像が小さく、モニターに浮かび上がった画像が締まって見えた。

ガイド撮影を終えて見上げると、南の空が大きく晴れている。冬の天の川もはっきりと判った。明日から仕事だし、今夜はこれを撮って終わりかな。小さいほうのカメラに対角線魚眼を取り付けて三脚に載せる。カメラ感度1600、絞りは開放の2.8、露出30秒とした。街の明かりが空を染めるのは仕方が無い。撮影を終えて機材を片付け、屋根を閉めようと見ると、わずかの間に空は一面雲に覆われていた。久々の撮影を喜んでくれたような星たちのフィナーレ。さあ、帰って画像処理をしなくては。

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旅人は牡牛の足元に

2015年01月14日 00時11分04秒 | 

黄昏の明みが薄らぐとともに、雲が少しずつ広がり始めた。ただその雲は、破れた布団綿のようにあちこちに穴が開いている。そのほころびの間から牡牛が覗いていた。お目当てのラブジョイ彗星(C/2014 Q2)はこの牡牛座の足元あたりに居るはずだ。双眼鏡で確認すると、牡牛の頭、ヒアデス星団のVの字の先にぼんやりとした姿が見える。思ったより大きい。赤道儀に載せた大きいほうのカメラで撮ってみた。だめだ、まだ空が明るい。カメラを赤道儀に載せたまま一階の居間に降りて、丘に向かう道中に仕入れたホットレモンをすする。

午後8時過ぎ、そろそろかなと観測デッキに上がる。今度は空が大きく開けていた。冬の星座たちが美しい。もう一度双眼鏡で彗星を確認する。確かに大きいが、どうしても尾が確認できない。それならばいっそ20センチ反射で撮ってみよう。そう決めてカメラを雲台から下ろし、レンズを外して望遠鏡のドロチューブに繋いだ。ガイド星の導入に悪戦苦闘した後撮ったのがこれ。

カメラ感度2000、露出3分だ。尾は確かに有るのだが、数日前ネット上で見せてもらったような長いものではない。もっと露出を掛けると尾が長くなるかもしれないが、これでも元画像はかなり明るいのだ。限界かも知れない。そうこうするうちに西の方から雲がせまって来ていた。位置関係がはっきり分かる写真を撮っておかなければ。カメラをもう一度雲台に乗せ、レンズ焦点28mm露出4分で撮ったのがトップの画像だ。この時立て続けに3枚撮ったが、その間にもほうき星はこの写真で見て右上の方向に少しずつ動いて行った。

望遠鏡のドロチューブに取り付けている光害カットフィルターが劣化したのか、周辺部の色が変わってしまいました。何とか修正してみました。全体に青っぽくなっていますがご容赦を。上の星野写真で見てみると、尾はどうやら望遠鏡の視野の外に伸びているようです。 

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堪りかねて

2015年01月13日 00時31分37秒 | Weblog

家の事、仕事の事、お付き合いの事、いろんなことが重なって、長い長い間星空を見上げる事が出来なかった。前に星の写真を撮ったのは10月の下旬。それから2カ月半も経っている。もう限界だった。この三連休もすべて予定が入っていたが、そのしがらみからようやく抜け出した今日の午後、今日こそは絶対に星を撮るぞと決めてカメラのバッテリーをチャージ。丘に着いた時は夕暮れが近かった。

撮るものは決めている。地球に接近して5等級を超えたと言うラブジョイ彗星だ。久々に竹取庵の屋根を開け、準備に掛かる。気がかりなのは空にまばらに散らばる雲だった。

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