宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

全天星野を試してみたけれど

2014年07月27日 00時08分03秒 | 

天の川に掛かる雲が消えるのを待つうちに、とうとう10時半が近くなってきた。そろそろ次の目論見に掛からなければ今日中に帰れない。赤道儀から大きいカメラを降ろして小さいほうのカメラを取り付け、そのカメラレンズの上に、以前畑の中で試した魚眼アタッチメントを直載せした。レンズを垂直に立てるのに今夜参戦した雲台が重宝だ。
前回はアタッチメントのレンズとカメラレンズが直に触れてグラグラしたため、アタッチメントのほうにリングを入れてある。少しでも結像を良くするためにレンズの絞りを3段絞る事に決めていた。その分露出を増やす。だから赤道儀に載せる必要が有るのだ。と自分に言い聞かせて撮影に入った。カメラレンズは3段絞ってFが9、カメラ感度は1600、そして露出を2分としてみた。

結果はNG。星も天の川もほとんど写っていなかった。そこで露出を思い切って倍の4分、いや4分半に伸ばす。それが上の写真だ。それでも全体にノイズが目立ってしまった。まだまだ露出が足らないことが分かる。しかし、ここまで試したところでタイムアウト。帰らなければ。
梅雨が明けたのだから、これからはきっとチャンスが何度も有るだろう。

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梅雨明け

2014年07月26日 11時01分00秒 | 

前回ブログを更新した翌日、気象台はこの地方の梅雨明けを発表した。しかしその後も大気が不安定で、本当に梅雨が明けたと感じさせたのは昨日が初めてだった。昼の空は一面に雲が有ったが、その雲は夜に気温が下がると消える種類のものだ。今夜は撮るぞ。そう決めて頭の中で思いを巡らせながら仕事を片付けていく。ただ、帰宅する頃には疲れ切り、バッテリーをチャージしながら寝てしまった。

8時半ごろ目を醒まして車に乗る。みかんの丘への道中考えた。あまり時間が無い。一番の目的はフルサイズ用のワイドレンズのテストだ。撮るのは天の川だけにしよう。

到着して竹取庵の屋根を開けたが、まだ雲が多い。望遠鏡の上に新しく仕入れた中古の雲台を載せ、それに大きいほうのカメラを取り付けた。この方法をピギーバックと言う。望遠鏡を豚に見立て、その背中に載せるからというのでこの名が付いたのだろうか。

まだらに散らばった雲は西から東に流れていたが、午後9時半を回った頃から次第に消えていった。たださそり座辺りの雲だけは薄くなりながらもそこを動かない。諦めて撮影に取り掛かる。この雲台の良い所はカメラを縦に出来る点だ。ただ、縦にして気が付いた。ファインダーが覗けない。見口が下過ぎるのだ。改良の余地有り。何度も試し撮りしながらアングルを決めて、本撮影に掛かる。絞り5.6、カメラ感度2500、露出3分。そのうちの1枚が上の写真だ。全体に薄いベールが掛かっているのは諦めよう。でも、今年初めて見るちゃんとした天の川だった。やっと逢えたね。カメラが露出している間、そう思いながら僕らが住むこの銀河を見上げていた。

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かろうじてサソリ

2014年07月21日 05時08分26秒 | Weblog

最後にブログを書き込んでから50日も経ってしまった。もちろんその間には大工仕事を何度もしたし、みかん畑の周囲の雑木刈りもした。しかし空が晴れてくれなければ書き込みができない。今日も家の用事を済ませて遅くに丘に上がり、届いていた西側の窓を組み立てて取り付ける。

東側と違ってこちらは直付け。作業は思ったより早く終わって、室内の土台を組みに掛かった。4分の1出来上がったところで陽が暮れる。取り付けたばかりの窓からかろうじて落日が見えた。晴れないだろうか。

天気図だけは見た目、太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げて西日本を覆っている。いつもの年なら青空が広がるところだが、今年は上空に寒気が居座っていて地上の気流が安定しない。気象台は雷雨を予想していた。それでもと撮影機材一式が入ったバッグを一応持ってきている。
組みあがった部分の土台にコールタールを塗り、さらに下地床の裏にもべっとりと塗布して固定する。時々窓から外を見るが、星らしきものは全く見えなかった。作業が一段落したので道具を片付けて外に出てみる。西の空に二つ並んでうっすらと見える輝星はスピカと火星だろうか。南天のサソリは尾の先が靄に隠れている。

 

畑の端に三脚を据えて2枚撮ったところでこれも見えなくなった。やっぱり諦めるしか無い。竹取庵の灯を消して鍵を掛け帰路に就いた。家に帰ってみると夕方の土砂降りで庭に池が出来たと言う。この春に排水を完璧に仕上げたと思った庭が溢れた。これは夏晴れを予告する梅雨末期の雷雨だろうか。それとも夏場の不安定な天候の予兆だろうか。

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