宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

太る月にさようなら

2013年10月15日 00時05分55秒 | Weblog

晴天が続くと、初日は透明度が高くても次第に靄が掛かってくる。クリスタルな空はそういつまでも続かない。今夜の空も昨日ほどクリアーでは無かった。今日はもう帰ろうかな。先週極上の空を堪能しただけにしばらくは心平安に生きてゆける。
次に来られるとしたら土曜日だが、この日は小望月。撮影は不可能だ。出来てせいぜい望遠鏡のメンテナンス。まあいいか。そうしよう。いつまでも放置できない。そう決めて月を見上げる。半月より少し膨らんだ月。僕は月齢9に近い月を見ると餃子に似ているといつも思う。ふくよかな感じがリッチなイメージでもある。さよならお月様。また来週。

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柱が全部立った

2013年10月14日 10時35分44秒 | Weblog

疲れていたのと他にする用事が家に有ったため、連休中日に丘に上がったのは午後2時半を回っていた。おばさんと少し話をして作業に入る。今日は昨日し残していた壁板の溝切りと土台に開ける二つのほぞ穴。そして最後の柱の加工だった。
蚊に悩まされながらも日暮れ前にはそこまでの工程が終わり、土台のほぞ穴にコールタールを流し、柱を立ててクレオソートを塗る頃にはもう日がかなり暮れていた。他と同じように壁板を下2枚取り付けて柱を固定する。増築部分がわずかな壁で囲まれた。あとはこの結界の中の土台の増設と梁を上げる作業だ。思ったより早く事が進んでいる。ただ、明日は仕事が有るし、これからしばらくは週末が忙しい。木枯らしが吹き始めるまでにどこまで進むだろうか。

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月明りの小径

2013年10月13日 20時39分22秒 | Weblog

満月でもないのに辺りがかなり明るい。かぐや姫をメンテナンスして月を狙おうかとも思ったが、おそらく何時間も掛かるだろう。そこまでの体力は残っていなかった。もう帰ろう。明日も来るんだし。

屋根を閉めて竹取庵に鍵を掛け、車に乗る。丘を下りる途中振り向いてみた。月明りに照らされる竹取庵への道すじ。こみちと言うには少し広いかもしれないが、僕にとっては大切な風景。「みかんの丘の小径」だ。

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お月見気分の観測デッキ

2013年10月13日 05時48分28秒 | 

なんだかようやく本当の秋が来たような気がする。太平洋にはまた新しい台風が二つも出来ているけれど、ここ数日の空を見てそう思う。
この秋三度目の三連休の初日、真っ青な空に魅かれてみかんの丘に上がった。月齢は7.5だから星の撮影は難しいが、せっかくの深まる秋に丘に上がらない手は無い。明るいうちに残っていた竹取庵の柱の溝切りとほぞ穴掘りを終え、日暮れを待たずに観測デッキの屋根を開いた。

澄んだ空の南東に上弦の月が掛かっている。島影も美しい。沖では漁船がカキ筏の準備を始めていた。この筏が丘から見た海を埋める頃、季節が冬に移ってゆく。双眼鏡でその様子を眺めているうちに空は明みを失っていった。
空気が澄んでいるせいか、まだ半分の月が目に眩しい。それなのに辺りに星が瞬き始めている。これなら天の川も見えるかな。そう思いながら双眼鏡で月を堪能する。そうだ、今日丘に上がった証拠に月を撮っておこう。
かぐや姫はまだメンテナンス中。赤道儀に載せている20センチに小さいカメラを取り付けた。こいつもまだ調整中だが月くらいは撮れるだろう。

デッキを時折つむじ風が舞う。「風の音にぞ驚かれぬる」という歌を思い出した。あれは初秋を詠んだ和歌だ。仲秋を過ごして月を迎えるこの丘には季節違いだが、今年の異常な気候には何となくしっくりくる気がした。

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おとぎの国の星たち

2013年10月10日 00時05分47秒 | 

今夜ここまで撮影した星空は全部で6枚。露出時間の平均を見ると13分になっていた。メモリーカードへの転送時間は露光時間とほぼ同じだから、カメラは2時間半以上も孤軍奮闘していたことになる。お疲れ様。時計の針は午後10時をかなり回っていた。最後に日周運動を撮っておこうか。もう少し頑張れるかな。バッテリーの残量を見ながらカメラに聞いてみた。何をいまさら。撮る事に決めてるくせに。カメラが笑う。

それならと彼を赤道儀から下ろしてワイドレンズに付け替えた。焦点距離10ミリ。絞り値を開放の5にしてカメラ感度400露出12分としてみる。やっぱり物足らない。そこでレンズを対角線魚眼に替えてみた。カメラ感度を200に落とし、露出20分。
撮影を終わると時刻は11時に近かった。もう帰ろう。明日は仕事。小さいほうのカメラを助手席に置いて画像処理と転送作業をさせ、他の道具を片づけて屋根を閉めた。帰る道中ふとカメラを見るとモニターの灯が消えている。あれ、処理が終わったのかな。スイッチを入れ直してみたがうんともすんとも言わない。本当に電池が切れてしまったのだ。データの保存まで電池が持たなかったかな。そう思いながら帰ってメモリーカードをパソコンに入れてみると…

カメラは画像処理を終え、カードにデータを保存したあとこと切れていた。お疲れ様。頑張ったね。君にも予備のバッテリーを買ってやらなければ。小さいほうのカメラEOSkissX4が最後にものにしたのが上の写真だ。カメラの設定にもよるが、透明度の高い空では星の色が驚くほど出る。まるでおとぎの国の星空だ。

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こんどこそ

2013年10月09日 19時34分00秒 | 宇宙

去年北アメリカ星雲を狙ったのは11月。あの時は天の川がすでに西に傾き、しかも空には靄も月も有った。しかし今夜は違う。被写体は大気の影響を一番受けにくい天頂。靄も月も無い。これで外せば笑いものだ。

カメラをアップいっぱいの135ミリにしてズームリングをセロテープで固定する。2分の試し撮りをして画角を決めたあと、カメラ感度1600、露出10分でシャッターを開いた。カメラは10分露出した後約10分掛けてメモリーカードにデータを転送する。1枚撮るのに20分。これを3枚撮って、うち2枚を重ねたのが上に写真だ。
大きいカメラほどの滑らかさは無いが、こいつとしては会心の出来かな。それにしてもこの辺りは賑やかだ。星の色が様々ならガスの色もさまざま。やっぱり銀河の回転面だけの事は有る。次回大きい方のカメラで狙いたいとも思ったが、小さい方のカメラにもプライドがある。この天体はここまでかな。

ところで改めて見ると北アメリカ星雲は大きい。写真の上で測ったら、直径が2度57分も有った。月の直径が約30分だからざっと6倍になる。初め予定してた300ミリのレンズではデネブと一緒には撮れなかった。

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極上の星空

2013年10月08日 20時12分14秒 | 

カメラを二台用意し、それぞれの役割を決めて撮影準備に掛かった。ところが、大きい方のカメラのスイッチを入れた途端「コンパクトフラッシュが入っていません」と言う警告。えっ、まさか。このカメラ用にバッテリーを2つフルチャージして来たのに。そう言えばメモリーカードを確認しなかった。ああ失敗!
仕方が無い。今夜は小さい方のカメラに頑張ってもらおう。
と言うわけで急きょ計画を変更。大きい方のカメラのレンズを小さいカメラに取り付け、赤道儀に載せ替えて構図を取った。そうこうしているうちに空に散らばっていた雲は次々に消え、午後8時近くには満天の星空に変わった。

今夜の被写体は去年設定を甘く見て失敗したはくちょう座の北アメリカ星雲だ。これ一つに絞って他は撮らない。そう決めていた。天の川は北東から南西に向けて流れている。はくちょう座は本当に真上だ。カメラ感度を800にしてズームレンズをワイドいっぱいの28ミリにセットする。センサーが小さい分画角が狭い。はくちょう座の全景は入らなかった。露出5分でこの星座を取り巻く光りのさざ波がなんとか捉えられた。天の川はデネブのあたりで左右2本に分かれる。その分岐点に有るのが北アメリカ星雲だ。

カメラが頑張っている間、最近手に入れた道具で星空を楽しむ事にした。口径10センチの双眼鏡。もちろん中古だが、定評有る光学系の切れ味はなかなかだ。

球状星団、散光星雲、渦巻銀河。思いつく対象を次々に視野に入れながら気が付いた。今夜は星が瞬かない。月齢1。月の出を心配しなくていい。しかも透明度が高くて気流が安定している。これこそ本当に極上の星空だ。ああ、最高。独りで喜ぶ僕の脇でカメラは真剣に空を狙っていた。

 

 

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宿題を片付けなければ

2013年10月07日 21時39分57秒 | 宇宙

観測デッキの屋根を開ける。しずしずと開けば格好が良いが、安物ウインチのせいか竹取庵の屋根は、毎回「ガキン、バキン」と壊れそうな音が出る。その騒音の中で黄昏の空は広がっていった。透明度は高いが雲がやたら散らばっている。撮れるかな。雲が有っても晴れの区域が大きければ星は撮れる。しかし、量が少なくてもまんべんなく散らばっていると、数分の露出の間にも必ず雲が邪魔をする。今日はどうだろう。

ここにある3つの反射望遠鏡はどれも未整備。何とかしなければと思いながらそのままになっていた。ただ今日の撮影に望遠鏡は使わない。今夜撮影を予定しているのは以前宿題としていた星雲だ。この宿題を片付けなければ季節が変わってしまう。その相手がかなり大きいため、望遠鏡より視野の広い望遠レンズのほうがうまくいく。それだけに雲は邪魔。心配をよそに空が明るさを失っていった。

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台風の狭間で

2013年10月07日 01時05分18秒 | Weblog

台風23号から北東に伸びた雨雲がようやく北に逃げた。そのすぐ後を24号が追っている。しかし今日一日くらいはなんとか晴れそうだ。そう踏んで上がってきたみかんの丘は青空が広がっていた。雲の塊がいくつかのんびりと流れている。二つの台風の狭間とは言いながら穏やかだ。

今日は少し進めなければ。実は昨日雨の中で増築部分の仮床を張って、仮物置をその上に移動して帰った。今日はその仮物置の有った場所に脚立を立てて西側の本体の柱にほぞ穴を開ける。これが手間だ。何しろ電柱は硬い。15センチ×6センチ、深さ5センチのほぞ穴を掘るだけで4時間近く掛かった。その間2回ノミを研ぐ。

穴が開いたら壁板の溝を少し掘って今日は終わり。この後が今日の本番になる。

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