秋の星座アンドロメダの腰の両側には二つの銀河がある。ひとつはM31、あのアンドロメダ星雲。そしてもうひとつがさんかく座という小さな星座のM33だ。この星雲は以前別のカメラで狙いながら、ピントの甘さからあきらめた事がある。今回はリベンジ。新しいカメラ5DmarkⅡのライブビュー機能に期待しての再チャレンジだった。
結果はまずまず。もっと露出をかけて細部まで出したかったが、月明かりの中では感度3200で3分も露出すると画面が真っ白になってしまう。
地球から300万光年のかなた。230万光年と少し近くにあるアンドロメダ星雲に比べて真ん中の星の固まりが小さい。腕の数も少なく、ひょろひょろとまるで手長蛸のようだ。その腕のあちこちに、吸盤のようにちりばめられた散光星雲は、口径20センチではよく見えない。
かぐや姫で撮影するとどうなるんだろう。来年こそは姫の玉座を作ろう。
2分から3分の露出で7枚撮り、重ね合わせて画像処理しました。
三連休最後の日、午後遅くにみかんの丘に登った。竹取庵に入り、屋根を開く。見上げると夕暮れの空に月が掛かっていた。月齢6.6。あれ、今日は気流が安定している。そうだ、今夜は月も撮ろう。
月を狙うのは口径45センチのかぐや姫と決めている。姫はまだ仮の玉座。自動で星を追うことが出来ない。だが月ならば撮影できる。カメラを取り付けスイッチを入れる。ライブモードのモニター画面に現れた月面はこれまでになく安定していた。この月齢が一番たくさんクレーターを眺めることができる。
その昔、二つの惑星が衝突した。その勢いでお互いの星の中身が宇宙空間に飛び散り、やがて再びそれぞれの星に落ちていった。今の月と地球はそうして出来たのだと天文学者は言う。小さいクレーターが大きいクレーターの上に出来ていてもその逆は無い。重い塊から先に落ちていったからだそうだ。
容赦なく降り注ぐ赤く焼けた岩石。僕は戦いのさ中の砦を想像した。あばたはその激戦の爪あとだ。
2002年の再来か、今年のしし座流星群はいつになく騒がれた。18日は平日だからみかんの丘に上がるのは無理だ。だから自宅の近くで写真を撮ることにしていた。
ところが前日は朝からべた曇。深夜まで待ったが一向に晴れてくれない。仕方なく布団に入ったが、気になって午前3時過ぎに目が醒めた。窓を開けると星が瞬いている。
寝ぼけ眼で服を着て、ワイドレンズを付けたカメラと三脚だけを持って車に乗り、家から200メートルほど離れた川土手に向かった。
寒い。風が強い。三脚に載せたカメラが揺れるほどの強風だ。車の陰に隠れるようにうずくまりカメラの感度800で40秒ずつ露出していく。どうか現れますように。流星は、ほうき星がその道筋に落としていった塵の帯だ。地球がその塵の帯に突っ込む時、大気との摩擦で塵は光を放つ。その光を調べると、太陽系の生い立ちが分かると言う。
予想では1時間に100個くらいは見えるはずだったが、1時間待ったのに流れ星はひとつも見えない。おおはずれかな、そう思って苦笑しながら家に帰る。それでもとデータを調べると、たった1個だけ写っていた。
でも、あれ、この流星はしし座から出ていない。散在流星か。ただ、特徴は明らかにしし座のものだった。うす黄色い色、消滅直前のバースト。
お前は誰?まあいいか。この夜流れたのだし。しし座にしとこう。というわけで、これはしし座流星群のひとつです。
ところが前日は朝からべた曇。深夜まで待ったが一向に晴れてくれない。仕方なく布団に入ったが、気になって午前3時過ぎに目が醒めた。窓を開けると星が瞬いている。
寝ぼけ眼で服を着て、ワイドレンズを付けたカメラと三脚だけを持って車に乗り、家から200メートルほど離れた川土手に向かった。
寒い。風が強い。三脚に載せたカメラが揺れるほどの強風だ。車の陰に隠れるようにうずくまりカメラの感度800で40秒ずつ露出していく。どうか現れますように。流星は、ほうき星がその道筋に落としていった塵の帯だ。地球がその塵の帯に突っ込む時、大気との摩擦で塵は光を放つ。その光を調べると、太陽系の生い立ちが分かると言う。
予想では1時間に100個くらいは見えるはずだったが、1時間待ったのに流れ星はひとつも見えない。おおはずれかな、そう思って苦笑しながら家に帰る。それでもとデータを調べると、たった1個だけ写っていた。
でも、あれ、この流星はしし座から出ていない。散在流星か。ただ、特徴は明らかにしし座のものだった。うす黄色い色、消滅直前のバースト。
お前は誰?まあいいか。この夜流れたのだし。しし座にしとこう。というわけで、これはしし座流星群のひとつです。