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文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

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ちばの里山をどのように再生させるべきか(3)本質的な問題点は?

2005-08-21 00:40:14 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
[satochiba:0977]   千葉県は観光立県を標榜しています。でも里山の実態は、
景観とは、生活者の日常生活との結びつきがあって、はじめて美しく保つこと
ができます。これもよく知られていることです
 今、千葉の里山をじっと観察していると、はっと気が付くことがあります。
まず、人がいません。散歩をしたり、森の手入れをする林業の方々や、農家の方にも、お目にかかった事が殆どありません。
 しんとしています。次いで、生活のにおいや、手入れしている感じがしません。
つまり、生活者が、観察者が、何処にもいないのです。
 生き物の殆ど見られません。
日本の里山が、なぜ美しかっかったかといえば、良く手入れされていたからです。生産物を入手するためにこまめに管理されていました。
 江戸時代のごとく、人が地域の密着してこそ、人の力で、里山の景観が保全されていたには確かだと思います。しかし、ということは今は、人がいないのです。なぜか? 生活の場ではとっくになくなってしまったからです。
さらにこれからは、
 日本中の里山、なかんずく中山間地帯を中心にして、これからぼろぼろと人の姿が消えていくことになると思います。
 毎年50万人単位で人口が減っていくことがほぼ確定しているからです。
ますます都市部に集中し、地方では生活しやすく、文化レベルの高い、地価の高い地域に人々が集中して生活することになると思います。
 まさに、猪と鹿と鳥と……、猿と狸が加わって、里山では、林業も農作物も駄目と言うことで、収入が得られる保証がありません
 木材市場は、ここ15年ほどで、何と1/10に下落しています。50年物杉が、木材市場まで自分で運んでたったの150円です。
 お米は、これから、更に下落するのではないかと、農家の方々も怯えています。
若い女性が、1週間、一度もお米を食べない方が40%と言う調査報告まで出ています。お米の市場もどうなるかと。
 森林も、田んぼも、それ自体がお金を産み出す仕組みを喪失してしまった事がはっきりとしてきました。問題の本質は、所得の保障を含めた、人の生活者としての立場を再生できる仕組みの開発にあると思います。
 ちなみに、ヨーロッパ、特にEU、ドイツのごとく、環境税は、森林の維持管理費用として使われています。
 景観保全とは、その作業に費やす時間を、土建方式での作業時間単価で換算したら、非常に費用のかかる世界となります。
いかにして、お金のかからない管理方法を案出するかがキーワードだと考えます。


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