新年 開けましておめでとうございます。
なお本人はめげずに大型水鳥の保全策と、その活動と密着した関係性ある地域創生に関わる、いくつかの先端的な要素技術を整理して、普及活動に関わるつもりで事業主体を組み立てております。
まず、身近なハクチョウ類の現状をお知らせします。
現在日本には秋から春まで日本各地に飛来して越冬しているハクチョウ類(主体はオオハクチョウとコハクチョウ)だけで7万羽を超しています。
ここ10年の間に、その個体数の2/3以上の多くは「安心・安全・餌資源」を保証された餌付けから自発的か強制されてか、餌付けを脱して自立して越冬しています。
ところがこの冬は(2014-2015年)真夏のゲリラ豪雨に対比して「ゲリラ豪雪」とも呼ぶべき寒波が12月初旬から、北陸・特に新潟県の平野部が豪雪に襲われ、水田の雪、そして大寒波によって湖面が凍結して、夜間にねぐらがキツネやタヌキ等に襲われるなど、特に新潟県下のハクチョウ類が危機的状況です。いま、私は桜を守る「桜守」に類した、「白鳥守」の役割を担うつもりで頑張っていきます。
最近は特にライフワークとしての「利根川下流域に大規模な大型水鳥たちの越冬地形成」の具体化に邁進しています。
同時に1959-60年度、いまから55年前。オオハクチョウの大規模移動の調査にかかわり、20005-06年度の新潟豪雪では2回目の大移動が生じ、それから丁度10年目の今年は、夏のゲリラ豪雨についで12月初頭からゲリラ豪雪に遭遇したハクチョウ類の新潟県内から関東地方への大規模移動が発生しています。
ハクチョウ類の移動に伴て、特に幼鳥が衰弱して鳥インフルなどに冒されないよう、餌付けではなく救餌によって体力低下を防ぐなどの始末を付けられるように。
1 大型水鳥たちの現状は、危機的な状況です
現在日本には、ハクチョウ類だけで70,000羽以上が渡来越冬しています。この個体数を継続的に維持するための活動を行ってまいります。
宮城県と秋田県を加える地域では、現在マガンや亜種ヒシクイ,亜種オオヒシクイなどを加えると、最大20万羽を超える個体が渡来するまでに復活しています。
ガン類類では、日本への渡来する個体群が一度絶滅、ここ10年ほどで日本とロシアの市民活動家の活動によって、ハクガンは120羽、シジュウガラガンはこの冬とうとう4桁の1,000羽を超えました。またカリガネは100羽以上となって、初めて群れとしての行動が観察もされています。
草食性のハクチョウ類やガン類などでは現在の日本では餌資源確保は問題になっていません。課題はねぐらや夜間の照明や一部の心無い写真家などによる不注意行為の横行にあります。
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