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地域再生-変化の予兆 小保方論文に関する私見 論文審査の手法の革新が急務に

2014-07-31 05:47:52 | 地域創生-人口減を喰いとめる総合論
 2013年7月27日
 夜9時からのNHKスペシャル「調査報告STAP細胞」”不正の深層に迫る小保方の論文を徹底検証”を関心もってみた。

 論文中にある膨大な画像ファイルの70%以上に改編やデータにおかしな点があるとのナレーションで、はたと感じた。

 小保方さん本人か周辺でフオトショップやイラストレータなどを自由自在に駆使できる人がいる。多分小保方さんそのものが画像処理に手馴れていると思った。これは私の付き合っている環境系統の大学等の若手研究者はほとんどすでにクリアしている方々が多く、日常的に善意をもって(悪意をもってではなく、画面を明るくして見やすくするなど)画像の改ざんや改定が日常的に行われていることを強く示唆していると思う。

 今でも生命体の活動機能に関する論文作成は至難であるとされています。化学系や物理系にかかわる論文は、確固たる理論や分子構造図式等で、明快にビジュアルにしても単一的な表現が可能です。論文化しやすい背景です。紙媒体上での監査も楽であるし、意味があると思います

 しかし、生命体に関わる場合は、未だ理論的な確立がなされていない部分が圧倒的で、そのために写真技術、画像技術、図版によるビジュアルな表現でのプレゼンすることがが欠かせなくなります。個人的には生物技術者の経営者グループの団体にも所属していますが、いろいろと多様なテクニックを持っていていつも感心しています。

 数式組版も国際規格の添ったJATS組版が一部で広がりだしていますが、今後印刷・出版会社が従来の概念で取組していくのは困難になりそうだと考えています。

 それは論文が小保方さんの事例が示すように、テキストはもちろん画像に関しても、まさにセルフパブリッシングの本格的な普及が始まるだろうと考えるからです

 それは、紙媒体への表面加工品の関する監査機能の限界が露呈して、意味を失いかけていき、監査のためには、論文全体のデジタルメディア全体を受領して各方面からのトータルな監査をするということが求められるからと想定します。
その点から小保方さんの論文の解析の動向など、化学系、物理系の単品的な論文では表現できない生命体に関する論文監査も新たな技術展開を要求されることになって、その意味で研究者もセルフパブリッシング能力が今以上に必須になる時代が到来と思う。

 これは論文監査が著しく難しくなったことを示す一環だろうと思う。イギリスのネイチャー誌でも論文審査に画像の検証部分が甘かったと自己批判しているが、私も同感である。


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