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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

藤木直人「魔都夜曲」 面白かったけど、イマイチの部分も

2017-07-22 11:26:06 | 日記
シアターコクーンで上演中の「魔都夜曲」です。主演は藤城直人。マキノノゾミ作品。舞台は、1939年の上海。
冒頭、上海のクラブのシーンから。「ル•パシフィーク」というクラブ。日本人が支配人(橋本さとし)を務め、本物のジャズが聴けると、評判の店。訪ねてきたのは白河清隆(藤木)という男。前総理を父にもつという、上流階級の人間。たまたま町で知り合った中国人兄妹の志強(小西遼生)紅花(マイコ)と一緒です。清隆は、この兄妹に、日本人には分からない本当の上海の姿を教えて貰おうというのです。
兄妹に連れられ、上海のいいところ 悪いところを見て歩く清隆。段々と、兄妹に感化されていきます。が、2人には、大きな秘密があったのです。そのことを清隆が知ったとき、彼は否応なく時代の波に飲み込まれていきます。
川島芳子 李香蘭など実在の人物も登場し、当時のいろいろな問題に迫ろうとする作品。マキノノゾミの筆も冴えてました。主演陣に負けず劣らず、村井國夫 山西惇 コング桑田 壮一帆 春風ひとみらの脇役陣も、実力派揃いで素晴らしい。唯一つ、白河清隆のあまりの善人ぶりがいかがなものか。志強兄妹の秘密を知ってさえも態度を変えず、全てを許す。私のような凡人から見れば、あまりにも浮世離れしている。かえって説得力がない感じもしました。