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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

マーティン・マクドナー「スリー・ビルボード」

2018-03-01 11:13:24 | 日記
「アカデミー賞」の呼び声も高いという「スリー・ビルボード」観てきました。映画館は、シャンテシネ。お客さんも結構入ってました。
マーティン・マクドナー監督 フランシス・マクドーマンドが主役を務める この作品。場所は、アメリカ・ミズーリ州の田舎町。マクドーマンド演じるミルドレッドという女性は、シングルマザー。半年以上前 娘を喪っています。それも、レイプされ 殺されるという悲惨なもの。が、犯人は捕まらない。いや、手がかりさえない様子。「警察の怠慢」と怒った彼女 郊外の道路に3枚の大きな広告看板を出します。それは、警察と署長のウィロビー(ウディ・ハレルソン)を非難するもの。さらに、彼女はテレビも利用し、騒ぎを拡大させます。ウィロビー署長は温厚な人柄で 地元の人の尊敬を集める人物。署のなかにも、ディクソン(サム・ロックウェル)など、署長に心酔している人物がいます。多くの人を敵に回したミルドレッド。が、彼女はめげません。己の思いを貫きます。実は、署長は末期癌でした。彼は「あの看板は やり過ぎ」だと、やんわりとミルドレッドに抗議しながら、この状況を打開しようとしますが、彼女はにべもなくはねつけます。そして・・・
マクドナーの脚本は なかなか先を読ませません。その辺りは、さすがです。過去 何作か 日本でも上演されたマクドナー作品観ていますが、なかなかの残虐性。私の好みでないところもありました。が、今回は ラストも 意外なほどきれい。これは、舞台と映画の「許される部分」の違いなのでしょうか。