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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

加藤健一熱演!「ドレッサー」

2018-03-08 10:38:32 | 日記
今から30年前 三國連太郎の座長 加藤健一のノーマンで演じられた「ドレッサー」確か、この後、同じ三國さん座長で、柄本明もノーマンを演じていました。
30年の月日が流れ、当時の三國さんの年齢を超えたということで、満を持して 加藤健一が座長を演じる「ドレッサー」 付き人(ドレッサー)は、加納幸和が演じます。
第二次大戦下、激しい空爆に悩まされるイギリスが舞台。老いたシェイクスピア劇団の座長は、戦火の影響か、街中で精神に異常を来してしまいます。座長夫人(西山水木) 舞台監督のマッジ(一柳みる) ノーマンらは、今夜の舞台をどうするか、話し合います。中止を主張する夫人や舞監。が、ノーマンは、上演を譲りません。
そんなところへ、戻ってきた座長。思ったよりまともそうだったので、上演に向けて支度が始まります。今夜の演目は「リア王」が、支度は遅々として進まず、それどころか、座長は「セリフが出ない」と騒ぎ出します。周りが大騒ぎするなか、ノーマンは着々と自分の仕事をこなし、座長を舞台に上げることに成功します。
終演。楽屋で化粧を落とす座長。自伝「我が生涯」についてノーマンに語り始めます。そして•••
ロナルド•ハーウッドの戯曲。素晴らしい作品です。長年 この作品を温めてきた加藤健一。ノーマン役の加納幸和を選んだのも、彼。息が合ったコンビでした。いい出来だったと思います。
惜しむらくは、会場の本多劇場が、満席でなかったこと。せっかくの良い舞台だっただけに、残念です。