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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

尾上右近 「WATER by the SPOONFUL」

2018-07-18 10:41:19 | 日記
紀伊国屋サザンシアターで上演中の「WATER by the SPOONFUL」です。尾上右近 篠井英介 南沢奈央 葛山信吾 鈴木壮麻 村川絵梨 陰山泰の出演。
サブタイトルが〜スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ〜とある。長い!右近演じる主人公•エリオットは、イラク戦争の帰還兵。一方で、コカイン依存性の人々の人生が描かれるなど、どうにも重そうな内容。チケット代金も8000円だし、行くかどうか迷ったんですが、ピューリッツァー賞受賞作品 さらに、G2の演出という事で、観に行くことにしました。書いたのは、キアラ•アレグリア•ヒュディスという女性。トニー賞を獲ったミュージカル「イン•ザ•ハイツ」の作者でもある。才人ですね。

物語は、エリオットとヤズミン(南沢)という従姉弟の話と、コカイン依存性の人間が集まるサイトのお話が、2つの縦糸として描かれ、途中で合流します。サイトの管理人で「俳句ママ」と呼ばれる女性(篠井)が、エリオットの実母というわけ。この母子は、いま、訳あって別々に暮らしている。で、エリオットを実質的に育てた女性 つまり「俳句ママ」の姉ジニーが亡くなるという事態が起きる。さらに、このタイトルの意味が、母子が別れて暮らす理由に起因している。
どうですか? ちゃんと追いてきていますか。 文章にすると、なんとも分かりにくいお話を 作家は、見事にまとめています。もっと言うと サイトの住人 あみだくじ(鈴木)とオランウータン(村川)の恋 同じく住人ミネラルウォーター(葛山)の悩み さらにエリオットに取り付くイラク戦争の亡霊(陰山)なども描かれるのですが、、分かりにくくなるだけなので、やめておきます。

休憩時間 トイレに行こうとしたら、作者と思しき女性が廊下にいました。まだ若い。こういう才能が現れるのだから、ブロードウェイは侮れませんな。