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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

喜多川泰「おあとがよろしいようで」

2024-02-17 11:24:10 | 日記
喜多川泰さんの
「おあとがよろしいようで」です。
この方の作品は、初読み。

タイトルから分かる通り
落語を題材にした作品。
地方から東京の大学に入学した
門田暖平という、人付き合いが苦手な青年が主人公。
入学式。
新入生を勧誘する先輩たち。
たまたま見たのが、着物姿で、なにやら
声高に話している男性。
この男性が、「落語研究会」の部長。
暖平「落語」を初体験。
ひょんなことから、入部することになり、
「落語」にハマり、兄さん 姉さんの先輩たちに
落語や人生を習いながら、段々と打ち解けていき•••
というお話。

章立ても
「強情灸」「やかん」など、落語のタイトルになって
いるところは嬉しい。
「落語」を横糸にして、一人の男性の成長を描いていく
青春ストーリーですが、やはり、我々の時代とは違いますね。
今の若い人って、こうなんだ
と、考えさせられる場面も多く、
還暦過ぎのおじさんにとっては
勉強になる小説でもありました。