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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

「ナショナル•シアター•ライブ イェルマ」

2018-10-07 10:28:23 | 日記
東宝川崎で上映された「ナショナル•シアター•ライブ」より「イェルマ」です。
1930年代に書かれた原作を 現代のロンドンに移し替えて上演された作品。
パンフ読むと お客さんの感想は賛否両論とありますが、納得できます。アラ還の私には、ちょっとシンドイ作品でした。

主人公は 30代半ばの女性。この女性 名前がありません。「Her」と表記されています。ロンドン郊外に 一軒家を持ち 長年恋人関係にある40代前半のビジネスマンと 一緒に暮らしている。とても幸せそうに見えるカップル。
が、彼女には 一つだけ問題があります。

「子供が欲しい!」

30代半ば 残り時間が少ない彼女 正式に結婚し 子作りしようと決意。男も賛成します。が、なかなか成果は得られない。
彼女の仕事はブロガーですが、このところ 人気は落ち気味。アシスタントは、もっと過激な内容にしようと提案します。
「不妊」「望まぬ子供を授かった姉」•••
ブログの内容は、身内の者には耐えられない内容になってきました。
夫は、辞めるよう言いますが、彼女は聞く耳を持たない。

周りの人間から孤立していく彼女。「子作り」に協力的だった夫も、度重なる治療で 財産を失ってしまいます。追い詰められた彼女 とうとう精神に異常をきたして•••

ね、アラ還の男性には、ちょっとシンドイ話でしょう。が、同じような経験を持つ女性には、身につまされる戯曲だと思います。
6人の出演者 100分の上演時間ですが、迫力ある演技は、見応えありました。


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