意外な登場人物が大活躍 コーエン兄弟「ヘイル、シーザー！」

「ヘイル、シーザー！」観てきました。ジョージ・クルーニー　スカーレット・ヨハンソンらが登場　が、事件解決に大活躍するのは、意外な人物でした。といっても、この映画、大スター（ジョージ・クルーニー）が誘拐されるところから始まるのですが、物語の眼目は、その解決よりも、５０年代の映画業界そのものにあります。
登場する人物が、クルーニー演じる世界的大スターを筆頭に、若手スター女優（スカーレット・ヨハンソン）　ミュージカルスター（チャニング・テイタム）おバカな大根役者の西部劇スター（アルデン・エーレンライク）　西部劇スターの大根ぶりに激怒する大物映画監督（レイフ・ファインズ）と、わがまま放題のメンバーばかり。で、この映画の主人公の何でも屋（ジョシュ・ブローリン）は、気の休まる暇もない毎日を送っています。が、何でも屋　その見事なトラブルシューターぶりに、他業界から、高額の報酬でヘッドハンティングされているのですが、映画業界を愛するがゆえに決断できずにいます。
いま、彼が抱えているのは、大スターの誘拐事件の解決　若手スター女優の妊娠騒動　西部劇スターに悩まされる映画監督の説得などなどです。いずれも、ハイエナのようにうろつくマスコミにばれる前に解決しなければいけません。なかでも、誘拐事件。実は、大スターは、映画の脚本家たちに誘拐されていたのです。彼らの不満は、いくらヒット作を書いても、自らの待遇が良くならないこと。大スター、彼らの考えにすっかり洗脳されています。大スターの異変にマスコミが気づきそうになったとき、この事件の解決のため、大活躍するのが、なんとおバカな西部劇スター。彼は、勇敢に誘拐犯の根城を突き止めます。妊娠騒動は、スター女優自らが、自分の武器を最大限に活かし、見事に解決。奔走していた何でも屋は、マスコミの懐柔に成功し、メデタシメデタシ。映画業界の裏側を、面白おかしく描いたコーエン兄弟らしい作品でした。