プクプク日記 観劇 映画 落語 スポーツ観戦 読書の日々

今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

森繁久彌「渡り鳥いつ帰る」

2023-06-15 10:50:00 | 日記
古い映画のお話。
神保町シアターで上映された
「森繁久彌生誕110周年特集」より
「渡り鳥いつ帰る」です。
原作は、永井荷風の小説。久保田万太郎が脚色し
監督は久松静児。
古いですね。
1955年の作品。

墨田区にあった「鳩の街」と呼ばれる赤線地帯が舞台。
森繁久彌演じる伝吉は、戦禍で妻子を失い
今は、ここで「藤村」という店を営むおしげ(田中絹代)と
一緒に住んでいる。
店の娘たちが二人を「お父さん」「お母さん」と呼ぶところなど
好きです。
私の家も、昔、料理屋をやっていたので、芸者さんがきて
両親を、そう呼んでました。
懐かしい^_^

店の娘たちは、皆、個性的。
客を選り好みする街子(高峰秀子)
娘と母のために客を取る民江(久慈あさみ)
常連客を嫌いぬく栄子(淡路恵子)
逆に、情人の武田に惚れぬき、貢ぐ種子。
当然、私は、種子が一番です^_^

彼らの周りで起こる出来事を、映画は描いていきます。
これだけ名優揃いですから、さすがに面白い。
充分楽しみました。

「るつぼ」

2023-06-14 10:52:31 | 日記
東宝日本橋で上映された「るつぼ」です。
ナショナルシアターライブの作品。
アーサー •ミラーの戯曲。
1692年に
マサチューセッツ州のセイラムというところで
実際に起きた「魔女裁判」に題材をとった作品。

セイラムにあるピューリタンの町が舞台。
森で少女たちが踊っている。
なかで、牧師の娘•ベティは、父親に見られたショックで
気を失ってしまい、なかなか目覚めなかった。
と、町中に魔術の噂が広がる。
少女たちは、その噂を利用して、町の女たちを
魔女に仕立て上げようとする。
少女の一人アビゲイルは、農夫のプロクターと関係を持っていた。
彼女は、プロクターの妻を魔女にして追い出し
自らが、妻の座に就こうとする。
プロクター家の召使い•メアリは、プロクターに説得され
アビゲイルたちは嘘をついていると、裁判の場で告発する。
果たして、裁判の行方は•••
という作品。

途中休憩を入れて、3時間を超える映画ですが
時間が経つのは、あっという間でした。
裁判のシーン
対峙するメアリとアビゲイル。
「アビゲイルと関係を持った」と告白するプロクター。
妻は、それに対して•••
緊迫するシーンの連続。
画面から目を逸らせませんでした。

筒井真理子「波紋」

2023-06-13 10:05:49 | 日記
東宝日比谷で上映中の「波紋」です。
筒井真理子が主演 荻上直子が監督•脚本です。

テレビで東日本大震災のニュースをやっている。
須藤家、夫(光石研) 息子(磯村勇斗) 依子がテレビを見ている。
なんてことない 普通の家の光景。

が、次の場面では、夫が手入れしていた庭は
依子が枯山水にして、波紋を描いている。
夫が失踪して、10年。
その間、息子も就職して家を出て、寝たきりだった義父は死んだ。
依子一人の生活。
スーパーのレジ打ちで、生計を立てている。
心の拠り所は、新興宗教。

そんな時、夫が戻ってきた。
癌に侵された夫は、高額な治療代を払ってくれと頼む。
渋々、受け入れる依子。
さらに、息子が帰ってきた。
女性連れで。
彼女は、聴覚に障害がある。
思わず、別れて と頼む依子。

次から次へと、依子に難問が舞い込む。
そして•••

筒井真理子さん
ほぼ同年代。
「第三舞台」の頃から観ていましたが
初主演。
依子を見事に体現してくれました。


「真風涼帆ラストデー」

2023-06-12 09:09:01 | 日記
昨日は東宝川崎で「真風涼帆ラストデー」楽しみました。
13時半開演。
本編終了後、さよならショーが始まるのですが
何と全て終了したのは18時半前!
途中休憩時間はありましたが
ほぼ5時間、映画館の椅子に座りっぱなし。
さすがに、お尻痛くなりました^_^

本編については、前回書きました。
2回目ですので、大分、分かりやすくなってきた。
やはり、最後のセリフはカッコイイ!
私も言ってみたかった^_^

さて、さよならショー。
ゆりかのコンビの「NEVER SAY GOODBYE」は
思い出深い作品でした。
そして、同じく退団する組長以下3人が歌う
「シトラスの風」も印象に残りました。

何度も繰り返されるカーテンコール!
なんと、15年の長きにわたり、組長を務めた寿つかささん
お誕生日だったそう。
客席 また大拍手!
トップコンビが別れを告げた後、
1人で舞台に立った真風さん
次期トップの芹香斗亜さんを呼び出す!
涙 涙の芹香さん。
この公演 初の全世界配信ということですが
この映像 流れました^_^

最後は組長の音頭で三本締め!
客席も声出しOKで、大いに盛り上がりました!

イッセー尾形&小日向文世&大泉洋「ART」

2023-06-11 10:32:13 | 日記
世田谷パブリックシアターで、今日千秋楽を迎える「ART」です。
「おとなのけんか」などで知られるヤスミナ•レザの作品。
余談ですが、昨日の「TAR」は、これのもじりなんでしょうね。
この作品、以前にも上演されていて、その時は
市村正親 平田満 益岡徹の三人芝居でした。

セルジュ(小日向) マルク(イッセー) イヴァン(大泉)は
15年来の親友。
物語は、セルジュが現代アートの絵画を買ったところから
始まります。
白い背景に白線が斜めに入っているだけの作品。
一人悦にいるセルジュですが、マルクは呆れはてる。
値段は500万!
それを訊いて、またびっくり!
早速、イヴァンに報告。
そのイヴァン 40歳になり、ようやく結婚!
が、問題が山積!

ある夜、久々にセルジュの部屋で集まることになった3人。
が、イヴァンが遅刻して•••

遅れてきたイヴァンが、その理由について、長口舌!
台本4ページ分あるそう。
一気呵成に喋る大泉さんに、思わず客席大拍手!
このシーンを筆頭に95分爆笑の連続。
とても面白い作品でした。

3年前、上演が予定されていたものの、コロナ禍で東京公演は中止。
が、待っていた甲斐がありました。
ただ、これだけ面白い作品 しかも、私が観たのは
土曜日の17時半開演の回。
それでも、空席が目立ってしまうのは
チケット代が1万円超えてしまうところに
原因があるのでは•••
舞台装置も、1部屋だけのワンシチュエーションですし
劇場も、パブリックシアターですからね。
もう少し、なんとかしてほしいものです。