2019年03月 東海道本線に沿って歩く旅
準備編 その1
昨年(2018)の春から右肩が痛み出した。
歳をとると身体に不調が出てくるし回復も遅い。
わたしは自己免疫に問題があるらしく、免疫細胞が指先から次第に手首、肘、肩と順に攻撃しているようなのだ。
花粉症も同じく免疫系の病気なので関連があるのかもしれない。
以前からバネ指で悩まされていたのだが4年前には右手首が手根管症候群になり、昨年からは肘と肩へと痛みが移動してきている。
病院でレントゲン写真を撮ってもらい診察を受ける。
「右肩の骨に突起状の部分が出来ています、これも原因のひとつだろうけど五十肩ですね」とのことだった。
おやおや、この歳になって五十肩とは年齢詐称もはなはだしいと苦笑いする。
肩関節周囲炎という病名が診断名となった。
【画像はWeb上から借用】
右肩を回すとゴリゴリッと大きな音がするのだが、これは骨が擦れあっているかららしい。
医師は「まずは痛み止めの薬と湿布を出します。」
「ひどくなってきたら手術も検討しなければ・・」とのことだった。
ああ、またもや手術なのかとかなり落ち込んでしまう。
五十肩は原因がわからず対症療法が主流だが一年ほどで回復するものらしい。
数か月は痛み止めの薬が効いていたようだったが2018年11月から激痛が襲ってきた。
特につらいのが就寝時の痛みで、あまりの痛さに悲鳴が出るほどだ。
激痛でとても寝ていられないのだ。
そして腕の動かせる範囲が狭くなりシャツを着ることもできなくなりズボンのポケットに手を入れる動作さえも痛くてままならない状態にまでなってしまった。
肩から指先までが痛みと痺れで思うように動かせない、手に力が入らなくて箸を落としてしまう。
財布から小銭を取り出そうにも指が思うように動かずレジの人に財布ごと渡す始末。
なにしろ右手も左手もげんこつが作れないのだ、強く握れないのである。
腕が上がらないものだから顔を洗う動作もできず、左手だけで洗うという状態にまでなった。
さいわい左腕は動かせるのだが左手ばかりを使うものだから左肩がひどくこるようになってしまう。
病院で再度診察してもらったが「手術するほどではない」ということらしい。
湿布薬を貼って我慢の日々が3か月近く続いた。
【画像はWeb上から借用】
そして今年(2019年)2月に入ったころから痛みが徐々に薄らいでいくようになってきた。
就寝時の痛みが気にならないほどになってきたのだ。
腕の可動範囲はまだ狭いがそれでもシャツの脱ぎ着はできるようになった。
そんなだからつい油断して灯油のポリタンクを右手で持ち上げてしまい、翌日に痛みで泣くということもあったのだが・・。
2月に入ってから歩く練習を始めたのだが冬の間に身体が硬くなってしまっていた
それでも週に2―3回のペースでウォーキングに出た。
手ぶらで歩かずディパックに重しを入れることにした。
冒険家の三浦雄一郎さんはトレーニングのためにおもりを足首に巻いて歩いたのだそうだ。
わたしはとてもそんなことは出来ないからディパックに水を入れたペットボトルを入れるようにした。
これなら途中で水を捨てれば軽くなる。入れる量は1リットルのボトルを3―4本。
一回に歩く距離は約20Km。
一か月ほどすると「これなら何とか歩ける。」という自信がついた。