東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

JR釜石線沿線歩き旅 (14)

2017年08月08日 | JR 釜石線沿線 歩き旅
JR釜石線沿線歩き旅 (14)

遠野駅ー>青笹駅 4.3 Km 2017年08月03日(木)

遠野といえば「民話」である。

民話に登場するのはタヌキやキツネといった身近にいた動物とカッパや鬼といった想像上の生き物がメインである。

岩手のいわれは「岩に手形」ということなんだそうだ。
昔のこと鬼が悪さをしていたが三石の神が鬼を罰し、二度と悪さをしない約束として岩に手形を残させたというものだ。
これがホントの約束手形だなあ。
鬼は「もうこの地には来ません」というので盛岡地方を”不来方(こずかた)”とも言うのである。


鬼は日本に漂流してきたロシア人ではないかとわたしは考えている。
根拠があるわけではないし文献とかで調べたこともないのだが、鬼の姿は日本人よりかなり大きく肌の色は赤(白人の肌は白というよりピンク色)で顔の彫りも深い。
鼻も高いし目の色が日本人と違っていたという言い伝えも多い。
青い目で金髪の大男を山の中で見たなら鬼と思って不思議ではない。
黒人を見たのなら「青鬼」を見たということになるんだろうなあ。


日本人が嵐で遭難して漂流の末にロシアにたどり着いたというのは小説にもなっている「おろしあ国酔夢譚」の大黒屋光太夫が有名だが、同じようにロシアまたはアラスカから日本に流れ着いた人もいただろう。
その人たちが山の中に隠れ住んでいたとしても不思議ではない。

このように考える人はわたし以外にも大勢いるようでインターネット上ではたくさん見かけられる。



さて、歩き旅を続けよう。


今日の出発点の遠野駅までは「いわてホリデーパス」という切符を使う。




基本的には土曜と日曜日に限り有効な乗り放題タイプの切符なのだが、夏休み期間中は平日でも使えるのだ。
代金は2460円。

この2460円という値段がじつにびみょーなのだ。
盛岡駅を起点にして計算すると遠野駅までは往復運賃は2980円なので元が取れるのだが、車で行くとガソリン代は1000円程度で済むのである。
費用の面では車で往復するのが安上りだが、鉄道も利用したいしなあ・・と悩むのである。

「SL銀河」の運行は土曜、日曜日だが夏休み期間は平日の運行日も設定されている。
天気予報とにらめっこしながら日程を検討した。


盛岡駅から遠野駅への始発は午前6時1分の発車である。
午前4時半に起きだしてバイクで盛岡駅へと向かう。
先日まで朝方も暑かったのだが今日はひんやりとしている。
北東北の夏は本当に短いのである。



始発の列車なのに思いのほか乗客が多い。みなさん早起きなんだねえ。
車内で缶コーヒー、バナナ、パンでの朝食。



各駅停車なので遠野駅に着いたのは午前8時だった。



ううむ、やはり遠野は”遠かった。





遠野駅で下車した人の中には観光客が大勢いた。やはりここは人気の観光地である。
駅をバックにして記念撮影する。



今日はスポーツウェアで歩くのだ。これだと通気性がよいので汗をかいてもすぐ乾く。


駅前には柳田国男の「遠野物語」の石碑があった。



柳田国男の「遠野物語」にはわたしが子供ころ祖母から聞いた昔話と共通する話も多い。
地域のあちらこちらで同じような話が伝わっていたのだろう。
ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげるさんが漫画で描いた「遠野物語」は読みやすくて楽しめるのでオススメである。



駅から続く細い道は飲み屋が連なっている。



夜になると酒好きの人たちが集まるのだろうが、今の時間は自転車でお婆さんが通り過ぎるだけだ。





天候はうす曇りで弱い風がある。気温は20度くらいだろうか、歩くにはちょうど良い。





路地を抜けて線路と交差する橋を渡る。



遠野駅が見えている。



わたしの田舎町でも二階の窓にはこのような柵のようなものが付いている家があったものだ、子供のころあそこに座って通行人を眺めたりしていたっけ。



このお宅でも玉ねぎを軒先で干している。



すこし行くとバス停があった。



そこに馬の頭部分のようなものが見えたのだが、これはバス停のベンチだった。





えーっ?ちょっとアンバランス。



あいかわらず踏切とマンホールの蓋の写真を撮りながら進む。
早瀬川を渡る。この川は遠野市の郊外で猿ガ石川と合流するのだ。





釜石街道を東へと進む。
廃墟となってしまったガソリンスタンド。



田舎では新しい安全基準を満たすのに費用が掛かるので営業を止めたガソリンスタンドが多い。
田舎に住んでいるとガソリンを入れるためだけに数十キロ運転して町に行かなければならないというのは珍しいことではない。
人口が少ないからバスの便も無く、日々の買い物や病院への通院も出来なくなるという問題が出てきているのだ。

さらに進むとブルーベリー園があった。





防虫のためだろうか園全体がすっぽりとネットで覆われていた。

青笹駅が見えてきた。



どこかの公園か遊園地の管理事務所といった趣の建物だ。



レンガ造りのようで外観も待合室も奇麗だった。



無人駅だとガラスが汚れていたり蜘蛛の巣があったりするものだが、毎日掃除をしてくれる人がいるのだろう。






コメント
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