令和2年12月20付け「勝毎」(1面)に、レスリング全日本選手権で帯広北高校出身の清水賢亮選手(拓大、21歳)が、優勝した記事が載っていた。清水選手は、長野オリンピック500メートルで金メダルを取った清水宏保氏の甥っ子で、本人の努力もさることながら、“遺伝”というものの不思議を改めて感じた。
知人に医師がいるが、彼も遺伝子の偶然性のことを語っていた。彼は、両親が持っている何億個という遺伝子が偶然に出会って私たちが生まれたので、この世に生を受けることは奇跡的なことであり、「命を大切にしなければいけない」と語るのである。
“この親にしてこの子あり”と良きにつけ悪しきにつけ言われるが、血は争うことができない。私には、「第7回赤崎勇賞」を受賞した友人がいる。赤崎勇氏は日本の工学博士でノーベル物理学賞を受賞しているので、友人もノーベル賞を受賞することを期待している。赤崎勇賞の受賞は本人の努力の賜物であるが、これにも両親の遺伝子が絡んでいることに間違いないと思っている。
私は小学3年の時、剣道大会で1学年上の人に1本勝ちをおさめ優勝したことがあるが、これにも遺伝が関係していると思われる。なぜなら、父親は剣道五段の腕前で狭い十勝では知らない人がいなかったからである。ただ、剣道は面白くなく汗のにおいが嫌いだったので、中学生になってから止めてしまった。
遺伝とは関係ないが、15世紀に誰も信じない「地動説」を唱えたコペルニクスがいたが、経済学においても実質価値の低い貨幣のほうが流通し、高い方の貨幣は流通しなくなることに気づいた人物の一人としても知られている。(※「悪貨は良貨を駆逐する」)
私は、12月15日付けブログに書いたように、ゴミ処分場建設の住民説明会で、地球温暖化の観点から質問した。しかし、誰も分かってくれなかったようで、地動説を唱えたコペルニクスの気持ちが分かるような気がした。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 遺伝
遺伝は、生殖によって、親から子へと形質が伝わるという現象のことであり、生物の基本的な性質の一つである。素朴な意味では、親子に似通
点があれば、「遺伝によるものだ」、という言い方をする。しかし、生命現象としての遺伝は、後天的な母子感染による疾患や、非物質的情報伝達(学習など)による行動の類似化などを含まない。
遺伝現象は、人間の親子関係や栽培植物、家畜やペットの育種などを通じて意識され、そのような中で、単にすべての形質が親から子に伝わるものではなく、伝わりにくい形質や、何世代かをおいて出現する形質があることなど、さまざまな不思議な点があることが意識されるようになり、科学的な解明が始められた。
また、品種改良などにおいては、経験則の下で進められていたものに、はっきりした理屈が与えられれば、さらに発展が見込めることなど、実用的必要性もあった。そういう中から遺伝学が発展してきたものである。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)