帯広市の人口を考慮した“飲食店”の数が全国1位となっている(経済産業省「経済センサス活動調査」2016年6月より)。 農業と共に飲食業は、地域を支える立派な基幹産業で、十勝は経済的には豊かな地域であると見てよかろう。
しかし、数が多いということはそれだけ新型コロナ禍のダメージが大きいということで、コロナ閉店する店が多く、テイクアウトできる店はまだ良いということである。不要不急の外出自粛が求められる中、飲食業界も大変だろう。コロナ禍が続いてイベントが相次いで中止され、紅白歌合戦も無観客で行なわれるなどいつ終息するか分からない状況であるが、それまで歯を食いしばって頑張ろう。
ところで、コロナ禍に絡んで道内のコロナ感染者が減ってきたらしい。その理由は、外出自粛が効いており経済活動も大切であるが、まずはコロナウイルスの撲滅が先である。
先日、地方新聞にこんな記事が載っていた。『「こんな最後はあまりにひどい」。道北に住む女性は、長年連れ添った70代の夫の最後に立ち会えず、遺体とも面会できなかった。新型コロウイルスのせいだ。夫は国内最大のクラスター(感染者集団)が発生している旭川厚生病院に入院して感染し、生きて病院を出ることはかなわなかった。数週間ぶりに火葬場で会えた夫は白い骨になっていた。』
このようなことは、全国でも起こっている。スペイン風邪(1918年~2021年)の時には、世界で約5千万人から1億人が死亡したとみられ、日本でも約40万人が死亡している。そのスペイン風邪では、私の父の母親も5人の子供を残して享年37歳で旅だったと聞いている。
以上のとおり、北海道でも多くの人が死亡しているので、まっとうな葬儀も行なわれず、棺も無かったかも知れない。早いコロナ禍の終息を願わずにはいられない。
ところで私の友人に、世界におけるこの新型コロナウイルスの感染状況を、毎日グラフを見ている人がいるが、まだピークは見えないそうである。折しもイギリスでは、変異種が拡大中で、日本でも感染者が出て大さわぎになっている。
また、立憲民主党の羽田雄一郎参議院議員(53)が、2020年12月27日に新型コロナウイルス感染症で急逝しているが、国会議員では初めてのことで、“ゴーツートラベル”も一時停止になっているが、これで国のコロナ政策も変わるかもしれない。
(全国一斉一時停止期間:12月28日から2021年1月11日まで。)
「十勝の活性化を考える会」会長