十勝の活性化を考える会

     
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町内会

2021-01-26 05:00:00 | 投稿

 

新型コロナウイルスの感染拡大が続き、世界の経済は停滞、貧困格差は拡大し、世界中を震撼させている。一刻も早い有効ワクチンの普及と景気回復を願わずにはいられない。新型コロナ禍が人類に与えた被害は、健康、経済不況だけではない。

感染を最小限に抑えるべくソーシャルディスタンスを人間社会に設けて、人と人とのつながりを奪ったことである。三密対策として様々な壁を作ったことで、観光業を始め、各種イベントの中止や語らいの場を提供していた飲食店なども、閉店を余儀なくされている。

」を失ってますます人と人の距離が開きつつあり、コロナ禍が終息してもこの「絆」を取り戻すためには、相当の時間や努力を要するだろう。逆に、今回の経験を教訓として将来に活かしていくことが必要だと思う。

 

しかし、自己中心の世の中に変わってきているので、世界平和、環境を重視する世の中にするためには大きな壁がある。その壁は、我欲や我国主義に加え、グローバル資本主義の時代だと思うからである。グローバル資本主義は、国境を乗り越え、各々の利潤を求めて世界中を飛び回り、しかも際限がないのである。

 

このグローバル資本主義を修正するには、人間の欲望を抑制、共生を自覚する必要がある。資本主義はこの欲望(消費)で成り立っているので、抑制するのはとても難しいだろう。

しかし、コロナ禍で人類のありようを考える機会にもなっているので、あながち夢を捨てることはないかも知れない。これからの人類にとって大切なことは、「過去の過ちを二度と繰り返しません」という反省に立って、先人が育んだ絆と感謝の気持ちを取戻すことではないだろうか。

 

私はすべに70歳を過ぎて出来ることは限られているので、今できるとすれば、失いかけている向こう三件両隣の町内会を粛々と盛り上げることだと思っている。

 

グローバル資本主義の発展に比例する形で町内会の加入率は、選挙の投票率と同じように低下し続けているが、東日本大震災の時に花は咲くという歌が作られ、人と人の絆をつくる町内会の見直しの機運が一時的に生まれた。今は絆がなくなってきたので、共生に向けて町内会などの役割をもう一度見直してはどうだろうか。

「十勝の活性化を考える会」会長

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