昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

まとまらないなりに。

2006-10-29 22:15:52 | ものおもい
(ケース1)
1 医師は職務専念義務のない公務員にする。
2 医療の平準化を図るべく公設病院を増やす。
3 そのことに伴う医療費の増大は目をつぶる。
4 財源は増税で賄うしかない。(多少はインフラ整備の抑制で出す)
  (付言すれば、増税は企業対象に行うべし。それが嫌なら企業は人件費を適正に支出すること)

(ケース2)
1 医療は原則として自由診療とする
2 死にたくなければ高額商品(高度医療)を買うべし
3 それが出来ないヒトはまあ死亡リスクが高くても仕方ないかな

(ケース3;これはちょっと違うか)
1 医師・医療現場の努力は認めてあげよう
2 ヒトの死は不条理なものであると認めよう
3 誠実な医療であったかどうかを判断できる目を養おう
4 医師・医療関係者はとことんクライアントと話し合おう
5 共通の問題意識に辿り着いたら、選挙で国政に反映させよう

 いまの日本は2を目指すのかな。そうして老齢人口を減らそうと・・・ガクガクブルブル
 まあ、日本の生産力(主に食糧)からすると、たぶんいまの人口は養えないから、減らなければいけないとは思います。それをどうするかが問題で、まさかハードランディングはまずいでしょう。政情不安にも直結する話ですし。

 ところで「在宅医療」というよりは、「自宅で死ぬ」ことについてですが、昨今の社会は、どうも「死ぬ」ということを、頭では分かっていても、実感していないのではないか?と感じています。
 「ゼロリスク」を求めるメンタリティがどこから来るかというと、「自分が死んでもよいと思わないうちは死なないのが当然だ」という考えでしょう。
 マスコミが、お手軽な「健康・長寿情報」を売りまくっているのも、こういった傾向を助長していると思います。
 ところで、在宅で介護している方が、ふと目を話したすきに呼吸器が外れたり、痰の吸引が遅れたり、薬剤の投与を間違ったり、転んだり、といった、偶然性により亡くなるリスクは、医療現場におけるそれよりも高いでしょう。
  医師や看護師に対してはそういったミスは許さないでしょうが、家庭で家族が行うなら、そこまで厳しくは責められないと思います(・・・だよね?まさかこういうのまで業務上過失致死に問われる世の中になったりして)

  厚生省の意図(医療費削減)とは別に、「在宅での死」しかも「十分なケアを受けられない状況での死」が増えれば、「死は不条理」であることを実感するヒトは増えるでしょう。
 そのことで、医療に対する過剰な期待はある程度減殺されるかもしれません。そもそも「死とはそんなものだ」ということに気づけば。
 これは「無常観」ですね。脳化社会とは対極だ。どうでしょう。戦争未経験世代が大半となって、「無常観」は受け入れられるでしょうか。

 最近のヒトは「仕方ない」が言えない、と感じています。日常の小さなリスクは、気づかない(か「フリをしている」か)でスルーしている。確率は低いが重大な(例えば死亡)リスクは、過敏に反応する。しかし、本当に大きなリスク(具体的には交通事故)は「知っているけど考えない」。で、「仕方ない」とは決して言わない。「誰も悪くない/問題自体が存在しない」か 「誰かが必ず悪い/問題はすべてソイツのせい」の二元論。
 世界はそんなに単純だったっけ?そのつど、立ち止まって考えなければと思うのです。「疑うこと」そのものについてさえ。(デカルトかな)
 むろん、「一度は疑う」とか「分かるように確認する」ことは、例えばニセ科学に騙されないためにはいいことです。しかし、いまの風潮は、「官、大企業、医師や弁護士といった権威・権力が、そうでない人に苦痛を強いている。都合の悪いことは隠し通す。騙されないぞ!痛い目にあわせてやる!」といった感じ。
 権力があったり、重大な責任を負うべしとされている職業のヒトが、厳しい目に晒されるのは当然ですが、何やら「粗探し」になってはいないか。

  奈良の件は、やはりどう考えても「患者を取り違えた」とか「鋏を腹の中に置き忘れた」とか「薬剤の量を1000倍間違えた」とか、そういうミスとは異なるでしょう。もっと言うと「誤診リスク」は、いのちを他のヒトに委ねる以上、受け容れざるをえないものではないでしょうか(むろん程度問題で、誤診を繰り返すような医師には退場していただく必要がありますが)。
 「完全」なんてないんですよ。たまたま、それに近いものが得られたら、「ラッキー」と思って、ささやかに喜びましょうよ。
 背伸びをするのを、そろそろ、やめましょうよ。
(まてよ、なんか為政者に都合のいいヒトを量産するような思想だな・・・もう少し考えてみるか)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿