昼行灯(だった)トキの大雑把なひとりごと

クレヨンしんちゃんよりもユルく生きていた(当面過去系)私の備忘録と、大雑把なひとりごと。時々細かく語ることも。

再び湯浅誠氏の言葉

2012-12-30 00:04:07 | Weblog


拙宅ではたまたま朝日新聞を購読しているのですが,如何せん枚数が少ないので,そろそろ河北新報に替えようかと思っています。
(我が家の新聞利用法の第一はペット部屋の汚れ防止用シーツ。第二は広告を読むこと。記事は読む暇が無い・・・)
そんなことを考えていたら,12月18日付け朝日で,以前も紹介した湯浅誠氏が鋭い批評をされていました。
既に引用されている方がおりますのでリンクを貼らせて頂きます。
【湯浅 誠】オピニオン 総選挙の結果について

朝日読者で,社会活動家の湯浅氏を高評価するからといって,私を「左巻き」的に見て欲しくはないのですが,湯浅氏の見識は正に慧眼と言うべきで,刮目せざるを得ません。短い言葉で,実に的確な論評をしています。
今回の意見では特に,国民が「政治に幻想と幻滅を繰り返している」「決断主義・マッチョ礼賛に陥っている」との指摘が印象に残ります。
この指摘から垣間見えるものは,我々の社会に根強い「お上任せでなんとかなる,なんとかしてくれ」という体質です。

宗教学を学んでいた私としては,日本で育まれた古代的な心性をそこに垣間見るのですが,その論考は本題と逸れるので措いておきます。
で,湯浅氏は,インタビュアーの問いにこう返しています。

(以下引用)
――そんなつもりで自民党に投票したんじゃない、という人は多いのでは。

「それなら、あきらめるのではなく、結果を黙って受け入れるのでもなく、選挙後も政治に働きかけるなど、実際に行動するべきです。私たちは一年中、主権者です。お任せではなく、関わり続けないといけません」

(引用ここまで)

選挙後の処方箋まで示している。見事というほかありません。

湯浅氏の言うとおり「お上任せ」ではままならぬのが今の日本です。二大政党制を目指した民主党が粉砕され,第二極候補が蠢いているだけの国政は,今や一党独裁体制と大して変わりません。繰り返されるオセロゲームにも困ったものですが、現状、次の選挙では,オセロゲームができる保証すらないのです。
そのことの持つ意味は,想像以上に大きいと私は考えます。

今回の選挙結果については安倍首相も冷静に「自民党への全幅信頼ではない」旨の認識をしている旨,発言されていました。
だからこそ,様々な場面で,我々は政治に関与しつづけるべきでしょう。「主権者」として。

三連休・銀ブラ(という言葉を聞いて「古い」と思えるほどに古い人もいかほどか)

2012-12-24 00:09:01 | Weblog
天皇誕生日であった日曜日に,東京・銀座に出かけてきました。
目的は,元妻が最近気に入って購入した「pullip」という人形に,銀座松屋での展覧会招待券が同梱されていたので,その鑑賞です。
ようは,元妻の趣味の付き添いです。
「pullip」は韓国発のバービー人形又はリカちゃん人形のような,着せ替えやメイクをして楽しむタイプのドールです。ただし,アジア的漫画文化調の強いデフォルメがかかっています。具体的には大きな頭部と眼球です。それでいて,実物に近い構造の衣服を着せたり,メイクを施したり出来る。一体1万円以上する,それなりに値の張るものです。
ちなみに元妻が購入したのは「フロイライン」というタイプ。

昼過ぎの新幹線で東京駅へ。山手線に乗換え,有楽町駅で下車し,少々歩きます。
祝日の銀座は歩行者天国となっており,賑わっておりました。
10分少々で松屋に到着。あちこちにpullipのポスターや人形が配置されています。クリスマスシーズンの目玉イベントのようです。
8階の会場には,幅広い年齢層の女性と,ごく少数の男性(私のような家族・恋人の付き沿い&ファッションを生業としていそうな方)が会場を訪れていました。

1時間程で鑑賞は終わり。この手のイベントの定番・物販会場も見ますが,今回は特に買いたいものがなく,手ぶらのまま,混雑するビルを出ました。
通りにはクリスマスツリーの飾り付けが。皆記念の写メを撮っていました。


さて,この為だけに上京するのは,交通費が勿体ないので,元妻からは「食事場所を探しなさい」という指令が下っていました。
幸いなことに,松屋から徒歩圏内に興味深いお店があったので,17時から予約をしておきました。

それまでの間,NHK「ブラタモリ」でも紹介された銀座ドトールコーヒー(ここのドトール脇の通路は、昔ながらの路地を残したものでビルを貫通している)で一時間ほど小休止。
その後,時間になり訪れたのは,和の鉄人・道場六三郎の経営する「懐食みちば」です。
(これも注釈がないと分からない方も増えたでしょうね。現「アイアンシェフ」の元番組と言ってもどれほど通ずるか。)

本日の献立。女将献立と特別献立を選びました。


季節ものとしてはフグのお造りなどがメイン。上品な味を楽しみました。

















前日の予約でしたが意外とすんなり取れました。東京駅からなら地下鉄丸ノ内線銀座駅を使うのが便利そうです。
お値段は,ロケーションと内容を考えると妥当というか安いと感じました。元妻は満足していたようです。喜んで貰えて私も嬉しい一時でした。
鉄人つながりでいうと,元妻とは10年前に,坂井の店「ラ・ロシェル」を訪れています。美味しくはあったのですが,何というか万人向きの,癖のない味という印象でした。フレンチやイタリアンでは,自宅近所の行きつけの店がコスパもレベルも高いので,リピートする気にはならず。しかし「懐食みちば」はまた訪れたいと思うクオリティでした。
(メジャー鉄人の店に限っては)残るは陳建一の「四川飯店」なのですが,近くに出張する用事があった際,ランチにと訪れたときは「予約で一杯」と断られてしまいました。もっとも元妻は「小林カツ代に負けるような鉄人の店は別にいい」とにべもありません。まあ,実は近所の中華料理店や,よく担々麺を食べに行く地元店は陳建民のお弟子さん経営だったりするので,これもわざわざ行かなくてもという気は確かにします。

店を出ると,歩行者天国は終わり,代わりに色鮮やかなイルミネーションが街を照らしていました。
「節電・・・」と無粋なことは申しますまい。景気浮揚も重要な課題です。銀座で消費が増えずして経済の好転もないでしょうし,たまには被災地から東京へ「恩返し」の消費もいいのではないかと、小理屈をこねてみます。

以上,わずか半日程度の銀ブラでしたが,雑踏にいささか疲れたので,帰りの新幹線はグランクラスを取りました。
マッサージチェアのような電動のシート,広いパーソナルスペース,ドリンク&軽食サービスと,たかだか1時間半程度の帰路を,ずいぶんとゼータクに帰ってきました。
写真は軽食サービスの和食です。丁度よい量でした。




そういえば、今年は新車に買い換えたりもしたし,我が家は消費拡大に勤しむ1年でした。
来年はどんな年になるでしょうか。さすがに、財布の紐は少々固くなりそうな気がしますけどねぇ。