阪神競馬場で行われた大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)は、先手を取った武豊騎手騎乗の2番人気ジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)が、そのままゴールまで押し切り、追い込んだ1番人気スターズオンアース(牝4、美浦・高柳瑞樹厩舎)にハナ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒4(良)。
〇ジャックドールが春の中距離王の栄冠を手にしました。天才・武豊の体内時計は素晴らしいですね。前半58.9というハイペースで逃げて、後半も58.5で上がってくるんですからね。昨年は、落鉄の影響と、初のG1でのペースがつかみづらかったこともあったと思いますが、今年は鞍上に武豊を迎え、昨年以上の出来での勝利。宿敵パンサラッサとの対決が楽しみです。あちらは秋まで放牧らしいので、秋の天皇賞は見ものです。ただ、あちらには、イクイノックスが出てくる可能性もあるので、純粋にこの2頭のマッチレースとはいかないかもしれませんが・・。
この後、春はどこに向かうのか・・?海外も含め選択肢はひろがりましたね。昨年、「令和のサイレンススズカ」、いや「令和のジャックドール」になって欲しいと書いたのですが、1年越しにその栄誉を手にできましたね。
2着に☆スターズオンアース。やはり、昨年の2冠牝馬は伊達じゃなかったですね。まぁ、ルメールマジックというくらいの手綱さばきでしたが、この速い流れを上手く追走して最後、勝ち馬を追い詰めました。正直、故障明けで、ましてや、年長牡馬相手の初戦ということもあり、ここまで、仕上がっているとは思っていませんでした。どちらかというと直線の長いコース向きでもあるし、ここでは差し届かないと判断していました。ただ、前述ですが、思った以上に流れてこの馬の武器である末脚がいきましたね。関東馬が不利なレースであり、関東馬の牝馬は過去10年でも馬券になったことがなかったので、過剰人気だと思っていました。ただ、それに答える結果を出しました。
この10年で関東馬で馬券になったのは2頭目。前はダノンキングリーです。あの馬も当時、「1番人気」でした。昨年、エフフォーリアですら成しえなかったこの勝利は大きなものです。ダノンキングリーとスターズオンアースにあってエフフォーリアになかったものは「関西での出走経験の有無」かなぁ・・。「関東馬で1番人気なった馬で、関西で出走経験のある馬は買える」とでも書いておきましょうか・・。
3着に△ダノンザキッド。10番人気の低評価をあざ笑う激走です。予想していた通りの好位からの粘り込み。鞍上の横山和騎手は、タイトルホルダーに騎乗して以来、一皮むけた感じです。逃げ・先行馬に乗ったら馬の気持ちに合わせてなかなかいい騎乗してくれますね。弟の武史騎手と切磋琢磨してさらに高みを目指してほしいです。
予想でも、書きましたが、小回りコースがどうかと思いましたが、外枠が反って良かったのかスンナリ先行できましたね。このレース、やはり、マイルG1で馬券になった馬が強いレース。2000mより短いレースでのパフォーマンスが高い馬を狙うべきですね。勿論、G1、G2クラスで通用する馬じゃなきゃダメですけどね。
◎ヴェルトライゼンテは、こんなに負けますかね・・。今年も川田との相性は最悪です。◎を打ったのは、内枠からジャックドールを見ながら最後に差すというイメージをもっていてのことでしたが、全く、鞍上はその意図がなかったみたいです。一つ心配していたこの馬は「生粋のサウスポー」というのが正解だったかもしれません。次G1で狙うなら東京コースでしょうね。
▲マリアエレーナは5着。内枠を利して思うようなレースはできましたが、鞍上のコメントによるとやはり、小倉のような平坦で軽い馬場がいいみたいです。G2勝ちのない馬ではやはり、少し家賃が高ったのかもしれません。
×ポタジェは時計の速い馬場が合っていなかったとか。とは言え、過去、1.57台で走ったこともある馬なので、やはり、6歳になったディープ産駒には厳しかったということでしょうか。昨年より、高い位置が獲れませんでしたし、改めて、このレースは「前有利」そして、「マイルG1で馬券になった馬が強い」ということが改めて感じる一戦となりました。
馬券は、3連複ボックスで何とか引っかかったという感じで、ゲットできました。会心の一撃ではありませんが、この勢いを来週の桜花賞につなぎたいと思います。
とりあえず、来年に向けてデータを追記です。
・内回りでハイレベルな馬たちの一戦になるので、やはり、前目で、踏ん張る馬が強い。直線は中山ほど短くありませんが、最後の急坂でどんでん返しって展開はなかなかなないと判断。中段より、前目で、末脚のある馬が馬券に絡む。ただ、雨で馬場が悪化した場合、道悪巧者が後ろから届く可能性はある。
・内枠が有利。内から中段くらいに構える馬が一番利する。特に馬場が渋れば内枠、先行馬が有利。
・好位からレースをした馬が馬券がらみしています。好位から速い上りが使える馬を重視したいと思います。
・外枠から馬券になるには先行力のあるじゃないと厳しい。(良馬場時)1コーナーで前目につけられる馬は、買ってもいいが、無理そうなら一桁番で先行する穴馬を狙った方がいい。
・基本、追い込み馬は届きにくい。近3走で、2回以上2ケタ順から競馬をして馬券になっていない馬は消しても良さそう。
・「天皇賞・秋、皐月賞、大阪杯、金鯱賞」という、「2000mのG1、G2で連対した馬」、「阪神2000m勝ち」、「JCか日本ダービー、オークス」の東京2400mで馬券になった馬が適正がある。
・「血統」的に大きな偏りがあります。なんと言っても強いのが「サンデー系」特に父「ディープ、マンハッタンカフェ、ステイ、ハーツ、オルフェーヴル」産駒がメッチャ強い。後、母系「ストームキャット、フレンチデュピティ」なら、かなりの期待大。米国寄りのスピード血統の母系もいい。「キンカメ産駒」は、「サンデー系」には、かなわないが、その開催が時計がかかるか、馬場が重かったら来る。
・G1未連対の6歳以上馬は厳しい。4.5歳馬が有利。
・1800m以下の重賞勝ちのある馬が強い。特に東京1800m、阪神1800m、中京2000m、阪神2000m、中山2000mの重賞勝ち、G1連対のある馬が有力。
・マイルG1で連対歴があり、2000m重賞で馬券になっている馬はこのレースに向く。2000m以上の重賞で実績がある馬よりは、1800m以下のG2クラス以上の成績のいい馬をチェック。
これで、来年はバッチりか?!
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