東京競馬場で行われたヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)は、中団でレースを進めたD.レーン騎手騎乗の5番人気ノームコア(牝4、美浦・萩原清厩舎)が、直線で外に持ち出して各馬を差し切り、そのさらに外から脚を伸ばしてきた4番人気プリモシーン(牝4、美浦・木村哲也厩舎)にクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分30秒5(良、日本レコード)。
ノームコアが、古馬牝馬マイル王の座をゲット。もう、ただただ、驚くばかりの結果です。1分30秒5というとてつもないタイムもさることながら、この馬がマイルのレースでこの時計で走れること自体も驚き。マイルのレースは、500万の中山以来でしたからね・・。こんなにマイル適性があったとは・・。
正直、今回に限らず、今年のG1レースは、いかに「ノーザンFの意向」をくみ取るかが、馬券的中の最短ルートだと確信しました。
確かに、乗り替わったレーン騎手の手腕は、トップレベルです。すでに、そのことは、来日以来、素晴らしい騎乗で証明されてますが、もう、ルメール騎手と同格くらだと社台は確信したんでしょうね。ということで、ルメール騎手の乗る予定だった馬にレーン騎手を手配しています。
来週のオークス、そして日本ダービーもすでに有力馬の騎乗が決まっていますが、今回の勝利で、納得できました。
そして、ノーザンFの意向には出走馬の兼ね合いも大きく関係しています。今年の4歳馬は、レベルが高く、牡馬も牝馬も、どのレースに出走させればいいかを社台が決めていて、おそらく、今回は、ノームコアが出走馬の中で、一番勝てると踏んでいたんでしょう。だから、ルメール騎手を乗せていた。騎乗停止になりましたが、その時点で、ノーザンFの一番は、この馬だったということです。
昨年、アーモンドアイというバケモノがいたからこそ、この馬は、秋華賞には出走せず、エリザベス女王杯に出走しました。結果は出ませんでしたが、その時点で、ノームコアがノーザンFの有力馬だったことを示していたということです。今年に入って、前走で結果がでなくても、本番で、ルメールを手配していたことで、この馬をもっと評価するべきでした。
正直、今までは、「政治力」ってものは考えて予想はしていませんでしたが、これだけ、ノーザンFが勝ちまくっている現状では、かなりこの結果を重視するべきだと思い知らされたレースでもありました。
2着に◎プリモシーン。ディープ産駒では、一番評価していたこの馬が2着。今回は、うまくゲートを出れたので、馬券になりました。この馬、ゲートの不安が付きまとっていましたが、前走からスタートの上手い福永騎手になり、いいレースができました。この馬も4歳。上り最速は、ディープ産駒の面目躍如弟子た。
3着にアッと驚く、クロコスミア。もう、このレベルになると、底力のある馬しか来れないと言わざるを得ません。っていうか、東京マイルの「ステイゴールド産駒」は「3着専用馬」
マイル勝ちがあって、マイル以上のG1での連対してる馬は、やはり底力という点で抜きに出てます。この馬は、エリザベス女王で2着2回。東京の重賞勝ちもあり、先行できるいかにも穴馬だったのですが、今回に限っては、他に買いたい馬がたくさんいたので、印がまわりませんでしたね・・。「虎の巻」でも思いっきり消してましたしね・・。改定必至です。
○カンタービレは最下位。10RのプリンシパルSでの騎乗でも最後、追うのをやめてたミルコ。先週G1勝ちしましたが、なんだか、ムラがある騎乗は少し気になります。
ルメール騎手が、騎乗停止になって、日本ダービーのサートゥルナーリアの鞍上に復帰を期待していましたが、レーン騎手になって、ホント、良かったと改めて思いました。
▲レッドオルガ。獲れるならここが最後のチャンスだったと思います。東京新聞杯で牡馬相手でも好走していたこと、兄弟が東京巧者だったことも含め、人気になってましたが、やはり、オープン勝ちもしていなかったこの馬。底力が問われた今回では、少し、家賃が高かったということでしょうか・・・。
×ラッキーライラックは4着。少し、足りませんでしたが、この馬の力は見れました。ただ、前出のレッドオルガもそうでしたが、阪神牝馬特別の不利を受けた馬たちがここで、巻き返すと思っていたもののそこまででもなかったです・・。とは言え、恵まれて評価を落とした、1,2,3着馬も掲示板に乗っていたなかったですし、まぁ、間違いではなかったです。
×アエロリットは、もう、「暴走」レベル。このレコードを誘発したのは、この馬のおかげですが、あの暴走しても掲示板に乗るあたりこの馬の底力を見せつけたって感じですね。
この後、安田記念に出走しようものなら、アーモンドアイも出走することだし、まさかの「1分29秒」台が出ちゃうかも?!
まぁ、馬券は、大惨敗。先週のショックを引きづったままの敗戦・・。オークスは当てて、何とか日本ダービーにつなげたいです。
「虎の巻」のデータは、かなり、変更を余儀なくされそうです。
・まずは、G1実績のある馬(東京マイルG1で3着以内)の馬。
・「マイルG1馬」は強い。特に、桜花賞、オークス(マイル勝ちのある馬で)で5着以内の馬は買い。連対馬は、特注。
・明け4歳馬で、桜花賞、NHKマイル、オークスで馬券になった馬が、3歳の秋以降馬券に絡んでいない馬は、消し。
・5か月以上の休み明けは消し。
・3か月以上の休み明けなら、前走1着は必須。
・近走好走馬は、買い。特に、年明けの、京都、中山、阪神、福島牝馬特別レースの勝ち馬は買い。ただし、京都牝馬よりも、阪神、中山、福島牝馬特別(特に、阪神、中山)というマイル以上のレースの連対馬が有利。
・阪神牝馬Sは、1600mになり、直結率が高くなった。
・阪神牝馬S,中山牝馬Sはレースを再検証して、強い競馬をした馬をチェック。上りの速い馬、斤量を背負った馬は、本番でも通用する。
・前走が重賞以外ならマイル以上のレースで1着した馬のみ。
・内枠の逃げ・先行馬は買い。外枠は割引。
・スローペースになりやすいので、前目で34秒前半の足が使える馬が有利。後ろからだと、33秒前半の足のある馬しか来れない。
・このレースのリピーター(3着以内)以外で、前走4角10番手以下からレースをして馬券にならなかった馬は消し。
・リピーター以外で前2走とも2ケタ着は消し。
・福島牝馬は、前目で、踏ん張った馬、阪神牝馬は、上がり1~3番手の馬。中山は、まくって連対した馬。
・これらの牝馬限定戦、どのレースも掲示板に乗った馬で、もっとも斤量が重かった馬を、要チェック。
・牡馬混合重賞で、マイル以上のレース好走は、買い。着外でも、斤量を背負ってた馬なら、巻き返しもあり。
・良馬場ならサンデーの血が入った馬が強い。(母父サンデーも含めて) ダートっぽい持続力のある馬や、血統の馬が穴をあける。東京マイルに強い、ディープ、フジキセキ、ダンチヒ、クロフネ、キンカメ、タニノギムレットも要注意。
・時計勝負になりやすいので、マイル以下での連対歴は必要。(特に高速決着になりそうなときは特に)
・種牡馬のタスキリレーが継続中、来年は、ディープとハービンジャー、ステイゴールド産駒に注意か?
・東京コースは、芝は、内から乾く。雨が降って馬場が回復したら内枠有利。
・稍重以上の馬場になった場合、欧州血統の種牡馬が来る。(サドラー系や、凱旋門賞勝ちの種牡馬の血が入った馬)
これで、来年はバッチリか・・?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます