無念！こちらも伏兵にしてやられたか・・・ディープ３着！

　フランス・ロンシャン競馬場で行われた、第８５回　凱旋門賞。
　
　ナント、単勝１．１倍に支持された、ディープインパクトは、惜しくもおよそ４分の３馬身差の３着に敗れた。
　昨年の凱旋門賞馬ハリケーンランは４着、シロッコは８着に敗れた。

　戦前はこの３頭の三つ巴という評価だったのだが、逃げ馬不在で超スローペース。　
　
　果敢にも、前半２番手、中盤以降３番手で進んだディープインパクトは直線でいったん先頭たったものの、ディープをぴったりマークしていた３歳馬レイルリンクの強襲を受け、一瞬は差し返す脚を見せたものの残り５０メートルで力尽き、最後は最後方から追い込んだ６歳牝馬プライドにも差されて３着に終わった。

　まさに、ライバル馬を完璧に押え過ぎて、最後は伏兵に足元をすくわれる形になってしまった。

　フランスの芝はディープにとっては、やや不向きな重い芝コースで、高速馬場の得意なディープにとって、日本のような速い時計での決着にならないことは判っていたものの、そのハンデさえも克服してくれるだろうと思って見ていた。最後の直線、後から来ていた馬の脚色を見たとき、やられるとは思いましたが・・・。

　やはり、世界の壁は厚かった。もしかしたら、この凱旋門賞の前に、一叩きしてレースに臨んでいたら、結果が変わっていたかもしれない？かとも思ったが、ディープを判っている陣営の下した判断だったのだから、それも正しかったのだろう。

　おそらく、今後、ディープは、帰国して、ジャパンカップに備えるであろう。今回、対戦した相手との、リターンマッチを今度は、この日本の地、ジャパンカップで再戦してもらいたい。

　ディープなら、どこかのボクサーとは違って、逃げも隠れもしないで、威風堂々立ち向かってくれるはずであろう。