２０２０ G1 天皇賞・秋 回顧録

東京競馬場で行われた天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m)は、好位でレースを進めたルメール騎手騎乗の1番人気アーモンドアイ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)が、直線に入って抜け出し、最後は後方から追い上げてきた5番人気フィエールマン(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)に1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒8(良)。

◎アーモンドアイが、天皇賞・秋で、前人未到の「芝G1・８勝目」の栄誉を手にしました。ルメール騎手も、これまた、前人未到の「天皇賞・５連勝」という離れ業。

東京コースのマイル～２４００ｍはもう、「庭」みたいなもんですから、安心してみてはいられましたが、いや～、ホント、強かったです。５歳牝馬の呪縛など、杞憂でした・・。

この馬に関しては、休み明けが一番走るということが、わかったいたので、ローテは関係なし。ひょっとしたら、ここ全力くらいの気持ちだったかもしれません。次走、ジャパンカップに出走するかは、まだ、分かりませんが、もし出走なら、すでに出走を表明している、「デアリングタクト」との、新旧３冠牝馬の激突は見ものでしょうね。

おそらく、次走が、ラストランでしょうし、有馬記念よりは、ジャパンカップの方が、勝てる可能性はあると思います。そこで、「９冠」達成なら、史上最強馬の称号を与えられると共に、今年の年度代表馬が、まさかの「３頭」という可能性まで見えてきます。今後の動向がきになりますね。

２着に▲フィエールマン。この馬も、ホント凄い馬です。「ディープ産駒」の常識を次々に覆す、スーパーホースです。「コントレイル」が出てくるまでは、この馬が、「ディープインパクト産駒の最高傑作」と言ってもいいんじゃないでしょうかと春の天皇賞の回顧録にも書きましたが、３０００ｍから、１０００ｍの短縮に適応して、時計勝負にも対応。能力は相当なものです。

実は、最初の馬券でもあるように、この馬を印的には２番手評価で馬券は買ってました。というのも、今日の馬場は、「ディープ馬場」と言ってもいいように、ディープ産駒の馬が芝のレースで馬券に絡んでいました。しかも、血統的には、母系に「欧州型」の血を持つ産駒が多かったので、この馬を２番手に評価して馬券を買ってました。スタート直後に挟まれる不利がありながら、最後は、１番の上りでアーモンドアイを追い詰めましたからね・・。ディープ産駒の牡馬で、５歳で馬券になるのも稀ですが、常に上位に食い込んでくるこの馬は、ホント、素晴らしい馬です。

この馬の次走も気になります。今回、激走しましたが、東京コースの、JCでも、勝負になりそうですが、有馬記念が本戦でしょうか・・・。まぁ、ノーザンF的には、使い分けありますし、頭を悩ませるところですね。

３着に〇クロノジェネシス。この馬にとっては、今日の馬場は、多少、不利に思われる高速馬場になりましたが、その実力は、疑う余地はありませんでした・・。ただ、前述ですが、あまりに、今日、ディープ産駒が来ていたので、この馬の評価を下げて馬券を買ってしまったので、満足のいく配当を手にすることができませんでした・・。フツーに、予想したとおりに馬券を買っておけば良かったと反省しまくりです・・。

東京コースの高速馬場にも対応しましたが、この馬は、やはり、「非根幹距離」の「時計のかかる馬場」なら、まぁ、まず、馬券を外すことは無いと思われるくらい、強い馬になったと思います。まさに、「リトル・リスグラシュー」と言った感じでしょうか・・。

この後は、「エリザベス女王」か「有馬記念」でしょうが、こちらも、ノーザンFの使い分けの関係でどこに向かうのか微妙ですね・・。まぁ、どちらも、「非根幹距離」ですし、この馬が馬券に絡む可能性は高いと思います。

４着に△ダノンプレミアム。初ブリンカーの効果があって先行できて、この馬にとっては、べストなレースができたと思います。ただ、上位３頭が強すぎました・・。今回の競馬がこの馬には合ってるし、次走も、ブリンカーが効くかどうかはわかりませんが、逃げれば、マイル～２０００ｍくらいなら、いい勝負できそうです。ただ、この馬も５歳のディープ産駒だけに、伸びしろがあるかどうかは、微妙です・・。本来なら、５歳のディープ産駒は、叩いて方がいいみたいなので、（フィエールマンは特別ですからね・・）、次走、マイルCSは、楽しみですが、昨年、アルアインが負けたマイルCSの回顧録で、「マイルは牡馬ディープ産駒は４歳まで」と書いてるので、厳しいかな・・。

×ダノンキングリーは、まさかの最下位。今日がディープ馬場になったことで、クロノジェネシスと印を入れ替えて馬券を買ってしまって残念なことになってしまいました・・。やはり、母系が米国型のこの馬は評価をしない方が良かったですわ・・。猛省です。

ただ、騎手なのか距離なのか、はたまた、世代のレベルのせいなのか分かりませんが、ここまで負けるかな・・。「G2の１８００ｍの門番」的な馬なのかもしれませんな・・。４歳牝馬は強いですが、牡馬はイマイチですからね・・。

ということで、印、上位４頭が、綺麗に１～４着にハマって、一応、馬券は的中です。が、人気サイドでの決着と、下手な馬券の買い方で、チョイプラスという結果です。まぁ、この秋、初めてのプラス収支ということで、良しとします。まだ、後８戦ありますからね。巻き返しのいい起爆剤となってくれると思いたいです。

そうそう、天皇賞・秋で、続いている、「オカルト馬券」ですが、今年も的中！これで、「１４年連続」で「人気のタスキリレー」が継続しました。令和に時代は変わっても、このオカルトが継続してます。今回、「１番人気」の「アーモンドアイ」が来ちゃいました・・。この流れはいつまで続くのでしょうか・・？。とりあえず、来年、「１，２、５番人気」馬が買いですよ～。

今年は、綺麗に決まりましたが、「虎の巻」に追記です。

・7歳以上は、その年のG2レース（１８００～２０００ｍ）を１つは勝っていること。それ以外は×。

・６歳以上の馬で前走で勝っていない馬は× さらに６歳以上で馬券対象になるには、G2（２０００ｍ以上）を含む重賞を３勝以上している馬のみ。（G3のみでは、パンチ不足）

・結果、「６歳以上で、前走、重賞勝ちしていない馬は、消し」でOK。

・「５歳馬」は、G1連対馬（東京コース）を除く馬では、年内掲示板を外していないか、前２走のうち、どちらかG2以上のレースで連対している馬のみ。

「４歳馬」は、一番、このレースで相性がいいので、ぶっちゃけ、G1連対馬（２０００ｍ以上）なら、買い。それ以外なら、G2レースで連対歴があり、さらに、前走で馬券対象になっていること。（前走、Ｇ２レースで馬券対象馬になっていれば、さらに良し。）

・３歳馬は、重賞を含む４勝以上馬か、クラシック連対馬か、G2以上のレースでの勝利があり、東京１８００ｍ～２４００ｍの重賞で勝ち鞍のある馬のみ。　２０００ｍ以上の未勝利馬も消し。

・牝馬は、G1馬かつ、Ｇ１で、３連対以上してる馬じゃなきゃ、古馬牡馬混合で「２０００ｍ以上」のG2勝ちのある馬のみ。

・血統的には、父サンデー系が強い。母父トニービン、ノーザンテーストは要チェック。（特にゼンノロブロイ産駒は、東京２０００ｍにもっとも強い血統。来年以降も要チェック）ただ、案外、母父サンデーは馬券になっていない。近年は、マイル志向が強い（マイルＧ１で馬券になっているような）馬で、ロベルト系の血を持った馬が向いている。　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

・東京２０００ｍは外枠不利。特に先行馬は致命的。（フルゲート７，８枠はほぼアウト。馬番なら１３番まで。１４番より外はG1馬でも２０００ｍ以上の勝ちがあっても抑えまで。）　圧倒的な人気でも印２つくらい落として考えるべき。そのくらい不利。

・６歳以上の馬は年内に重賞（G2クラスを含む）を２つくらい勝つか、馬券圏内を外していないくらいのレベルが無くては駄目。（晩成の可能性のある馬のみ）

・雨の場合、東京の馬場は、内から乾くんで、内が有利。で、先行有利。（ただし、雨が降っていている状態の重馬場は内は×）

・「やや重」以上の悪馬場になった時は、その日の芝のレースで馬券になっている血統の馬をチェック。同血統馬がいたら、データで残っている馬は買ってみる。

・東京１８００ｍ、２４００ｍのG2勝ち馬（勿論、当該の２０００ｍも）の好走馬、札幌２０００ｍ好走馬（３着以内）は買い。

・ここ数年、前走、１６００ｍ、１８００、２０００、２２００ｍのレースからの馬しか馬券に絡んでいない。東京コースの高速化が原因か？！

・よって、ローテは、安田記念、毎日王冠、宝塚記念、札幌記念が優秀ってことに。それ以外のレースはG1以外からの参戦は、このレース連対馬以外は、勝ち馬のみ。（オールカマー、京都大賞典も）

・ただノーザンファーム系（社台も含む）の馬は休み明けでも、走る傾向にあるので、（外厩で仕上げているので）あまりきにしなくてもいい。

・前走、着外から参戦してきた馬と、宝塚記念をステップにしてきた馬は、東京コースのＧ１で、馬券対象歴のある馬のみ。

・このレースは、「リピーターレース」。特に、「３，４歳」で馬券に絡んだ馬は、リピーターになる。

・オカルト的ではあるが、「人気のタスキリレー」が継続中。来年は、「１，２，５番人気」に注意！

これで、来年は、バッチリか！？