味けない
実際に自分で経験すること…
聞いたり見たりすることと
本当に自分で体験することとの違い。
人それぞれ感じ方は違うので
何の加工もしていないリアルなものを
自分で聞いたり見たり体験すること。
自分が聞きたいこと見たいもの調べたいもの何でも必要なとき、
興味があるものを見ることができる時代になった。
その一方で、実体験指数は上がったのだろうか?
個人的には逆なんじゃないかと思う。
本当に体験したつもりになるような錯覚を
表面的に知ることで得て満足してしまったり
飽きてしまう。
その「つもり」になってしまうのが落とし穴だ。
せっかくの機会に恵まれても
動画を撮ることに気が向いて
実際を体験することや見ることに意識が集中できない。
細かな部分まで動画に取ることができないこともある。
それよりも、今、そこに集中することで意識の中に残るものもある。
さらには、機会をも自ら棒に振って
後で動画を見ればいいからと思ってしまう…
これは、若い世代のことを言っているわけじゃない。
全てお手軽に、表面的に得られるようになったぶん
時間をかけて得ることが億劫にもなっているような気がする。
効率悪い…?
そうあるものもあれば
そうでないものもある。
全てが効率的であって得られるものばかりではない。
それに、人間の感情自体非効率的なのだから
人間が作り出しているもの全てが効率的であるだけでいい
とはいかないわけだ…と私は思う。
個人的には感情が動く実際の体験を人生の中で
沢山経験した方がいいと思う。
もちろん、良いものだけを選ぶことはできない。
好んで嫌なことを選びはしないけれど
実体験をすれば良いことも嫌なことも起こってしまうもの。
そこも、「実体験」と「知っているつもり」の差になる。
「知っているつもり」だけなら嫌なものは体験しなくてすむ。
自分で選べばいいのだから…
人間の感性や価値観も二極化が進んでしまう時代なのだろう。