市民ネットワークが主催して「防災ママカフェ」を開催しました。
講師はかもんまゆさん。(社)マートサバイバープロジェクト特別講師として、ママと子ども達に分かりやすい「ママ語」で伝える「防災ママカフェ」を全国200か所以上で開催され、その参加者は12,500人以上。雑誌にも取り上げられメディアからも注目されている方です。
リアルな話をパワフルトークで繰り広げられ、もうあっという間の2時間でした。
地震を怖がっていたら子どもは守れない!
①まず敵を知る。市原市の場合だと防災計画の想定は震度7。自分の家の強度、家の周りで何が起こるかを想定する
②自分を知る。家族に乳幼児や高齢者がいるなど、家族のウィークポイントを頭に入れておく
③持ち出す防災リュックの準備。子どもを抱っこして避難することを想定して最低限に。特に避難所では手に入らない子ども用のマスク、目にホコリがはいるので洗浄できるもの(アイボンなど)、除菌シート、給水バック、子どもが食べなれた飲食物など
かもんさんは、平時から考えて準備しておく「備災」が大切だと話してくだいました。
最も重要なのは情報をいかにして取るか。停電時にはテレビはつかないため情報をとれるラジオを準備しておくこと。
東日本大震災で被災したママ達の経験談ですが、ラジオから流れた津波情報を聞いて早く非難できた人もいれば、情報が取れずに逃げ遅れ、子どもを近くの家に放り投げて上へ上へと駆け上がって命を長らえた方もいたのです。
講演会では防災食の試食もしました。
子どもは大人のように頭で理解することが難しいので「今食べておかないといけない」なんて考えられず、日頃から食べなれていない備蓄品を出されても口にしないのだそうです。勿論個人差もありますが。
そこで、どんな防災食なら食べれるか、日頃から調査しておき、それを備蓄することが必要になります。
これは発熱剤をヒートパックに入れ、少量の水を加えて、そこに防災食のえびピラフを入れたもの。
数分後に沸々と蒸気が出て温かいピラフが完成。
次に缶に入ったパンの試食。
参加者は4人一組でテーブルを囲み、これを4等分するにはどう切り分けるかを相談しあいます。
平等な切り分けが災害時には大きなもめ事になるのだそうです。
正解はご覧の通り、縦に4等分。平等に端っこがあるから。
今これを見ると、縦でも横に切っても量が同じならいいやんと思うかもしれませんが、講演会で見せてもらった阪神淡路大震災の時の映像では、配給された食料の奪い合い、量が足りなくて打ち切られた時の避難者からの罵声は本当に衝撃でした。
仮設トイレが和式だと幼い子どもはまたげず使えない。
赤ちゃんが泣くと「うるさい」と言われ、ずっと抱っこし続けたママ。
温かい豚汁を用意してもらっても、赤ちゃんを抱っこして熱いものをもてなかったこと。
生理用品をもらいに行くと「大切に使ってね」と、おじさんからナプキンを一つ渡されたこと。
こんなリアルな話しをお聞きして、備災について考えさせられました。
講演会後に、かもんまゆさんと小沢さんと。