4月も残すところあと4日となり、「令和」の幕開けも間近になりました。
明日からは10日間の超大連休になり、海外旅行者は過去最高を記録するとのことです。
この時期になると思い出すのは息子を連れての海外旅行。
2歳になってもお座りさえできない重度の身体障害児。おまけに経管栄養も必要とあって、諦めていた海外旅行を後押ししてくれたのが、当時お世話になっていた大阪の小児外科医師でした。
胃食道逆流症で頻繁に胃から出血を起こしていたため手術を受けた一カ月後に、「とも君、頑張ったな。経過も良いし、お母さん、グアムにでも連れて行ってあげ」と。
よっしゃ、先生のお墨付き!と、早速ツアーを申し込み、心躍る気持ちで出発日までカウントダウン。
ところが直前になって、息子のお腹に数個の水泡が・・・。
慌てて病院に連れて行くと、「おめでとう、水疱瘡や!」と先生。
おめでとうって、どーゆーことかと聞くと、「それだけ外に出て、生活してるってことや」
妊娠7カ月で先天性水頭症と診断され、予定日より一カ月早く帝王切開で出産した息子は、出産後になって腸の病気(ヒルシュスプルング病)や口蓋裂、両手首拘縮症など幾つもの病気が判明し、手術三昧の日々でした。
息子は病院から出て家で暮らせる日は来ないと思った時期もあったぐらい、深刻な状況だったのです。
それゆえ先生は、水疱瘡に感染した息子を褒めたいという気持ちがあったのでしょう。
先生は1・2・3・・・と指を折って出発日までの日数を数え、「大丈夫や。感染力は落ちてるから、行ける行ける」と、まさかのゴーサイン。
これを機に、グアムやサイパン、バリ島に出かけました。
子育てに悩む親にとっては、ちょっとした言葉が自信や可能性の追求につながります。
「大丈夫!」 この一言で、親は救われるのではないでしょうか。