薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

救われた医師の言葉

2019年04月26日 | 障がい

4月も残すところあと4日となり、「令和」の幕開けも間近になりました。
明日からは10日間の超大連休になり、海外旅行者は過去最高を記録するとのことです。
この時期になると思い出すのは息子を連れての海外旅行。

2歳になってもお座りさえできない重度の身体障害児。おまけに経管栄養も必要とあって、諦めていた海外旅行を後押ししてくれたのが、当時お世話になっていた大阪の小児外科医師でした。

胃食道逆流症で頻繁に胃から出血を起こしていたため手術を受けた一カ月後に、「とも君、頑張ったな。経過も良いし、お母さん、グアムにでも連れて行ってあげ」と。
よっしゃ、先生のお墨付き!と、早速ツアーを申し込み、心躍る気持ちで出発日までカウントダウン。

ところが直前になって、息子のお腹に数個の水泡が・・・。
慌てて病院に連れて行くと、「おめでとう、水疱瘡や!」と先生。
おめでとうって、どーゆーことかと聞くと、「それだけ外に出て、生活してるってことや」

妊娠7カ月で先天性水頭症と診断され、予定日より一カ月早く帝王切開で出産した息子は、出産後になって腸の病気(ヒルシュスプルング病)や口蓋裂、両手首拘縮症など幾つもの病気が判明し、手術三昧の日々でした。
息子は病院から出て家で暮らせる日は来ないと思った時期もあったぐらい、深刻な状況だったのです。
それゆえ先生は、水疱瘡に感染した息子を褒めたいという気持ちがあったのでしょう。

先生は1・2・3・・・と指を折って出発日までの日数を数え、「大丈夫や。感染力は落ちてるから、行ける行ける」と、まさかのゴーサイン。
これを機に、グアムやサイパン、バリ島に出かけました。

子育てに悩む親にとっては、ちょっとした言葉が自信や可能性の追求につながります。
「大丈夫!」 この一言で、親は救われるのではないでしょうか。


木更津へ応援に

2019年04月19日 | 日記

昨日は木更津市の市議会選挙の応援にいってきました。
3期目を目指す、きさらづ市民ネットワークの田中のりこさんは、私が尊敬する議員の一人です。

「調べるのが好き」という、勉強家さん。
自分が弱い財政を克服したいとセミナーを何度も受講し、昨年は市民にも分かりやすい木更津市の財政白書をつくられたのですから、本当にすごい!

将来に負担を残させないために、市に財政計画を作らせ、市債の上限額を設定させたのも、田中のりこさん。
この実績は相当なものです。

選挙カーから降りて辻々に立ち想いを伝える「まちかどスピーチ」は、一日に20回ほど。
スピーチは何パターンもあり、その地区に合った課題を取り上げて話されるのりこさん。見習いたいものです。

 

私も選挙カーに乗ってウグイスを務めました。かなり拙いウグイスでしたが・・・。

 

お昼は事務所のご近所の方から愛情のこもった手作り料理が届けられ、ホッと一息。
選挙期間の楽しみは、やっぱりご飯ですよね~。

木更津の選挙期間は明日が最終日です。
3期目に挑戦する田中のりこさんにエールを送りながら、迫ってくる市原市議会選挙に向けて私も頑張らなきゃ!


人の優しさ

2019年04月11日 | 日記

もう散ってしまうかと思った桜の花ですが、入学式までもってくれましたね。

昨日は東海小学校の入学式でした。
新入生は35人という小規模な学校ですが、3世代に渡って通学している家庭も多いことから後援会が結成されれ、まさに地域に愛され大切に守られている学校です。

式典に向かう前、今年度から着任された後藤校長先生が来賓者に挨拶された時のお話しに、この地域の温かさを感じ胸が熱くなりました。

後藤校長先生は5歳の時に、畑付きの住居を求めて東京から東海小学校の学区内にある今富に転居されたのですが、購入したはずの畑も家も実は別の所有者のものだったのです。
「途方に暮れた私達に住む家を貸してくれ、仕事をくれたのが今富の住民の方でした。今日の私がいるのは今富の方のおかげです」
恩義を受けた地に教育でご恩返しをしたい。そんな想いが伝わってきました。

私は他人への思いやりや優しさを大切にするのが、教育の原点だと思っています。
ふと思い出した息子の恩師の言葉「人は集団の中で育つ。人の持つ優しさがそうさせるのでしょう。互いを知ることで倍成長する。その集約の場が学校です」

誰もが育ち合えるのが学校。
アラフィフ過ぎた私も伸びしろがあるかな・・・?