薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

バリアフリースポーツ教室

2018年10月31日 | 日記

毎年冬に開催されるバリアフリースポーツお楽しみ会ですが、重度障がい児者にとって暖房の無い体育館はつらいものです。
そこで今年は新しい試みとして、「ハロウィンまつり」が先週末に行われました。

変装して集まるという事を知らなかった私ですが、カツラを渡されたら被るしかない!
横におられるのは、主催者の市原心身障害者福祉団体連絡協議会の深澤会長さん。

午前中から準備が始まり、進行の打ち合わせや受付のセッティング。今回は私もお手伝いさせていただきました。

「ハロウィンまつり」という事で参加者は思い思いの変装をして、これから始まるクイズゲームの説明に聞き入っているところ。

8問のクイズが出され、マルと思ったら丸印のサークルに、バツと思ったらバツ印のサークルに移動。
「市原ぞうの国には、絵を描く像がいる?」なーんて、かわいい質問も。

江粋連(こうすいれん)の太鼓パフォーマンスは、ドドーンと響く音に聴覚障がいの方も楽しんでおられました。

獅子舞も登場!

今回お手伝いさせていただいて、聴覚障がいの方とのコミュニケーションツールとしてこんなのがある事を始めて知りました。

いわゆるホワイトボードの手帳版でしょうか。これで筆談するのです。
ペンの上にある丸いものは、書いた文字を消すイレイザー。

可愛い表紙で、閉じるとこんな感じ。

これ、相当なスグレモノです!
お互いにどんどん書き合って、どんどん消しながら「会話」が楽しめるのです。

こんなアイテムが色んな所で販売されるようになってほしい!


県議会の決算審査の帰りに

2018年10月27日 | 日記

いつも市議会と同時期に県議会が開会されるので、傍聴したいと思っていてもなかなか行けませんが、県議会の決算審査期間はとても長く、今も真っ最中です。

昨日は環境生活部と健康福祉部の審査を傍聴するために、久しぶりに県議会棟に足を運びました。

市の事業は県から助成金を受けているものもあるので、深堀りする議員の質問はとても参考になりました。

でも、決算審査で今さら事業の概要を聞く議員がいたことは驚きでした。あえて聞いた上で、その後どう突っ込むのかを期待していたら、何にも・・・・。
ちゃんと調べて質問している議員、1事業の実績だけを質問して終わる議員。その差に唖然としてしまいました。

傍聴を終えて五井駅に戻ると、朝は工事中だった車椅子用の駐車スペースが出来上がっていました。

タクシー乗り場を後退して駐車スペースを確保。側にはエレベーターがあります。
駐車スペースに屋根がないのは残念ですが、バスや自家用車の往来を気にせず安心して乗り降りできます。

今年度は五井駅のみですが、八幡宿や姉ヶ崎駅にも設置していく予定ですので、ご期待を!


リアルな話~防災ママカフェ~

2018年10月14日 | 防災

市民ネットワークが主催して「防災ママカフェ」を開催しました。

講師はかもんまゆさん。(社)マートサバイバープロジェクト特別講師として、ママと子ども達に分かりやすい「ママ語」で伝える「防災ママカフェ」を全国200か所以上で開催され、その参加者は12,500人以上。雑誌にも取り上げられメディアからも注目されている方です。

リアルな話をパワフルトークで繰り広げられ、もうあっという間の2時間でした。

地震を怖がっていたら子どもは守れない! 
①まず敵を知る。市原市の場合だと防災計画の想定は震度7。自分の家の強度、家の周りで何が起こるかを想定する
②自分を知る。家族に乳幼児や高齢者がいるなど、家族のウィークポイントを頭に入れておく
③持ち出す防災リュックの準備。子どもを抱っこして避難することを想定して最低限に。特に避難所では手に入らない子ども用のマスク、目にホコリがはいるので洗浄できるもの(アイボンなど)、除菌シート、給水バック、子どもが食べなれた飲食物など

かもんさんは、平時から考えて準備しておく「備災」が大切だと話してくだいました。

最も重要なのは情報をいかにして取るか。停電時にはテレビはつかないため情報をとれるラジオを準備しておくこと。
東日本大震災で被災したママ達の経験談ですが、ラジオから流れた津波情報を聞いて早く非難できた人もいれば、情報が取れずに逃げ遅れ、子どもを近くの家に放り投げて上へ上へと駆け上がって命を長らえた方もいたのです。

講演会では防災食の試食もしました。
子どもは大人のように頭で理解することが難しいので「今食べておかないといけない」なんて考えられず、日頃から食べなれていない備蓄品を出されても口にしないのだそうです。勿論個人差もありますが。
そこで、どんな防災食なら食べれるか、日頃から調査しておき、それを備蓄することが必要になります。

これは発熱剤をヒートパックに入れ、少量の水を加えて、そこに防災食のえびピラフを入れたもの。
数分後に沸々と蒸気が出て温かいピラフが完成。

次に缶に入ったパンの試食。

参加者は4人一組でテーブルを囲み、これを4等分するにはどう切り分けるかを相談しあいます。
平等な切り分けが災害時には大きなもめ事になるのだそうです。

正解はご覧の通り、縦に4等分。平等に端っこがあるから。

今これを見ると、縦でも横に切っても量が同じならいいやんと思うかもしれませんが、講演会で見せてもらった阪神淡路大震災の時の映像では、配給された食料の奪い合い、量が足りなくて打ち切られた時の避難者からの罵声は本当に衝撃でした。

仮設トイレが和式だと幼い子どもはまたげず使えない。
赤ちゃんが泣くと「うるさい」と言われ、ずっと抱っこし続けたママ。
温かい豚汁を用意してもらっても、赤ちゃんを抱っこして熱いものをもてなかったこと。
生理用品をもらいに行くと「大切に使ってね」と、おじさんからナプキンを一つ渡されたこと。

こんなリアルな話しをお聞きして、備災について考えさせられました。

講演会後に、かもんまゆさんと小沢さんと。

 


市長と町会長で語ろう未来創生ミーティング

2018年10月10日 | 日記

毎年楽しみにしている「市長と町会長で語ろう未来創生ミーティング」が始まりました。
初日の今日は姉崎地区(39町会)と有秋地区(28町会)。
どちらも防災をテーマに、町会長さんから活発な意見や質問をお聞きしました。


私が特に気になったのは避難行動要支援者制度で、何人かの町会長さんも発言されていました。
この制度は災害時に1人では避難が困難で支援が必要な人(介護が必要な一人暮らしの方や高齢者、障がい者、妊産婦、日本語の理解が十分でない外国人など)に対して、町会などの地域住民が協力して安否確認や避難支援を行うものです。

この制度が始まった頃、障がい児を抱える我が家にも登録に関する書類が届いたんですが、支援してくれる人の名前を書けと。日頃からお付き合いがあるお隣さんは、息子のことを理解してくれているのでこれはクリア。
でも、そのお隣さん(支援者)に印鑑を押してもらう必要があったんです。
なんじゃ、こりゃ!? まるで契約やんか! そんなことは頼めん!と登録しませんでした。
今は印鑑は必要なしになったのですが、私と同じように登録を諦めた人にこのことを知らせているのか疑問・・・。

そもそも登録が当事者の手あげ方式であることに問題があるのではないかと発言された町会長さんがいました。
これ、同感!

回覧を見落として制度を知らず登録に至らないケースもあり、明らかに支援が必要と思える方がこぼれてしまい、小さい町会では「なんで私には支援してくれないの?」となるのです。

避難行動要支援者制度は本当に機能するのでしょうか。
制度よりも日頃のご近所とのお付き合いを大切にする方が、よっぽど共助が機能するのではないかとしみじみ感じました。


こども病院のボランティア活動

2018年10月05日 | 日記

息子が袖ケ浦特別支援学校を卒業してから、こども病院のボランティア活動をしています。
こども病院には県外からの患者も多く、入院に付き添う保護者のために宿泊施設が1棟あって、そこのお掃除。

全部で5室あり各部屋にはキッチン・バス・トイレが完備。今日は4室のお掃除をしてきました。
掃除機をかけ、便器をブラシでゴシゴシ、テーブルやキッチンを拭き、洗濯乾燥機のフィルターやエアコンフィルターの掃除。
PTA活動で出会ったママ友とボランティア募集の張り紙をみて始め、もう5年が経ちました。

活動は第1・3・5週の金曜日なんですが、私は議員になってからお休みすることが多くなってしまい、今日は2カ月ぶりだったかも。

間が空いた分だけ、掃除を終えた後のランチタイムで相棒のママ友との会話は弾む弾む!

韓国料理をほおばりながら、互いの仕事の話し、来年卒業する生徒の卒業後の受け皿が厳しくなってきていることや施設の立ち上げができるか等々、話は尽きません。

ボランティア活動の目的は、いつしか定期的に仲間と集まって話せるきっかけづくりになってしまいました。
でも、これも良し!