薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

千葉県リハビリテーションセンターを視察

2016年05月24日 | 日記

息子が受診している千葉県リハビリテーションセンター。

県議会議員の視察に同行させてもらいました。

隣は息子の母校である特別支援学校があり馴染みのある病院ですが、昨日の視察で、改めて病院の全容を知りました。

リハ科では民間の回復期リハ病棟では扱いにくい高次脳機能障害、脊髄損傷など専門的なリハを必要とする患者や、単身者等の自宅退院困難者に積極的に対応しています。

高次脳機能障害に関しては元の職場に戻れない方のために、新しい職場を探す支援もしていて、その実績は国内でトップクラス。

重症心身障害児者の入所やショートステイ、就学前や創業後の通所施設に加え、就学児が利用できる放課後児童デイも行うようになりました。

つまり医療と福祉の複合した県立施設で、県内の民間施設に対して技術的な助言や医師の派遣を行うなど、中核センターとしての役割も担っています。

福祉施設として建てられたためか病室には手洗い場がなく、ナースは使い捨ての手袋をはめて対応しているのですが、これって相当面倒でしょうね。

しかも人工呼吸器を付けた利用者の割合が非常に高く、ショートステイや入所者がいる棟は、ICU(集中治療室)さながら。

1室に6人という状態では、モニターを置くだけでも手狭で、そこでケアをするドクターもナースも大変です。

老朽化した建物は配管から水が漏れたこともあり、早急な建て替えを迫られながらも遅々として進まず。

このままでは、水漏れで大切な医療機器に影響しちゃうんじゃないかと本当に心配です。

せっかく導入した最新のMRIが使えなくなってしまわないか。

命をつなぐ人工呼吸器が濡れたら・・・と思うと、ゾッとします。

建て替えの話は、私が県の特別支援学校PTA連合会の会長をしていた時に出席した協議会で耳にしていたのに、あれから5年経ってもまだ構想もないなんて!

市原市には医療を必要とする障がい児者のショートステイができる施設がなく、頼りになるのはリハビリテーションセンターだけなのです。

患者の親として、早急な建て替えを望みます。

 

 


日本の高齢者は友達が少ない?

2016年05月22日 | 日記

清々しい青空が広がる5月。1年で一番過ごしやすい季節です。

今日は、東海小・中学校区小域福祉ネットワークの総会がありました。

「支え合い・助け合い」の仕組みをつくり、誰もが暮らしやすく安心して生活できる地域社会づくりのために活動されています。

子どもや高齢者の見守りや防犯や防災対策など、多岐にわる活動内容です。

これらは町会単位で行っていますが、昨今は町会に入らない方や脱退する方もいて、地域活動の難しさを改めて感じました。

地域の課題は町会で解決しなければならないのでしょうか?

先日の新聞に、内閣府による日本、米国、ドイツ、スウェーデンを対象にした意識調査の記事が掲載されていました。

タイトルは、「友達少ない日本の高齢者」。

 困った時に家族以外で助け合える親しい友人を尋ねたところ「いない」と答えた割合は、日本が25.9%と最も高く、ドイツ17.1%、米国11.9%、スウェーデン8.9%。近所の人と「病気の時に助け合う」割合は、最も高いドイツが31.9%に対し日本は5.9%で最下位。
 
一人ひとりの生活のあり方が問われている気がします。
 
訪問治療をしている方から、同居家族がいても孤独な高齢者が多く、孤独にならないためには老後までにネットワーク作りを!とおっしゃっていたことを思い出します。
 

女性の声を活かしたまちづくり 2

2016年05月16日 | 日記

昨日は「女性の声を活かしたまちづくり」の2回目の座談会でした。

午前は小中学校の先生、保育園や幼稚園の先生、経営者の方々に集まっていただき、3班に分かれて意見交換。

私の班は小中学校と保育園や幼稚園の先生方。

子どもの教育や支援について白熱した意見が繰り広げられました。

障がいをもつ子どもの支援については、就学前から義務教育まで幅広い意見交換ができ、こんな場がもっあれば良いのにと思いました。

市原には療育園がないので保育所や幼稚園がその役割を担わなければならず、これも問題ですよね。

かつて住んでいた大阪府では、療育園に通えないなんて考えられないことでしたから。

療育園は子どもの発達支援だけでなく、親の学びの場でもありました。

人口28万の市原市に一つも無いなんて・・・・。 

午後は一般公募の方との座談会。

医療や美容関係者、子育て中のママさんと内容の濃い意見交換となりました。

訪問治療をされている方が、孤独な高齢者が多く情報を知らないので社会とつなぐ人が必要だと話されていました。

情報が氾濫していると言われる世の中で、やっぱり高齢者には情報が届いていないんだと実感。

市民ネットの事務所で毎月開催している「おしゃべり介護喫茶」でも、参加される高齢の方が情報を手にするのは難しいと感じたことがありました。

「集える場所」が求められているように思います。

2日間の開催は生の声を聞くことができ、とても勉強になりました。

さて、書記として内容を上手くまとめられるか・・・・。

これから一仕事、がんばります。 


女性の声を活かしたまちづくり

2016年05月13日 | 日記

 市原市議会の女性議員7名で「こすもす倶楽部」を結成し、党派を越えて活動しています。

市原のまちづくりに女性の声をもっと活かしていくために、女性だけの座談会を企画しました。

先日第1回めが開催され、午前中は一般公募による約10名の市民との座談会。

2班に分かれて意見交換を行いました。

私の班は子育て真っ最中の方々だったので、話題は子供のことが中心でした。

学校と保護者の信頼関係や保護者同士のつながりから、地域の見守りが子どもの育ちには不可欠であること。

昨今はPTA役員を敬遠する保護者が多く、仕事をもつ親でも参加しやすいPTA活動のあり方など話題は尽きず。

学力テストで全国平均を下回る市原での子育てはどうか、と思ってしまう・・・という声も。

そういえば南部に住んでおられる方から、「良い教育を求めて転出する人が多い。学校を誘致して流出人口を止めてほしい」って、言われたことがありました。

午後からは、子育て支援員さんや看護師、経営者の方23名との座談会。

女性の起業への支援や、働く親を支える子育て支援、地域活動や医療の南北の地域格差の問題など、様々な意見を伺いました。

2回目の開催日は明後日の日曜日(15日) 、YOUホールで行います。

午後2時〜4時、都合のつく方、是非お越しください。

写真のチラシには「申し込み先」が記載されていますが、飛び込みで構いません。

一人でも多くのご参加を、お待ちしています。

                     


出雲の歴史に触れて

2016年05月06日 | 日記

ゴールデンウィークはお休みをもらって、夫の親のセカンドハウスがある鳥取県の東郷で過ごしました。

今までに何度も行ったことがあったのですが、今までには感じなかったことに気付くことがありました。

日本の都道府県のうち最も人口が少ない鳥取県。

交流人口を増やすため、観光に力を入れていることがよく分かります。

「名探偵コナン」の作者・青山さんはこの地の出身。

県内の観光地にはコナン君の銅像がいくつかあり、それを探すことで観光地巡りになるという仕掛けがありました。

その一つが道の駅。シャーロックホームズに扮したコナン君。

ここも何度も訪れたことがあったのに、全国第1号の道の駅だったなんて気付きませんでした。

大栄はスイカの産地として有名です。

滞在中に足を延ばして、夫の両親と出雲大社に。

数トンもある「しめ縄」。

平成20年から始まった60年に一度の「平成の大遷宮」は、今年3月にほぼ完了。

義父が木材会社に勤めていた頃、出雲大社に木材を納めたので、修理の仕方など説明してもらいガイド付きの見学になりました。

一度解体して使える所は残して、新しい材木を使って作り直す。

ちょっと色が違うのが新しい材木。

場所によっては新しい木材を古く見せる加工をするのだそうです。

これは神楽殿で、義父が勤めた会社が木材を納めました。

 
この階段は「継なしの一本の木」という注文で、宮大工や施工業者を連れて台湾に買い付けに行ったそうです。
 
神楽殿に納めた木材はトレーラー10台以上で運び込んだとか。
 
いろんなエピソードを義父から聞くことができました。
 
 
この後、古代出雲歴史博物館へ。
 
かつての出雲大社を再現したもの。こんなに高く作られていたんですね。
 
 
 
平安時代の本殿を再現。
 
 
 
出土品には驚くばかり。
 
弥生時代の銅鐸が、完全な形で発掘されています。
 
 
 
これは再現されたものですが、日本最多358本の銅剣は圧巻でした。
 
 
見学者が足を止め見入る展示の仕方が素晴らしい。
 
歴史は美学でもあり、見せる技術や語る技術がその魅力を倍増させるものではないでしょうか。
 
王賜銘鉄剣が出土された市原の誇れる歴史や文化を、もっと広めなきゃいけませんよね。