薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

15年近くも周知してなかった助成制度

2022年05月31日 | 障がい

今朝、事務所のスタッフから「障害者施設利用者で自家用車送迎の場合に交通費の補助が出る」との情報が入りました。
そんなの聞いた事もない。
そこで小沢さんが早速市の担当課に連絡を取り、概要を知らせてくれました。

就労継続支援A型を除く障害者支援施設の通所に対し、公共交通や家族の自家用車送迎などを一月8千円を上限として補助する「市原市障害者施設等通所者交通費助成」という制度があったのです。
詳しくはこちら→障害者支援施設等通所者の交通費助成

午後になって担当課に資料をもらいに行きましたが、申請書のみで事業説明書がない・・。
おまけに自家用車送迎の場合のガソリン代については全く記載がない・・。

しかしもっと問題なのは、H19年からスタートしたこの制度を、該当する施設や支援相談員に周知してなかったこと!
200人ほどに助成をしていとのことでしたが、ほんの一部の施設利用者だけでしょう。
夕方息子を迎えに行った際に施設の支援相談員に話すと「仕事柄、福祉のしおりを読み込んでいるのに、載ってないなんて・・」と絶句。

新型コロナ感染症防止対策で施設の送迎車は定員を下げるために家族送迎が増えているっていうのに、市は申請が増えないことを疑問に思わなかったのでしょうか?
もし施設の感染防止対策を知らなかったとしたら、現場に出向いて話しを聞いていなかったと言うことになります。

クラスター発生を防止するため日々懸命に努力しながら利用者を受け入れてくれている施設と、市の温度差を感じずにはいられません。

市は職員研修で「いちはら愛を真ん中に」ってフレーズを掲げてたけど、そこに本当の愛があるんかい?と問いたい。
もう、本当に頭にきちゃった!

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このブログを上げた翌日、担当課から説明充足だったと連絡が入りました。
助成制度ができた経緯は、当時就労移行支援の施設が生活介護施設になったため、今まで就労移行で利用していた方を継続して支援するために生活介護施設利用者も対象にしたとの事です。
その後の法改正により、現在では生活介護利用者は対象になりません。
お詫びして訂正致します。


議会リポート126号完成!

2022年05月06日 | 日記

3月議会の報告「議会リポート126号」が刷り上がり、今朝事務所に届きました。
午後からボランティアさんに来てもらって、郵送と配布の準備。
小沢さんも私も、黙々と作業に集中するこの時間がたまらなく好きなんです。

皆さんのおかげで、あっという間に仕分けが完了しました。

さて、今回の議会リポートの内容は・・・
・脱炭素社会への覚悟が見えない市原市
・教育行政の危機? 市長部局が手順を踏まずに介入
・令和4年度予算案に反対
・「市原版スクールソーシャルワーカー」新たに配置
・コロナ対策でエッセンシャルワーカーへの配慮を求める要望書
・政務活動費の不正受給問題

毎回、読んで下さる方に分かりやすく伝えられる紙面作りを検討し、何度も編集会議を開いて作成したものです。


各地域でポスティングをして下さるボランティアさんや福祉作業所に委託してお届けしていますが、残念ながら市内全部を網羅できていません。
ポスティングされていない地域にお住まいの方で、お散歩がてらご近所にポスティングして下さる方を募集中です!
いちはら市民ネットワーク 21-1907まで、ご連絡下さい


義母の老い

2022年05月05日 | 日記

ゴールデンウィーク中に岡山に帰省してきました。
独居の義母は88才。
料理がとても上手で帰省する度に美味しい手料理を振る舞ってくれたものですが、一人になってからは殆ど作らなくなり、近所のスーパーでお惣菜を買って食べるようになりました。

数年前にデイサービスやヘルパー派遣などの福祉サービスを使えるよう手続きをし、一時は利用していましたが、「性に合わない」と断ってしまい、家に籠もる生活が続いています。
2年ほど前からは、物が無くなったとか、買ってもいない物が置いてあるなど、家に侵入者がいる事を暗示させる言葉が出始めました。
ドレッシングや長靴をわざわざ他人の家に置いていくなんてあり得ない・・と思うのですが、本人は真剣です。

認知力の低下を心配して、神戸市に住む義兄夫婦が度々泊まりに行ってくれているのですが、「歩かないと寝たきりになる」「もっと歩きなさい」と言う義兄の言葉に、義母は追い詰められているような・・・。
いつまでも親には元気でいてほしいと思う息子の気持ち。
もう88才なんだからしんどいという母親の気持ち。
どちらも分かるんだけど、私はやっぱり義母がこの先どう生きたいと思っているのかが気になるのです。

滞在中にポロッとこぼした義母の言葉。「お迎えが来んからなー」
ドキッとした瞬間でしたが、今を生きることで精一杯なんだと感じました。
親の老いを受け止めるのは、案外難しいものですね。