国土交通省が公募した「グリーンスローモビリティの活用に向けた実証調査支援事業」に採択された、千葉市の取組みを視察してきました。
グリーンスローモビリティとは、電動で自足20km未満で公道を走る4人乗り以上のパブリックモビリティのことを指します。
小さいものだとゴルフ場のカートとえばイメージがつくでしょうか。
CO2排出が少ない電気自動車なので環境負荷を抑えられることや、小型なので狭い道でも走らせることができるので、高齢化社会でバス停まで歩けないといった問題を解決できる仕組みとして注目されています。
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市民ネットの有志と千葉モノレールの桜木駅から乗車体験。
実証実験中(11月1日~11月19日)で、料金は無料です。
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7人乗りですが、昨日からスタートしたばかりなのでドライバーが運転に集中できるよう、発車時刻の時間管理やアンケート用紙の配付や回収などを行うスタッフも添乗しているため、乗客は5人まで。
乗り心地は良く、ゆっくり走っていると、まるでテーマパークのアトラクションみたい。
途中で雨がぱらついてくると、ビニールカバーで覆うので濡れる心配はありません。
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ルートはこちら桜木町内。ぐるっと1周すれば、ちょうど1時間。
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時速20Kmなので幹線道路を走ると渋滞を起こしかねないので、そこは最小限にしたルートを設定しています。ほとんどが住宅地内の道路。
乗降箇所は17か所あり、スーパーマーケットでは駐車場に入って店の出入り口付近で停めてくれるので、これは高齢者にとっては助かりますね。
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午後からは千葉市の交通政策課の方に話を伺いました。
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千葉市では市のコミュニティバスを走らせていますが、高齢化への対応や加曾利貝塚縄文遺跡公園へのの交通アクセスを充実させたいということで、グリーンスローモビリティに着目し国の募集に手を挙げたそうです。
ドライバーの資格は26才以上の普通運転免許保有者で事前に講習を受けることになっています。
公共交通では運転手不足が課題になっているので、こうして地域住民を巻き込まなければ運営は難しいのですね。
ドライバー登録者数は7割が地元住民。この他に市職員、バス会社からも無償で助っ人応援してくれています。
今回の実証実験で、高齢者の外出機会が増えるのか・桜木駅の利用者が増えるのか・地区内の移動が便利になるのか・地域主体で運行できるのか、といったことを検証されます。
本格的な導入にはクリアしなければいけない課題もありますが、何よりも職員の方の熱意が感じられたことに感銘を受けました。
この機会をセッティングしてくれた、千葉市議会の渡辺忍さん、有難うございました!