薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

バリアを作っているのは誰?

2021年06月30日 | 障がい

以前市民ネットの仲間と市の南部へ視察に出かけた時、駅前に完成したトイレのバリアフリーに疑問を感じたことがきっかけで、議会質問に取り上げることにしました。
予算審査時のオストメイト対応の計画は何処へ?といった所でしょうか。
その時のブログはこちら⇒トイレのバリアフリー度は?

その他に、共生社会の実現に向けた取組みとして、重度障害児や医療的ケア児にスポットを当てたインクルーシブ教育と、誰でも参加しやすい成人式について取り上げます。

市原市の成人式は、市内12カ所で地区ごとに実行委員会を立ち上げて企画・運営をしているんですが、私が伺う地区では在籍していた中学校別に席が設けられ、これでは特別支援学校に通学していた人にとって居場所がなく参加しにくいのでは?と常々思っていたのです。

来年4月には民法が改正され、成年年齢が18才に引き下げられます。
市原市では今後の成人式も20才が対象となりますが、これを機に実行委員会で共生社会を意識して取り組んでほしいと思っています。
これはトイレのバリアフリーにも共通することで、障害者の社会参加を拒むバリア(障壁)を取り除いてほしいということ。
それは私たちの意識一つで変えられるものだと思っています。

 


固定観念を捨てれば・・・

2021年06月08日 | 日記

令和3年5月21日、市原市が千葉県内の自治体として初めて内閣府から「SDGs未来都市」に選定されるとともに、「SDGs未来都市」の中で特に先導的な取組である「自治体SDGsモデル事業」にもダブルで選定されました。詳しくはこちらを⇒市原市

これを記念して、今日、SDGsのバッジが全議員に配られました。
もう2年前の事ですが、議会でSDGsを真っ先に取り上げたのが小沢さん。
それ故に、私たちは1年以上も前からこのバッジを付けていただけに、今更もらっても・・・という思いがしたんですが、ふとひらめいた!

これ、ピアスにできないかなっ?て。
私はピアスしてないので、小沢さんが付けてみると・・・。

なかなかイケる!
提出された議案に目を通す前に、朝から会派室で大騒ぎ。

バッジという固定観念を捨てれば、オシャレなアイテムに変身するのです。
何事も常識を覆せ!って事ですね。


福祉避難所の運営訓練

2021年06月04日 | 障がい

市が初めて行った福祉避難所の開設・運営訓練を見学させてもらいました。
場所は市原特別支援学校の体育館です。

市内には30カ所の福祉避難所(市の保健福祉センター、高齢者施設、市原特別支援学校など)が指定されており、そのうち24施設(31人)が参加して避難者役と施設運者役に分かれて訓練が行われました。
避難者役の想定も様々です。

認知症で夜は徘徊する、臨月の妊婦、知的障害があって大声を出してしまうなど、とてもリアルな想定で、このような方々が一気に押し寄せてきた時の対応は相当大変です・・・。

しかも今はコロナ感染防止対策も必要です。

テントが設営され、家族毎に入居。

こちらは段ボールベッド。

一連の訓練を終えた後、質疑応答がありました。
受付は来られた順番で良いのか? ここは福祉避難所だから平等が大事なわけでなく、優先順位を決める必要があります。
本来なら1次避難所に行くべき元気な方が来られた場合は? 福祉避難所の運営を手伝ってもらうよう頼んで入れれば、足りない運営者を補充することができます。
介助犬を連れて来られた場合の対応は? 介助犬はその人の目なので離すことはできないため、避難場所を端にするなどの工夫をする。
などなど。

訓練中には「シートに番号を貼れば良いね」という声もありました。
体育館にテントがいっぱい連なると、トイレで一旦離れてしまえば自分のテントを探すのも困難かも。
こんな事も、訓練して初めて気付ける事なんでしょうね。

それにしても、避難所の運営は本当に大変だとつくづく実感しました。