12月議会は残すところあと1日となりました。
昨日は午前中にH30年度の決算関連議案に対する賛成討論を行った後、午後からは個別諮問で登壇しました。
テーマは医療的ケア児者とその家族への支援体制です。
医療的ケア児者とは、日常生活を送る上で経管栄養や痰の吸引、導尿、人工呼吸器などの医療行為を必要とする人のことです。
こういった「特別なケア」が必要な子どもに対して、市の園や学校の扉は閉ざされているのが現状です。
よくあるのが「何かあったら大変ですから」という言葉。
「じゃ、何が起こると思いますか?」と聞いても、ほとんどの人は答えられない。
要するに、何も知らないから不安で言い訳してるだけなんだわ。
ちゃんと知って、何が起こるかを想定して対策を立てれば良いだけなんだけど。
無知がゆえの誤解の恐ろしさを言おう。
胃に直接チューブを入れる胃瘻からの経管栄養は、経鼻チューブに比べると肺に入ることがなく至って安全ですが、医療的ケアだから怖いと思われている。
じゃあ、お口から食べていれば安全なのでしょうか?
そんなことはないんですよ。
サイレントアスピレーションと言って、誤嚥してもむせない人もいるのです。
身体が重度で姿勢が保てない人や高齢で反射が衰えた人も同じで、経口摂取より経管栄養の方が安全なこともあるのです。
医療的ケアのリスクに目を向けるのではなく、ちゃんと見て聞いて知ってほしいんです。
あれれ・・・質問テーマの内容から大幅に反れてしまいましたね。
医療的ケア児者の支援を考えるために、ザックリ言えばこんな質問内容。
①詳細な実態調査が必要
②教育・保育施設、学校の受け入れ体制の整備が必要
③日常生活用具の給付に蓄電池や発電機を加えること
④避難所での医療的ケア児者の受け入れ体制
災害時の支援も、園や学校の受け入れ体制を考えるのも、医療的ケア児者の実態把握なくしてはできません。
市は、どうするのか?
うちの息子も医療的ケアが必要なだけに、想いを込めて登壇しました。