薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

9月議会のご案内

2016年08月30日 | 日記

昨日から9月議会が始まりました。

通常の定例会に加えてH27年度の決算特別委員会があるので、一か月の長丁場です。

自分の体調は勿論ですが、息子の体調管理も万全にしなければ!

登壇日は9月13日(火)です。時間は午後1時30分になるかと思います。

是非、傍聴にいらして下さい。

質問の内容は

1.市立幼稚園及び市立保育所再編成計画について

 (1)障がい児の受入れ体制について

 (2)関係機関との連携強化について

2.学校給食におけるアレルギー対応について

H30に幼稚園と保育所を一元化して認定こども園になるんだけど、障がい児の受け入れ体制はどうなるのか?配慮が必要な子どものことを、計画の当初からしっかり考えて取り組んでほしいという思いがあります。

学校給食では、食物アレルギーがあるために献立の一部を家から持参したり常時お弁当を持たせている家庭の負担を考えて、アレルギーに配慮した献立づくりや除去食を提供できる調理場の早期建設を願って質問します。

近隣市の献立はどれくらいアレルゲンが入っているのかを知りたくて、今日は木更津市を訪問。

木更津市は庁舎建て替えのため、現在は2か所に機能を移しています。

私が伺った学校給食課はショッピングセンターのなかにある朝日庁舎です。

 

市役所での用事を済ませた後、買い物ができるって便利ですよねー。

ドーンと構える市役所が多いけど、複合施設はやっぱり魅力的です。

 

 


人生初の110番通報

2016年08月28日 | 日記

暑さが和らぎ、市民ネットワーク通信のポスティングで地元の飯沼を歩き回っていたら、なんだか気になるオジサマに遭遇。

道端にへたり込んで、うずくまっている。

「大丈夫ですか~」って声をかけると、「ちょっと休みたいんだけど、公園はどこ?」

一駅先の姉崎まで歩いて帰るとか、下痢して食べていないとか、聞いてしまうとほっとけないのが私の性分。

姉崎までは相当な距離なのに、足元はスリッパ。手にはスーパーのビニール袋をさげ、その中には空っぽのペットボトル。

公園まで案内しようと歩き始めると、フラフラして後ろからくる車を避けられない。

あー、こりゃダメだと、携帯電話で初めて110番しました。

15分経って2人の警察官がバイクできてくれて、事情を話してから私はその場を去ったのですが、ポスティングを終えて公園に戻るとまだいる!

パトカーが止まっていて、4人の警察官に囲まれたオジサマ。

これまたほっとけなくて、「お父さーん、おまわりさん心配して来てくれたね。有難いね」と声をかけると、「ちょっと休んだら一人で帰るよ」って返答。

家まで送ろうとする警察官も、説得に応じないオジサマに手間取っている様子。

「うわー、パトカー来てるよ。ちょっと中を見せてもらおうよ。私見たい見たい!こんなチャンスないよ」と言いながら手をとると、ようやく立ち上がりパトカーに乗ってくれました。

オジサマを乗せたパトカーを見送ってホッとしましたが、なんで警察官が4人もいたのにオジサマを説得できなかったのでしょうか?

その気にさせる話術を身に付けてほしいものです。

ちょっと認知症が気になるオジサマ。家にたどりつけたかな?


元気をもらった1日

2016年08月25日 | 日記

議会が近づき、質問の準備に追われてしまい、やり始めると他のことが手につかなくて、ブログの更新もなかなかできず・・・・。

活動の報告も議員の仕事の一つなんですけどね・・・。

先日は児童養護施設「平和園」の「手づくりコンサート」に行きました。

昨年初めてこのコンサートを見て、子ども達のパフォーマンスに感動!

ハンドベルの演奏や歌、ダブルダッチ(2連縄跳び)、一輪車やダンス、オカリナ演奏など盛りだくさんで、観客を飽きさせません。

毎年楽しみにしている方も多く、会場は満員!

市原市内の老人施設や県外でコンサートを開催していることもあってか、皆堂々としていてステージ慣れしています。

でも、やっぱり子どもらしい可愛さがあって、なんとも温かいコンサートでした。

いろんな理由があって親と離れ施設で生活している子どもさんですが、このステージを見た誰もが逆に励まされたのではないかと思います。

もちろん私もその一人です。

手づくりコンサートの後は、息子がお世話になっている障がい者施設の納涼祭に。

クーラーが効いた室内でしたが、熱気でムンムン。こちらも会場は満杯。

市原で活躍している「飛翠迅」のパフォーマンスに、利用者さんも楽しそうに一緒にダンス。

中庭では焼きそば・自家製パンのホットドック・かき氷・フライドチキン・カレーライス・焼き鳥の出店があり、職員の方が汗を流しながら作っていました。

どれも美味しいんですよ~。

数日前から準備されていたことを知っているだけに、職員の皆さんには本当に感謝です。

日中は暑かったのですが、帰りがけにはスーッと涼しい風が吹いていました。

さあ、議会の質問準備にもうひと頑張り!

 


市原市の財政を学ぶ

2016年08月13日 | 日記

昨年から2度にわたって、立川に泊まりがけで行った財政講座。

全国から議員が集まり、毎回大盛況です。

その講師・大和田先生を招いて、4回シリーズで市原市の財政を市民の方と学んでいます。

今日は2回目の講座で前回以上に多くの参加がありました。

具体的な数値がなく、「~を推進します」 「~を図ります」 「~を目指します」 と羅列された現在の改訂総合計画に、ざっくりメスが入りました。

この改訂総合計画を初めて読んだ時、目指す目標の数値がなく抽象的なのでビックリしたんですが、どの自治体の総合計画もこんなもんなのだろうと思ってしまってたんです。

でも、しっかり数値を入れて目標を設定している自治体もあるんですね。

確かに企業なら、こんな計画は計画とは言えない。1年間で売上を20%アップさせるとか、30店舗増やすとか必ず具体的な数字があります。

数値を入れなきゃ達成度を評価することができず、分析もできない。最終的には課題を解決していく手立てが見つけられない。

先日行われた事務事業の総点検でも、事業に対する評価の仕方があいまいなことが指摘されていました。

来年度には新しい総合計画が実施されます。抽象的でなく先をしっかり見据えた計画となるよう、チェックしなければ!

大和田先生の財政講座は「習うより慣れろ」がモットーで、市の決算カードを見ながら自ら表を作成していきます。

これは歳入の体系。

他にもいろんなシートがあり、書き込みながら市原市の財政を経年推移で学んでいます。

冒頭で「いやー、市原市は問題だらけだ」と、大和田先生。

あと2回の講座で、しっかり学んでいきます。


国民年金で暮らしていけるのか?

2016年08月10日 | 日記

市民ネットでは市の出前講座「おでかけくん」を呼んで、勉強会を開いています。

6月は健康保険について、今回は国民年金について学びました。

いやー、年金は複雑ですねー。

説明を聞きながら「ふんふん」とうなずいていたけど、説明しろと言われたらサッパリお手上げ。

20才から60才になるまでの40年間、保険料を全て納めて満額の年金(老齢基礎年金)がもらえる。その額は780,100円。ひと月に換算して65,000円。

しかしH26年度に支払われた年金額は457億円で、受給者数で割ると一人あたりの平均受給額は656,000円と聞いてびっくり!

ひと月に55,000円弱の年金で、どうやって暮らしていけるのでしょうか?満額でも厳しい!

以前ニュースで切り詰めた生活を送る老人の暮らしぶりを見ました。

食事は質素を越えるもので体を維持していくにも不充分。電気代を節約するために暗くなっても電気をつけない。エアコンなんて以ての外。

それでも生活保護のお世話にはなりたくないと闘う姿に、胸が締め付けられる思いでした。

この猛暑のなかで、クーラーどころか扇風機も使わない、いや使えない人もいるのでしょう・・・。

人として最低限の生活が保障される年金でなきゃいけない。

改めて国民年金の問題を考えさせられました。

10月12日の午後は出前講座「おでかけくん」を呼んで、介護保険の学習会を開きます。

是非、ご参加下さい。場所は市民ネットワークの事務所です。

市の職員が説明する出前講座「おでかけくん」は、市内在住・在勤・在学で、概ね10人以上の団体で利用できメニューも豊富。

無料ですので、知りたいことがあれば利用して下さいね。

 


授産所施設にも経営の視点を

2016年08月08日 | 日記

前回の視察報告の続きです。

8月3日~4日の視察2日目は奈良市に出向き、奈良県の受託事業をしているNPO法人チャレンジ起業支援隊の取り組みを伺いました。

全国の地方新聞と共同通信社が、地域再生に取り組む団体を対象に創設した「第1回地域再生大賞」の優秀賞を受賞した団体です。

チャレンジ企業支援隊(GMS)は、パナソニックに勤めていたOBで勉強会を開いていたのが、そもそもの始まり。

各々がもっている知識や経験を活かして社会貢献をするため、中小・ベンチャー企業の支援を行なうことを目的としてスタートし、現在はNPO法人などの公益団体の支援をする「NPOの中間支援組織」も行なっています。

NPOの中間支援組織って聞きなれない方も多いでしょう。

NPOは全国で5万ほどありますが、2割は人材育成や資金面で活動が行き詰まっていて創設当時の活動が維持できないという課題に直面しています。

困っているNPOを支援し活性化するのが「中間支援組織」なのです。つまりNPOを支援するNPOってことです。

公共サービスを市民との協働で進めていく昨今の流れのなかで、市民団体であるNPOを支援する中間支援組織が市原市にも必要だと6月議会で取り上げただけに、夢中で話をききました。

企業のOBだけあってビジネスの手法で支援するのがGMSの特徴で、事業計画の策定をし徹底的に検証をして自立できるよう支援していくのです。

障がい者働きがい支援事業として、授産所施設の支援もしています。これが興味深かった。

障がい者の授産所施設は福祉の世界で、賃金は月に1万円。それを倍の2万円を目指すために、経営を見直すのです。

問題点や希望を聞き、販売や工賃の中間目標を設定、課題を絞り込んで、方針をまとめて月別や推進計画などの事業計画を作る。経営の視点で、どの段階でも具体的な数値(指標)を入れていくのだそうです。

有名なデパ地下のチーフや県下で一番人気店のパン屋さんなど、その筋の著名な方を講師に招いて研修。その費用は知り合いを通じて紹介してもらうので、ほぼ無料。ネットワークが強みです。

こうした研修によって商品の質が変わり、それが確実に賃金に返ってくることで、やる気がおこり毎年給料が上がっている事業もあるのです。すごい!

福祉の分野にビジネスの手法を持ち込むなんて、目からウロコでした。

このお話を伺った場所はJR奈良駅前にある「はぐくみセンター」

NPO法人チャレンジ起業支援隊は事務所を持たず、必要な時にここのスペースを借りて活動しています。事務所がなくても、これだけの支援ができるなんて!

説明して下さった山崎理事長さんと。

ここには保健所と教育総合センターがあり、上層階には、こんなブースが。

「ものづくり工作室」

キッズドームシアター

シアターってプラネタリウムなんです。

写真は撮れませんでしたが、親子でにぎわっていました。

1階は奈良市ボランティアセンターで、登録されたボランティア団体のファイルがずらり並んでいます。

分野ごとに置かれているので、見やすいですね。

いろんな人が行き交う場所にあることで、ボランティア団体のニーズが広がるのではないかと思います。

市民と行政の協働を進めていくには、NPOやボランティア活動が活発になるための支援が必要だと感じました。  


奈良県橿原市「子ども総合支援センター」

2016年08月04日 | 障がい

障がい児や発達が気になる子どもの発達支援は、ほとんどの自治体では児童福祉の所管。

市原では就学時になると支援は発達支援センターから教育センターに代わるため、支援がぷっつり途切れてしまうこと。

子どもにとっても親にとっても不安。この問題を6月議会で小沢議員が取り上げました。

そこで福祉と教育の両面で支援している、奈良県橿原市の子ども総合支援センターを視察しました。

センター長が教育総務副部長とは驚きです。

子ども療育課と教育支援課がそれぞれの課を越えて関係を深め、支援の隙間を埋めることをキーワードにしているんです。すごい!

2つの課が協力し合うに至るまでには、地道な努力と熱い想いがあってのことです。

普段は幼稚園や保育所に通う子どもたちが、理学療法・作業療法・言語療法・音楽療法・臨床心理士による個別指導など、個々の必要性に応じて療育を受けています。

その内容を幼稚園や保育所と情報共有し、子どもの発達を両者で支援するためにケア会議を開いています。

幼稚園や保育所の担任や園長が支援センターにきて子どもの様子を見たり、逆に幼稚園や保育所でどのようにすごしているのかを見に行くこともあります。

就学後は同じように小学校とケア会議。

「私たちは黒子。子どもの活躍の場である幼稚園や保育所、学校との連携を大切にしています」 ステキな言葉ですよね。

療育を受けながら就学後につながっていくことは、親にとって安心できるものです。

これは訓練室。

 

次は理学療法士が作った道具。ビー玉を上から落とすとコロコロ転がっていきます。

「赤い所に入れよう」 うまく自分の手をコントロールできるかな?

訓練は楽しくなきゃ続きません。

 

次は体を使ってみよう!バランス感覚を養います。

左はセンター長(教育総務副部長)さん。右は笑顔で童心に返った小沢議員。

 

可愛いトイレで、排泄トレーニング!

奈良県立医科大学との協定で医師の派遣があり、医療との連携も大切にしていて、ちょっと驚いたのは国内でも少ない児童精神科医が奈良には多いこと。

大きな病院でなくても、発達障がいを診断できて処方できるクリニックが幾つかあるんです。

基本的に母子通園なので、通園児の療育の間、兄弟を姉妹を預かってくれるボランティアさんがいることも驚きました。

母子が療育に集中できる。これってすごく大事なことなんです。

ここがお預かりルーム。

療育を終えた子どもさんも、ここで遊んで帰ることもあるようです。

今回の視察は少数会派の議員4名で行きました。

左から竹内議員、大曾根議員、小沢議員、私。

 

この後は古き街並みを保存している橿原市今井町へ。

障がい者就業の場「ブリッジ」も、街並みに溶け込んでいます。

 

翌日の視察は後日報告いたします。 


懐かしの場所に山本県議

2016年08月02日 | 日記

数週間まえに「関西で良い視察先ある?」と、山本県議から電話があり、大阪府堺市の発達支援センターと大阪府立母子保健総合医療センターを紹介しました。

今朝、山本県議に会うと、視察のことブログに載せたよとのこと。てくてく友子で検索して下さい。

どちらも息子がお世話になった所です。

5年間通った発達支援センター「つぼみ園」は、医療と保育を提供する療育園で、肢体不自由児の「第1つぼみ園」と知的障がい児の「第2つぼみ園」があり、当時それぞれ40名の定員でした。

当時は措置制度で全員が週5日の通園。4クラスに分かれて、それぞれに担任が2~3名。

理学療法士5名・言語聴覚士2名・作業療法士2名がいて、週に3日は訓練があり、ナース2名がクラスを回ってケアにあたっていました。

親の学びとしてナースによる医療の勉強会や講師を招いた学習会が開催され、先輩ママの話を聞く会などもありました。

わからないことや不安に思うことは、いつでも聞ける。そんな良さがあり、子ども達の成長を皆で見守り育ててもらえた場所でした。

あー、懐かしい。

息子の卒園後は通園日数はそれぞれが決められる契約制度になり、どうなったのか知りたかったところ、山本県議からもらった資料に目を通すと、ワーオ!

いくつもの登園パターンがあり、がっつり週5日から週2日やひと月に数日など、さまざま。

いろんなニーズに応えているんですね。おまけに土曜日だけの登園もあったり、ビックリしました。

全員が通園バスを利用できるようにと20台ですって!これにもビックリ。

息子が通っていた頃も、ほとんどがバスを利用し家の前まで送迎してもらってましたが、あの頃は開始時間を2つに分けていたので1台のバスが2コースを走っていたので10台もなかったのでは。

6年前に市原に来て、こんな療育園がないことに驚いたものです。

今現在も20年前に息子が受けた療育が、市原にはないなんて、本当に情けないですね。

この問題はじっくり腰を据えて取り組まなければ!

もう一つの大阪府立母子保健総合医療センターは、周産期医療と子ども病院が一つになった全国初の病院です。

私は妊娠中に胎児が先天性水頭症であることが判明し、この病院で出産。

帝王切開は産科のドクターが執刀し、オペ室の隣では息子を直ぐに検査するため、新生児科医と脳神経外科医がスタンバイしていました。

胎児に異常が見つかり出産後すぐ治療をしなければいけないケースや、双子や三つ子などハイリスク妊婦にとっては、なくてはならない病院で、出産してから子どもを別の病院に救急搬送することがないよう、建てられたのです。

6年前まで通院していたなじみのある病院ですが、山本県議のブログを見て、これもビックリ。

どんどん充実してきてるんですね。離れても嬉しい。

語り尽くせないほど思い出がいっぱいです。

いやー、この視察に一番行きたかったのは私ではないでしょうか。

今度帰省したら、訪ねてみたい!

思い出に浸りながら、とりとめのない文章でゴメンナサイ。

 

視察の詳細はてくてく友子をご覧ください。写真満載で、読み応えあります!