薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

千葉県特別支援学校PTA連合会

2015年10月31日 | 障がい

息子が生まれてからずっと続けてきた「智章日記」。

生まれた時いろんな病気をかかえて、いつ死んでしまうのかと思い、生きた証を残そうと書き始めました。

何時に起床して、何をどれだけ食べたか、排便、その日の様子などを1日も欠かさず綴って20年。

仕事を始めてからは空白が増える一方ですが、ここには息子の育ちと親の思いが集約されています。

そんな思いを、千葉県特別支援学校PTA連合会が主催する研究大会で発表しました。

テーマは「共に生きる社会づくりをめざして」

知的・身体共に重度の障がいをもつ息子が通っていた大阪府河内長野市立の小・中学校では、

支援学級に閉じ込められることはなく、通常学級で過ごす時間が多くあり、共に過ごす時間が息子への理解になっていました。

「何ができるかできないか」ではなく、どうすれば一緒にやれるかを考えてくれた友達。

そんな友達に囲まれ笑顔を見せる息子の存在が、友達を支えていたこともありました。

でも、千葉では重度障がい児が公立の学校に通うケースはまだまだ少ない。

専門性のある特別支援学校に通学することで、地域から埋もれてしまうというデメリットがある。

共に生きる社会づくりは、まず見て知ってもらうことから始めようよ。

ジロジロ見られる→見られるから外に出さない→出さないから珍しい→珍しいからジロジロ見る

この負の連鎖を断ち切るのは、私たちの行動次第。

そんなお話をさせていただきました。

千葉県特別支援学校PTA連合会は、国立・県立・市立の特別支援学校で組織されています。

視覚・聴覚・病弱・肢体不自由・知的、全ての障がい種が集まり活動しているのは全国でも珍しく、

年に4回開催される会を通して学校や障がい種を超えたつながりがあります。

H23・24年度は袖ケ浦特別支援学校が事務局になり、私が会長を務めていました。

そんなこともあって、古巣に帰った気分でした。

写真は現在の会長、千葉聾学校のPTA会長さん。

特別支援学校のPTA会長の中で数少ない男性です。(左の女性は手話通訳の方)

おおらかで人を包み込む魅力があり、今までにはない父親目線を取り入れた活動に期待しています。

 


第5回上総いちはら国府祭り

2015年10月24日 | 日記

本日から始まった国府まつり。

オープニングイベントでは市長挨拶の後、菅原孝標・源頼朝一行がステージに登壇。

勇ましい姿で口上を読み上げています。

かわいい五井幼稚園の鼓笛隊演奏や市原鼓友会の和太鼓演奏が会場を盛り上げてくれました。

私たち市議会は衣装に着替えて練り踊りに参加。

小沢さんとのツーショットです。

うろ覚えなのでどうなる事かと思っていたのですが、やってみると楽しいもんですね。

踊りのシーンを撮れなくて残念でしたが、どの議員も、議会事務局の方もノリノリでした。

踊りの合間の休憩時間は写真の取り合いです。

面白い扮装で踊る方を発見しました。

猫ひろしさんもいらっしゃったのですが、これまた踊っているので写真が撮れない。

たくさんの屋台が立ち並び、あちこちで良い臭いが漂っていました。

夕方からの大綱引きは、すごい盛り上がりで迫力満点!

そんな様子も人の多さで写真に収めることはかなわず、この盛り上がりと楽しさを知っていただくには、まずご来場を!

明日が最終日です。

是非、楽しいお祭りを体験して下さい。

 


これからの市原市に向けて

2015年10月22日 | 日記

先週から市内11地区で開催されている「市長と町会長で語ろう未来創生ミーティング」

現在の市原市総合計画は2015年までのもので、新たな総合計画の策定にあたって市民の声を聞く場のひとつでもあります。

ちょっと暗い話しですが、少子高齢化は全国的な問題ですが、市原市の高齢化は全国平均より少し早いペースで進んでいくんですって。

それによる税収入の減少に加えて増える一方の扶助費、そして一気に押し寄せる公共施設の老朽化。

家庭でたとえると・・・。

父ちゃん定年退職で働き手は一人息子だけ、じいちゃんばあちゃんは介護が必要で医療費もかかる、家の修理もせなアカンのに定期預金はちょっとしかあらへんで~!、家計を切り盛りする母ちゃんはどうしたらえーの!?  という状態。

効率的な行財政運営が必要になり、大きな舵転換を迫られている状況なのです!

今日までに10地区を終え、私は7地区に出席しました。

これは72町会がある五井地区会場。

地区ごとに1~3町会の取り組みが発表され、町会長さんの熱い思いを感じました。

ちょっと残念なのは、「市長と町会長で語ろう・・・」というには語り合う時間が少なすぎることです。

ひと言も発言できない町会長がほとんどで、不満の声が漏れ聞こえました。

集まった町会長さんは地域の状況がわかっているだけに、言いたいことがたくさんあるのだと思います。

行政主導ではない意見交換の場にしてもらいたいものです。


息子の気持ちを知りたい

2015年10月19日 | 障がい

週末は外出が大好きな息子のための「お出かけ日」。

多忙になってきましたが、なんとか時間を作って出かけています。

それは息子の楽しみだけでなく、障がい者の存在を知ってもらいたいという意味もあります。

障がいを理解するのは机上の勉強だけでは無理。

「見ることが知ることの始まり」で、まず外に出さなければ理解は生まれないんじゃないかな。

これは先週末に行った国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

ちらほら咲くコスモスの向こうに見えるのは、紅葉したコキア。

例年はこの時期に真っ赤になるようですが、今年は暑さのせいか紅葉始め。

広ーい公園の散歩が心地よかったです。

食物アレルギーがありミキサーでつぶさなければ食べられない息子の食事は、お弁当にして出かけます。

外出先ではお父さんが食べさせてくれます。というか、私とは食べてくれない。

言葉を話せたら、言いたいことがいっぱいあるんだろうなー。

「オカン(関西弁で母親のこと)はウザイ!」 とか、「俺が思ってることは、そうとちゃう!」

たまには「なんでわからんねん、アホー!」と叫びたい時もあるんだろうか?

どんなに愛情を注いでも、息子の本心はわからないもの。

表情や体の動きで察するしかありません。

でも「察しているつもり」でしかないのかもしれませんね。

今日は朝から農業センターの「いーでんいーでん収穫まつり」に息子を連れて行ってきました。

市内産の農産物や地域伝統の「ふるさとの味」をPRするためのまつりです。

爽やかな秋を感じられる会場には、農産物や加工品が並んでいました。

美味しいものをいただいた後、牛久までドライブ。

車内で「あっ、あー」と声をあげる息子は、楽しんでくれたかな?

母は、あなたの気持ちを知りたい!

21年間わかりきれない気持ちを探ることが、母のライフワークになっています。

 


小湊鉄道「里山トロッコ列車」の視察

2015年10月16日 | 日記

さて、これは何でしょう?

小湊鉄道が11月(予定)から走らせるトロッコ列車です!

先頭の機関車は小湊鉄道が大正時代に輸入した、ドイツのコッペル社製を原寸大で復元したもの。

石炭ではなく、クリーンディーゼルのエンジンを搭載した現代版に生まれ変わりました。

でも、ちゃんと蒸気は出るんですよ。もちろん汽笛も!

里見~養老渓谷間の9.2キロをゆーっくり走り、平日は2往復、土休日は3往復の運行を予定しています。

里山との一体感を大切にするために、客車の2両目からは窓がありません。

つまり里山の文化やそこで暮らす人の生活、風と空気を感じてもらう道先案内人ということです。

こんな機会は逃すまい!と、運転席に座ってみました。

目の前には、さっぱりわからないスイッチと計器が・・・。鉄道ファンに怒られますね。

小湊鉄道が大正時代に輸入した蒸気機関車は、今回復元したドイツ製1台とアメリカ製3台。

アメリカ製の3台は、この通り現存しています。

1922年にフィラデルフィアで製造された車両は圧巻!

鉄道ファンでなくても魅了されちゃいます。

蒸気を上げながら汽笛を鳴らし走った姿を思い浮かべ、日本の原風景ともいえる里山を背景にして走る現代版のトロッコ列車。

乗るも良し、走る姿を見るも良しです。 


新人議員の視察会

2015年10月14日 | 日記

3連休いかがお過ごしでしたか?

秋は行事が多い季節。市民体育祭や敬老会に参加させていただきました。

参加されている方からお話を伺うのも貴重な学びになりますが、ご一緒する機会が多い保坂議員と

塚本議員からは、いつも地域の特徴を教えていただき有難いです。

今日は11名の新人議員で、視察にいきました。

まず、福増クリーンセンター。

現在、第2工場は改修工事中です。

私たちが出すゴミがどんなふうに処理されているのか。

これは第1工場。集められたゴミがここに投入されます。

 

ゴミを安定燃焼させるために、クレーンでゴミを釣り上げて撹拌しているところ。

日中は2台のクレーン操作を従業員がしているんです。

一掴み2トン!のUFOキャッチャーみたい。

ここから焼却炉に投入されたゴミは乾燥・焼却という過程を経て、その余熱で作られた蒸気を利用した「憩の家」も見てきました。

1日の利用者は約400名。

週末は込み合い、レジャーで訪れた他県の利用者も多いとか。

でも利用料は皆同じって、なんだか不思議。

商魂たくましい大阪で育った私は、市税を払う市民と他県民に料金の差があって当然と思うんですけど・・・。

この後、農業センターに行き「市原市の農業」と「地産地消」についてお話を伺いました。

1時間余りの時間では消化しきれない程の内容を、コンパクトにまとめて話していただきました。

市原が誇れる農産物をアピールしたいですね。

自給率が低い日本。

家庭の経済力の問題もありますが、「安ければ良い」という消費者の意識を少しでも変えていく工夫が必要だと感じました。

 


国際福祉機器展

2015年10月08日 | 障がい

やっぱりすごい、国際福祉機器展!

3年ぶりに行きましたが、子どもを通所させている時間では全く見きれず消化不良。

開催期間の3日間通い詰めたいぐらいです。

何がすごいかって?

車椅子、ベッド・入浴用品、オムツ、義肢・装具、コミュニケーション機器に始まり、

福祉車両や住宅設備に至るまで、あらゆるものが揃っているし業者の数もハンパない。

それ以外にシンポジウムやセミナーがいっぱいあって学習もできる。

国立リハビリテーションセンター研究所の「障害者の防災対策支援」セミナーに参加しました。

 

写真は災害時に必要な備えのチェックリストを作るためのものです。

障がい者は生活支援機器が使えなくなることで、災害時に受けるダメージが健常者より大きくなることから、

「何が使えなくなり、何で代用するか」を考えることが備えの一歩。

一般的な防災物品から、障がい者に特化した必需品まで、多様な備えを提示することで、

自身の備えに対する気付きを与える効果が期待されるチェックキットです。

自助力を上げるためには、すごく有効!

このセミナー後に発表者の硯川博士とお話ししたところ、活用する自治体が出てきているとのこと。

高齢者にも適用できるので、大田区の高齢見守りネットワークでも活用されています。

市原市でも取り組めないかな~。そうだ、防災課に行こう!

 

これは、非常用階段避難車「エクセルチェアー」。

昇降タイプのものは100万円ぐらいしますが、これは「降りる」だけのものなので21万円。

しかも14キログラムと軽量。 公民館や図書館などに備えている自治体もあるとか。

この国際福祉機器展のブースには、以前住んでいた大阪で息子がお世話になった方もいて、

再会できるのも楽しみの一つです。

議員になった報告をして「また、来年も!」と、再会を誓い合いました。

9日が最終日です。ご都合つく方は是非、足をお運び下さい。

行かなきゃ損ですよ~!

 


「障がい者スポーツ大会」と「いちはら未来会議」

2015年10月04日 | 日記

今年は10月に入っても暑いですね~。

今日は朝から「障がい者スポーツ大会」に行ってきました。

障がい者団体や施設からたくさんの方が参加され、楽しんでられる姿を見て私も笑顔に。

私たち議員は、着せ替え競争に参加。

私は女子高生に変身したのですが、カメラにカードが入ってなくて写真を撮れず!

先日ブログにデータを移すため、抜いたままになってました・・・。

「なんちゃって女子高生」の姿はご想像にお任せします。

後になってIpadをもっていることを思い出したけど、もう遅い!

 

皆さん輪になってダンスに夢中。とても和やかな雰囲気で、見る側も楽しくなる大会でした。

午後からは「いちはら未来会議」に参加。

市原の未来像を市民と行政で考えていきましょう、という会議です。

作為抽出した4千名の中から選ばれた約百名の市民が集いました。

 

グループワークの様子です。参加者一人ひとりが熱い思いを語っていました。

議員は市民の声を市政に伝える代弁者ですが、一市民の思いを拾いきれないこともあります。

こうして市民の声を直接聞く場が必要ですよね。

今回は第1回目。2回、3回と会を重ねる中で、どんな意見が出るのでしょうか。

市民参加の試みに期待が膨らみます!


福祉避難所開設訓練

2015年10月02日 | 障がい

市の総合防災訓練では見ることができなかった福祉避難所。

今日は夕方から、市原特別支援学校の福祉避難所開設訓練に、息子を連れて参加しました。

息子にとっては初めての体験なので、どんな反応を見せるのかちょっと不安でしたが、気持ちを崩すことなく消灯時間の21時まで過ごせました。

18時半から説明があり、夕食時間。

 

これは非常食のシチュー。乾燥させた牛肉入り野菜をお湯に入れると出来上がり!

温かいものは、この時季でもほっこりしますね。

 

バナナ、ビスケット、パン、ソーセージも。

食後はプライバシー保護のための間仕切りの作成。

段ボール2枚を貼り合わせるだけで、かなりの効果がありました。

 

床に敷いてあるのも重ねた段ボール。息子には硬いけど、非常時としてはイケます。

この後、子どもたちは先生と校内の暗闇探検。

市原特別支援学校は知的・情緒障がいの子どもを受け入れる学校ですが、息子の母校・袖ケ浦特別支援学校から転任された先生がいて、安心してお任せできました。

ふと思ったことは、福祉避難所だから障がい者にとって安心できる場所なのではなく、知っている人がいてこそ安心につながるのですね。

21時の消灯。

 

足元を照らすランプが置かれ、ちょっとロマンチックなムードに。

訓練は明日の朝8時までですが、私たちはここで帰宅しました。

来年は宿泊してみようと思います。

 


決算審査特別委員会が終了

2015年10月01日 | 日記

24日から始まった「決算審査特別委員会」が、昨日終了しました。

5日間の傍聴を終えての感想は・・・・

「傍聴でも疲れた~」が正直なところです。

でも新人議員にとっては、様々な事業の内容や取り組みの意味、課題を知ることができ、この5日間は貴重な学びとなりました。

季節の変わり目で息子の体調管理に気を使いましたが、元気に乗り切ってくれました。

「偉かったねー」とほめると、得意気にポーズをしてくれました~!

 

21才の男子!ですが、いつまでたっても超カワイイ存在です。

明日は息子を連れて、市原特別支援学校で行われる「福祉避難所開設訓練」に参加します。