市民ネットワークでは毎月第4金曜日に「おしゃべり介護喫茶」を開催しています。
店主は介護歴19年、現在も実母の介護をされている喜多さん。
ネット通信の106号・107号で、喜多さんの「店主のつぶやき」を載せたこともあって、参加される方が増えてきました。
介護を悲壮に感じさせず、飾らない喜多さんの魅力で、今日もたくさんの方が集まりました。
でも、話題は介護のことばかりではありません。
今日は私の息子の話し(重度の水頭症で歩けない、話せない、自分で食べることができないので親の介助が必要なこと、オムツをしていることなど)から、1年前に起きた障がい者施設「やまゆり園」の事件の話になり、「重度障がい者が役に立たないという考えは、だんだん能力が落ちてくる高齢者の存在も否定する思想だ」「生まれてきたからには存在そのものに意味がある」と、人権問題にまで発展する熱いトークが繰り広げられました。
私が「おしゃべり介護喫茶」が好きな理由は、介護に疲れた者同士で慰め合う場ではなく、介護や病気を通して色んな話しをしながら元気になれる場だからです。
今日ちょっと嬉しかったのは、夜中にオムツ交換をしなければならず夜ゆっくり眠れないという話を聞き、パッドのビニール側をはさみで切ってパッドとテープ式のオムツの両方に尿を吸収させる方法を前回お伝えしたところ、これがとても役立ったとのこと。
今日はオムツかぶれの予防にワセリン塗布をおすすめしました。安価なワセリンはハンドクリームにも使えるんですよ。
息子を育ててきた中で得た知識が役立つことは、私にとっても嬉しいかぎり。
そういえば息子の年齢と同じ23年の介護歴が私にもあったのですね~。こんな生活が当たり前になってしまっていたけど、今更ながら気づきました。
嚥下(飲み込み)が困難な人の食事形態の工夫など、お役に立てる情報をもっと伝えたいなー。