薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

鶴舞地区の嘆き

2020年01月24日 | 日記

議会が終わるごとに市政報告と市民の声を聞くために、市内各地で「まちづくりの集い」を開催しています。
今日は鶴舞地区での開催。


話題は主に、旧鶴舞青年の家の利活用について。
平成18年に県から市に譲渡された鶴舞青年の家は、主に和光大学のセミナーハウスとして利用されてきましたが31年3月で利用は終了。
グランドやテニスコートは地域住民に開放され、ボランティアなどの活動拠点としても利用されていますが、施設管理をしてきた地域団体の高齢化により維持が困難になってきたことから、市は公募型プロポーザル方式で民間へ有償譲渡することになりました。

市は昨年11月に地域住民に説明会を行いましたが、地域住民にとっては寝耳に水。
12月には再度、市と意見交換会が行われましたが、地域住民が納得できるものではなかったのです。

まさに今日がプロポーザルの決定日。
「期間がなさすぎ」「地域にもっと早く情報を提供してほしい」との声が。
それというのも、鶴舞地区は昔から残土や産廃の不法投棄などに悩まされてきたからです。

市は売却の条件として、残土・産廃業・風俗営業は禁止するとしても、これは10年間しか効力がない。
その先、どんな所に転売されても、市は介入することができないのです。

この他にも、旧鶴舞幼稚園では「楽習の館」として子ども達への読み聞かせや本の貸し出しなどを16年間も行ってきましたが、施設の老朽化により昨年3月から撤退を余儀なくされました。
地域で子育て、市民との協働と言いながら、こうして地域の活動拠点が次々に奪われていく鶴舞地区。
嘆く声をたくさん伺いました。

人口減少時代になって全ての公共施設をこのまま維持していくのは財政的に困難だから、施設の統廃合や民間活用、売却を進める「公共資産マネジメント」の方針は理解できるのですが、市民活動の拠点の維持も考えなくてはいけません。


アートミックス2020の説明会

2020年01月22日 | 障がい

息子が床ずれになって施設の通所もできず、私は思うように身動きがとれない日々が続いています。
昨日は3月20日から開催されるアートミックス2020について議会説明会があったため、息子を事務所において出席しました。

3年に一度の開催となるアートミックスは今回で3回目になります。
会期は3月20日~5月17日までの59日間、17の国と地域から約80組のアーティストが参加するそうです。
そして開催エリアが広がったのが今回の特徴でしょうか。

その一つが五井駅にある小湊鉄道の操車場です。
過疎化する南市原の活性化を目的として開催されてきましたが、これまで人口密度の高い北部の市民にとっては関心度が薄いという課題もあったので、アートミックスを市域全体で盛り上げようという試みなのでしょう。

多方面から公共交通を使って来る方にしてみれば、五井駅に降り立った時からアートミックスを感じることができますね。

これまでも廃校となった学校が会場として活用されてきましたが、今回は4年前に140年の歴史を閉じた平三小学校も新たな会場として加わりました。
こうして地域に愛された学校がイベントによって息吹が吹き込まれることは、地元住民にとっては願ってもないことだと思うのですが、エレベーターがない廃校舎に車椅子ユーザーは上がれず、障がい者への配慮はどこまで考慮されているのかが気になります。

決してエレベーターを付けてほしいというわけではないのですが、公金をつぎ込むイベントだからこそ、誰でも楽しめる配慮は必要です。
だって、今回のアートミックスを含めて、これまでにかかった費用は9億円以上になるんですから。


息子、床ずれに・・・

2020年01月16日 | 障がい

先週末から息子が発熱し、なかなか熱が下がりきらず家にこもりっぱなし。
朝は平熱だけど日中に熱が上がるというパターンを繰り返していた中、今日の昼はパワー全開で大好きなアニメのDVDを見て大声で笑いはしゃぐ姿にホッとしたのも束の間、夕方にオムツを替えるとわずかに血が付いている。

何じゃこれは?とお尻を見たら、皮がめくれてるではないか。
げげーっ。これ、床ずれやん・・・。

水分摂取を心掛けて経管栄養でバンバン注入してたのは良かったけど、その分頻繁にオムツ交換しなきゃいけないのに怠っていたこと。
以前から皮膚が固くなってて、床ずれにならないようにワセリンを塗るようにしてたけど、これも十分できてなかった。
その上、熱があってシンドイだろうと座位もとらせず日中もリビングで寝かせてて、お尻に体圧がかかりっぱなしだったのね。
自分の管理不足が招いた結果に、撃沈の母・・・。

さて、こんな時に頼りになるのが訪問看護のナースなのだ!
息子が好きで好きでたまらないナースマンに、創部の写真をメールで送り電話で処置を聞く。

ふんふん、私が思っていた通り、創部を洗って抗生剤入りの軟膏を塗れば良いのね。
えっ、その軟膏の上にたっぷりワセリン塗布?
そっかー、ワセリンは防水(この場合はオシッコ)になるし、上からガーゼを貼る場合には乾燥して皮膚にくっついてしまうことがない。

思えば、ちょっとした傷が治りかけたと思っていたら、絆創膏をはがす時に一緒に皮膚がめくれてしまうという経験があったなー。
こんな時にもワセリンを塗れば良いんだ。

抗生剤の軟膏もワセリンも常備してある。
ナースマンのアドバイスを受けて処置をし、後は息子の回復を待つのみ!

かくして、明日も在宅介護なんだわ

これは2年前に撮った、大好きなナースマンとのツーショット。


成人式に思うこと

2020年01月12日 | 日記

今日は五井地区の成人式に出席させていただきました。
今年の新成人は2714人(男性1479人、女性1235人)。
私が出席した五井地区の会場を見渡しても、5年前に比べて人数が減ってきてますね。

昨年は、支援学級や特別支援学校に在籍していた子ども達が、成人式に出席できていないんじゃないかと気になったのですが、今年はまた違ったことが気になりました。

毎年、艶やかな振袖姿が楽しみに会場に向かうのですが、振袖の購入やレンタル、着付けの費用、美容院でのセット代など女子は相当な金額になりますよね。
はたまた、何年も前から予約しなければならないという話も聞きます。

知り合いの美容師に聞くと、予約が多かった時は朝4時から髪をセットしたこともあったそうで、女子にとってはまさに人生の一大イベントといったところでしょうか。
でも、ここまでしないといけないもんなんですかねー。

例えば男子のようにスーツを着るとか、結婚式に参列する時のようなドレスにするとか、もっといろんな服装があってもいいんじゃない?
そうでなければ、家庭の経済状況によって出席できないなんてことも起こるでしょうし、女性らしさを好まない場合も、振袖一色の会場に向かう気にならないかもしれません。

来賓席に着席するなりそんなことを考えていたら、今年の進行役を務める女子がスーツ姿であることに気づきました。
彼女がスーツを選んだ理由は分かりませんが、多様性の時代だ!と、彼女の勇気に拍手したくなりました。

個性を大切にして、皆が自分らしい姿で出席できる成人式であってほしいものです。


今年もよろしくお願いします

2020年01月04日 | 日記

昨日の夜中に12時間かけて岡山から戻りました。
760キロの走行は途中で幾度も事故を目にしながら、夫と運転を交替しながら走り続けてます。

高速道路はどんどん変わり、三重県四日市や亀山ジャンクションがスムーズに走れるようになったり、大阪府吹田を通らない新たなルートができるなど整備が進んできましたが、どれだけ整備されても事故渋滞はつきものです。

それ以外に自然渋滞も。特に登り坂で発生する自然渋滞を緩和するために「ここから上り坂 スピードを確保」なんていうような標識も。

でも渋滞を抜本的に解消しようと、新東名高速道路は御殿場から伊勢原まで、新名神高速道路は滋賀県草津から大阪府高槻まで延長など、新しい高速道路が整備されつつあり橋脚が建っていました。

これで便利になるんかなーと思いながら見てたんですけど・・・。
確かに年末年始、ゴールデンウイーク、お盆の移動では渋滞が苦になるんですが、もう人口減少でしょ。
こんな道路作ったところで、今の若者は車を持たへんし利用する車は増えるんやろか?

ちょっと調べてみたら高速道路を1キロ作るのに50億円とか。うち14億円は土地買収費用だって。
やっぱりドル箱路線以外は、完全に国民の血税投入ってことね。

流通の面から整備は必要かもしれないけど、車を持たない人にとってはどうなのかしら。

一斉に休みをとるような働き方を変えて分散したら、高速道路の整備なんて必要なくなるんじゃない?って思うんだけど安易な考えかな?

年末に岡山に向かう高速道路から見た富士山は雪が積もって綺麗だったんだけど私が運転中で写真が撮れず、今日家の近くから撮りました。

良い一年になりますように!