議会が終わるごとに市政報告と市民の声を聞くために、市内各地で「まちづくりの集い」を開催しています。
今日は鶴舞地区での開催。
話題は主に、旧鶴舞青年の家の利活用について。
平成18年に県から市に譲渡された鶴舞青年の家は、主に和光大学のセミナーハウスとして利用されてきましたが31年3月で利用は終了。
グランドやテニスコートは地域住民に開放され、ボランティアなどの活動拠点としても利用されていますが、施設管理をしてきた地域団体の高齢化により維持が困難になってきたことから、市は公募型プロポーザル方式で民間へ有償譲渡することになりました。
市は昨年11月に地域住民に説明会を行いましたが、地域住民にとっては寝耳に水。
12月には再度、市と意見交換会が行われましたが、地域住民が納得できるものではなかったのです。
まさに今日がプロポーザルの決定日。
「期間がなさすぎ」「地域にもっと早く情報を提供してほしい」との声が。
それというのも、鶴舞地区は昔から残土や産廃の不法投棄などに悩まされてきたからです。
市は売却の条件として、残土・産廃業・風俗営業は禁止するとしても、これは10年間しか効力がない。
その先、どんな所に転売されても、市は介入することができないのです。
この他にも、旧鶴舞幼稚園では「楽習の館」として子ども達への読み聞かせや本の貸し出しなどを16年間も行ってきましたが、施設の老朽化により昨年3月から撤退を余儀なくされました。
地域で子育て、市民との協働と言いながら、こうして地域の活動拠点が次々に奪われていく鶴舞地区。
嘆く声をたくさん伺いました。
人口減少時代になって全ての公共施設をこのまま維持していくのは財政的に困難だから、施設の統廃合や民間活用、売却を進める「公共資産マネジメント」の方針は理解できるのですが、市民活動の拠点の維持も考えなくてはいけません。