薫のよもやま話

森山かおる
市原市議会議員
重度障がいの息子を育てながら、日々感じる事を想いのままに

SDGsを楽しく学ぶ

2022年08月30日 | 日記

最近テレビやSNSでSDGsって言葉はよく耳にするけれど、自分の生活との繋がりが感じられずピンこない方もおられると思います。
そこで一昨日、SDGsをカードゲームで学ぶ体験会を開催しました。

4人一組になって、資源カードを組み合わせて車や家などのアイテムを作り、ポイントを稼いぐゲームです。
資源カードは大きく分けて2種類。
レアメタル・化石燃料・鉄といった地球上に限りがあるものと、木材・植物・動物/海産物など月日がたてば回復できる資源。
この資源カードがなくなるまでゲームを進めていくのですが、4人が1巡すると木材・植物・動物/海産物の資源カードは回復できるので、それを如何に上手く使っていくかがポイント。
手っ取り早くポイントが高いアイテムを作って得点を稼げば資源カードは一気になくなりますが、ポイントが低いアイテムでもゲームを持続させることで、結果として高得点になるんです。

子どもから大人まで楽しめてチームで知恵を絞るので、SDGsを通して世代を超えたコミュニケーションツールにもなっているのではと感じました。
このカードゲームをするのは2回目だったのですが、やっぱり面白い!
実はこのゲームの開発者は「うんこドリル」を作った方だと聞き、そりゃーハマりますね。

カードゲームのファシリテーターを務めていただいたのは、市原市企画部の高澤部長です。


今、市ではこのカードゲームの市原版を作成しているところなので、完成したらもっと身近な資源カードが登場するかもしれませんね。


それにしても、世界中の食糧支援が390万トンなのに、日本全体の食品ロスは643万トンというお話が衝撃的でした。
参加して下さった方からは「SDGsが理解出来た」という感想が沢山あり、人一人の意識やアクションが変わっていくキッカケになったのではと思っています。


お騒がせしたハラスメント事案

2022年08月23日 | 日記

9月1日に始まる議会の議案が今日配布されました。
私が所属する教育民生常任委員会の案件は今回とても少なくて2議案だけですが、小沢さんが所属する総務常任委員会は10議案。
環境建設常任委員会は2議案で、市民経済常任委員会はゼロ。
例年9月議会は議案が多かったと記憶しているのですが、アレっ?って思うほど少ないです。

午前中に全ての議案に目を通した後、午後からは市の各種計画等の改訂方針や、五井会館・サンプラザ市原の利活用方針など20件の取組み内容の説明会がありました。
毎回、議案配布と説明会がある日はぐったり疲れますが、今日は説明会後にもう一つの案件が・・。
前議長(岡議員)の市職員に対するハラスメント事案について、全員協議会が開催されたのです。
今までは会派代表者会議で取り扱ってきましたが、全ての議員が発言できる場を設けられました。
各議員からの発言については、ここでは控えさせていただきます。

で、当のご本人はどうかというと、ニュースや新聞で報道された当初は「謝罪する」と述べられていたのに、今は反論に転じて50ページにも及ぶ書面を提出されたので目を通しました。
ハラスメントはイジメと同じで、そんなつもりで言ってないと主張しても言われた人がそう感じた時点でハラスメント(イジメ)になるのですが・・・。

全員協議会では会派自由民主党の代表から、岡議員に対する議員辞職勧告決議案が提出されました。
この決議案が9月議会で議決されたとしても、辞職するか否かはご本人次第です。
市民からの負託をうけた議員をジャッジするのは議会ではなく、市民の皆さんなのです。

9月議会は決算審査もあって1ヶ月の長丁場。家庭菜園で採れたゴーヤを食べて乗り切ろう!

 

 

 


「100の診療所より一本の用水路を」中村哲さん写真展

2022年08月06日 | 日記

中村哲さんの写真展が開催されている辰巳台の京葉中部協会に行ってきました。
享年73歳で凶弾に倒れてから、もう3年半も経つのですね・・・。


1983年にハンセン氏病患者を支援するためにパキスタンに赴任。
その後アフガニスタン山岳地帯の無医村で医療支援を行い、一つの拠点病院と6つの診療所を開設されました。
しかし豊かな農業国だったアフガニスタンに大干ばつが起こったことから水も食べ物のない状態に。
病院に患者が溢れるようになり医療以前の生活問題を解決しなくてはと、白衣を捨てて1600本の井戸を掘り、25キロにも及ぶ農業用水路を建設されました。
それが「100の診療所より一本の用水路を」です。
いやー、そんな事は今更皆さんにお伝えする必要なんてなかったかも・・。

それにしても独学で土木工学を学び自ら設計されたとは驚きです。
計画当初の地域での話し合いの場で「嫌になったら去って行くんだろう。医者に用水路が作れるのか?」と言われた場面がありましたが、そりゃあ誰だってそう思ったことでしょう。
だって、こんな荒野みたいな地が復活するなんて信じがたいですよ。
しかも砂漠化した大地を3500ha(15万人分)も農地に蘇らせたなんて!

人のために無私に生きた中村哲さん。
「裕福な人が貧乏な人を見下す。権力のある人が弱い人を見下す。こんなのが大嫌いでね」
その精神はお祖母さまから引き継がれているそうです。

教会では写真の他にDVDも見ることができます。
これがねー、中村哲さんの言動に涙がでてくるんですよ。
こんな方が73歳で命を奪われたことが悔やまれてなりません。

明後日までですので、お時間ある方は是非!
7日 12時~17時
8日 10時~17時
市原市辰巳台東3-11-1
京葉中部協会(光の子幼稚園隣)