トンリョウ(TongLiao)ワークブーツ/バイクブーツ

ちょっと作りが違うワークブーツです。

ブーツ作りで重点をおくところ

2017-02-18 18:46:58 | その他
今日は工房ですくい縫いをしてました。



すくい縫いはグッドイヤーウェルトでは機械を使い、ハンドソーンウェルトでは手で縫います。



トンリョウのブーツはハンドソーンウェルトなので手作業ですくい縫いをするんですが、機械に比べるとかなり時間がかかってしまいます。





こんな感じで縫います。

すくい針を 加工した中底の突起に刺します。



その後で。

加工した麻糸を通し力一杯締めます。





機械だと片足1分以内で終わる(稼働している状態ですよ。)のに対して手で縫うと片足で小一時間かかってしまいます。





縫うだけで小一時間なのですくい縫いで使う麻糸の加工も入れると機械縫いに比べてかなり手間のかかる作業になってしまいます。







ですが、手間をかけた分の履き心地を実感していただけると思っています。
(すくい縫いだけの違いじゃありませんけどね。)






履き心地に大きく影響するのがここです。

中底が一枚の革で出来ています。


6~7mmぐらいの厚みがある中底用の革を使ってるんですが、革自体に突起を作りすくい縫いをするところがグッドイヤーウェルトと違うんです。






中底用の革はこんな感じのものです。



一枚の革でも場所によって硬さや厚みが違います。



お客さまの体格や筋肉の付き方(足のですよ)などによって使い分けています。



例えば女性のお客さまには厚くなくてしなやかな部分を使ったりするんです。




この中底用の革、丈夫なものに越したことはないんですが、硬すぎたりすると足馴染みが悪くなるので同じヌメ革でもアウトソール用の革は適さないんです。




適度な密度、柔らかさである事によって履いているうちに中底の革が足の形に凹んでいき “自分だけの1足” になるんです。







『ワークブーツ』 というと “丈夫で壊れない” なんて印象を持っている方もいらっしゃると思います。



ただ 『丈夫なだけ』 では良くないと私は感じています。




履いている事がストレスになったり 『箪笥の肥やし』ならぬ 『下駄箱の肥やし』 になってしまっては履き物としての役割は果たせませんからね。







トンリョウのブーツはできる範囲で丈夫には作っていますが強度面からすると海外のワークブーツには敵わないかもしれません。




私がブーツを作っていてどのようにブーツが最後を迎えてほしいかと言うと・・・・・・





交換のできないパーツであるアッパーと中底が同じぐらいのヤレで修理ができない状態が望ましいと思っています。






といっても私物のブーツの1足はもう8年以上経ちますが 『まだまだこれから』 っていう状態です。

そろそろお手入れしないといけませんね。


















トンリョウのブーツをお客さまが履く機会が増え、快適に歩くことができれば幸いです。

































































トンリョウではお客様の足を採寸し、履き心地はもちろん、デザインや仕様まで対応してお作りします。

興味のある方・ご質問のある方はお気軽にご連絡ください。



価格 : ラスト(木型)代  ¥ 20,000(税込¥21,600) ※初回のご注文の場合は必要になります。
      ブーツ代   ¥105,000(税込¥113,400)~

詳しくはホームページをご覧ください。


 
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